大人二次小説(BLGL・二次15禁)

Re: 【カゲプロ】カノシンばっかり【シンタロー総受け】 ( No.188 )
日時: 2018/08/04 19:45
名前: デイズ

Said : カノ

「じゃあね、シンタロー君。」
「ああ、じゃあな。カノ。」

シンタロー君はふにゃりと笑いながらに手を振ってくれた。んんっ、かわいい。
扉を閉めてシンタロー君の姿が消えると、僕ははぁ〜〜っと大きな溜め息を吐いた。最近忘れっぽいから、家への道忘れて迷子なんてみっともないから送ったけど、道を間違えることなんてなかった。無駄足だったけど、今さっきの笑顔でなんか元気出た。

よし。
キドからメールで買い出し行けって送られてきたから、買ってこないと。近くのスーパーへ足を向け、買い出すものを確認しようと携帯を取り出すと、見覚えのある青髪の少女が映っていた。

「エネちゃん?」

僕がそう声をかけると、方眉を少しだけあげて更に睨んできた。なんだか、不機嫌だな。

『ご主人が汚れるから近づかないで欲しいと、何度言えば分かりますか?』
「なんど言われてもわかりませーん。」

なんでか分からないけど、エネちゃんはシンタロー君厨みたいだ。
どうやら、異性として好きとかの類いではなく、オタクでいう推しキャラ的立場らしい。その中でも、僕と絡まれるのは、地雷cpを踏んでいるものらしい。(全部マリーからの情報だからよくわからない。)
だから、僕への態度が毎回キツい。

『いや、どんだけ歩幅を譲ろうとも、吊り目さんにはどんだけあっても足りません。無量大数までいっても足りないぐらいですよ。』
「わ〜、すごーい。譲歩だけで、地球何周もできてる〜。」
『ちょっ、話を反らさないでください!』
「ごめんだけど、僕は忙しいの〜。構って欲しいなら、他を当たって〜。」

エネちゃんを指で端へ押しやり、買い物リストを確認する。多分、意地悪で消されるだろうから、記憶しておこう。えーっと、牛乳、卵2パックに、トマト、キャベツ……っと。
よし。そんなに多くないから、大丈夫そう。

『むぅ〜〜っ!そんな酷い吊り目さんにはこうしてやります!』

そして、案の定キドのメールで届いた買い物リストを消される。
まあ、予想してたことだけど、いい反応しないと今度こそ消されたくないものを消される可能性がある。

「ちょっ!何やってんのさ!エネちゃん?!あーーーっっ!買ってこないと、キドに殴られるのにぃ〜っ!!」
『ハッ、ざまぁみろです。これに懲りたらご主人に近づかないでくださいね。それじゃあ。』
「ちょっと!エネちゃん!……行ったか。」

わざとらしく大袈裟に驚いたのに気づきもしなかった。流石僕。欺くの能力の持ち主ってだけあるな。
さてと。
ポケットにスマホをしまい、少し伸びをする。

頼まれたもの買って帰ろう。空は少しずつ闇を増し、夜が近づいていた。



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