大人二次小説(BLGL・二次15禁)

Re: シンタロー総受け【カノシン・R18多め】 ( No.170 )
日時: 2018/07/15 18:30
名前: デイズ

said : シンタロー


ポカンと団員全員で、セトが飛び出していったドアを見つめていた。
その間だけ、少しだけカノに対してなにに怒っていたのかを忘れていた。

でも、思い出してなんかイラッとしたもんだから、さらにぶつけてやろうとカノの方へ向き直る。

「さあ、そこまでだ。」
「うおっ?!」

キドに片手で制され、急すぎて驚く。
少しだけ、カノも驚いたような表情をした。

「セトが頑張ってしてくれたんだから、その努力を水の泡にすんな。とりあえず、落ち着けシンタロー。」
「……はい。」

セトのちっさな努力なんて知らねーよって言いたいところだけど、キドに睨まれていてはそんな勇気は跡形もなく消え去ってしまった。
カノも少しビビりながらも、面白そうにオレの顔を見ている。

くそが。あとで覚えてろよ、チビ。

心の中なら聞こえないのをいいことに、様々な罵詈雑言を並べ立てる。
あーーーー……、むしゃくしゃする。

こういうときは、気分転換だ。気分転換。
はぁ〜〜、と長いため息を吐きながら、ソファから腰をあげる。

「オレ、帰るわ。」
「は?」

キドが意味がわからないと言う感じで、こっちを見ている。

さすがに生殺しだけど、バレないようにするにはエネをおいてくほかない。

「じゃ、また明日な。」
「お兄ちゃん!セトさんからのコーラとポテチは?」
「お前が食べていーよ。オレ、帰るから。」
『ちょっとご主人!!私を忘れ』

パタン、と扉を閉じる。
ソファに落ちているのを気づかない体で、スマホを置いてきた。
これで、暫くはエネも来ない。

オレだけの時間だ。

今のオレの渇きはコーラとか、生易しいもんで満たされるわけがなかった。
そうだ、あれだ。あれだけなんだ。
オレを潤し満たしてくれるものは。

ここに来るときより、明らかに軽い足取りで家路へと着いていった。



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