大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- Re: シンタロー総受け【カノシン・R18多め】 ( No.180 )
- 日時: 2018/07/28 00:05
- 名前: デイズ
Said : シンタロー
オレのファーストキスがカノによって簡単に奪われてしまった。
何故か分からないけど、自分で望んでいたわりには恐くて口を開けれない。どうせ、ベロチューをするのは分かっているけど、なんか……恐い。
カノはカノで口を開けさせようと必死で、上唇と下唇の間を舌でなぞったり、少し顎を擽るようなことをしたり、短いキスを繰り返して角度を変えたりとかしていた。
しかし、無理だと思ったらしいカノはため息をついて、唇を離した。
「ねぇ、口開けて?」
どうやらねだる方に変えたみたいだ。少し不機嫌そうな声になっている。オレがすぐに口を開けなかったのが悪かったのか?
取り敢えずおずおずと少しだけ口を開く。
「そのままね、閉じちゃダメだから。」
そういってカノは慣れたような手付きで(舌付きで?)、するりと口のなかに舌を滑り込ませた。
オレはそれだけでビクッと震えてしまい、カノの舌が当たった歯茎がくすぐったいようなウズウズとした疼きになった。
カノはオレの舌を見つけると、スルッと絡ませた。
慣れないことにオレは、逃げようとほどこうと必死に舌を動かす。でも、カノの舌はやんわりと動きを制御して、複雑に絡ませていった。
「ん……ぅ、ふ……っん、ぅ。」
初めての経験だから、頭がフワフワとして顔が火照る。でも、たったこれだけのことでこんなに蕩けてしまっている自分がいる。声を漏らしているが、正直口と口が隙間もないほどにくっついてて息がしにくい。初めてだから上手く息が出来ない。
少しだけカノの胸を叩くと、苦しいと分かってくれたのか離れてくれる。
オレはカノの唇が離れてから、思いっきり息を吸い込んだ。
苦しかった、でも気持ちもよかった。肩で大きく呼吸をしながら、そんなことを考えていた。
「どう、気持ちよかった?」
「……んっ。」
話しかけながらするりと頬に手を滑り込ませてきて、少しだけ声を漏らす。
……なんか、こいつ手慣れてない?
え、もしかして経験者かな?
なんとなくそう思っていたら、カノの顔がいつの間にか近くにあった。
「次は、上手く息出来るよね?」
そんなこと言ってグラッとするような笑顔を向けてくる。あ、ダメ……それ反則。
もう一度口づけをしようとカノの手が顎を持ち上げ……
「ちょっと、ずるいっすよ。」
「邪魔しないでよ。」
一瞬忘れかけていたセトのこと。
ちなみにいっておくが、あんなことをカノとやっている間、セトはずっとオレの後ろに抱きついてました。こんなのを間近で見ているなんて、生殺しってところかな?
「次は、俺がするっす。」
カノはムッとした顔で不満げだったけど、セトはお構いなしにオレを自分の方に向かせた。
「シンタローさん、失礼するっす。」
セトはそういって唇を重ねた。
カノとは違って少し動きがかたくて、不器用なキスだった。
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