大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- Re: シンタロー総受け【カノシン・R18多め】 ( No.171 )
- 日時: 2018/07/15 22:40
- 名前: デイズ
結構久しぶりだわ。
何日ぶり?
あと少しで1ヶ月経つね……
* * *
said : セト
「あれ…?シンタローさん、帰ったんすか?」
いった通りに、ポテチとコーラを買ってアジトに帰ってみると、まだ少し騒々しかった。
勝手に帰ってしまったシンタローさんを罵倒するキサラギさん。忘れられてしまって憤慨しているエネちゃん。それを宥めているカノ。
とにかく、なんだか混沌としていた。
「そうなんだよ、セト。なんか帰るって言って帰ったんだよ。」
『この私を忘れるなんて、ご主人サイテーです!!』
「ま、まあまあ落ち着いてくださいっす。」
多分、エネちゃんはシンタローさんのパソコンへいこうと思えば行けるはずである。行かないのはきっと、ここで鬱憤を発散したいためか、なにかを企んでいるのか。
「あ、セトさん。それください。」
「え?いや、でも……これは、シンタローさんのっすけど。」
「大丈夫です。お兄ちゃんが、食べていいって言ったんで。」
そう言って、半ば奪うように袋を取ると、もうすでにコーラを飲み始めている。
少し、呆れつつもぐるりとアジトを見回してみる。
いつも通りだったアジト。
ついさっきまでは、いつも通りだった。
いつの間にか、無意識にシンタローさんを探して目があっちこっちへと向いてしまう。
いないと分かっていても、いて欲しいという淡い期待からか、何度も同じところを行き来していた。
あそこの閉まっているドアの向こうだろうか、本当はトイレにいったとか。
いろんな希望が頭を掠めては、パンっとシャボン玉のように割れて消えた。
なんだろう、この苦しい気持ち。
甘酸っぱくて、でも切なくて、きゅっと締め付けてきて……。
でも、あの人を思い浮かべると、なんだか嬉しくて。
「"恋"……だね。」
不意に聞こえたカノの声が何故か妙にはっきりと聞こえた。
恋……、確かにそういった。
カノがそう言っただけで、何故かイタズラがバレてしまったときと似たような感覚があった。ドキッとして、ヒヤヒヤする。
あんな気持ちだ。
カノをチラリと見てみると、先程と同じく2人を宥めている。
いや……、明らかにこちらをチラリと見て一瞬だけにやっと笑った。
なんとも意地の悪い、したり顔だ。
そんなことにすこし腹立たしくも、なんだか気がついてしまった。
カノが言った"恋"という単語。
妙にドキッとした。ヒヤヒヤした。
つまりは、そういうことだ。
俺は、シンタローさんに恋をしてしまったらしい。
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