大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- Re: 【カゲプロ】カノシンばっかり【シンタロー総受け】 ( No.190 )
- 日時: 2018/08/07 09:51
- 名前: デイズ
Said : カノ
今日は朝からアジトが騒がしかった。僕はキド、セト、マリーの4人の中で起きるのは1番遅い。だから、毎日起きたら朝ごはんを作っているキド、テレビを見ているセト、髪をとかしているマリーというのがいつもの光景。
今日のみんなは、バタバタと音をたてる程焦っていて顔は緊迫したものだ。
「ねぇ、キド。どうしたの?」
荷物をまとめているぽかったキドに話しかけると、ギッと睨み付けられた。
「お前、何している!早く着替えてこいっ!!」
話しかけただけで、こんなに怒られ呆然とする。
動けずにいるとセトがこそっと耳打ちしてきた。
「大変な事が起きたんす。後で詳しく話すっすから、先に着替えた方がいいっすよ。」
「……。」
セトは落ち着いた声音で言ってくれたが、隠しきれない動揺が分かった。
こんなにみんなが動揺するなんてどういう事だろうと考えてみたけど、ずっと同じ場所に立っているものだから、キドに邪魔と怒鳴られてしまった。
とりあえず、自分の部屋へ一旦戻り着替えながら考えてみたけど、結局分からなかった。
「マリー、ちゃんと持ったか?」
「うん、大丈夫!」
「セトはマリーのこと頼むな。」
「了解っす!」
「カノ、お前はこれを持ってくれ。」
「は〜い。」
キドに渡された大きなバック。パンパンになるほど入っていて、ズシッと重かった。
なんとなくの流れで持ってしまったけど、またあの疑問が浮かぶ。
何に動揺しているのか、こんな大荷物を持ってどこへ行くのか。
「じゃあ、行くぞ。」
「ちょちょっ、ちょっと待って!キド!!」
僕がそう呼び止めると、まだ何かあるのか?という顔で睨まれた。
少し怯んだけど、そんなの振り切って今の疑問をぶつける。
「キド達はなんでそんなに動揺しているのさ。それに、どこに行くの?僕、分からなくてちょっと困ってるんだけど。」
そう言うと明らかにみんなの顔に影が差した。下を向いて俯いてしまい、気まずい雰囲気が流れる。
あれ、もしかして聞いたらヤバい内容だったのかな。セトは後で詳しく話すって言ってたけど、その後でって一体いつくるのだろう。
誰もが口を閉じ、異様な雰囲気が流れ始めた。
「……携帯、今持ってるか。」
「携帯?持ってるけど……。」
静かな時間を断ち切ったのはキドだった。
静かにそう聞く彼女は、なんだか別人のようだった。とりあえず、持ってると答える。
「俺らの、グループLINEがあるだろ。それ、開いてみてくれ。」
そう言われて、半信半疑ながらも携帯をとりだし、LINEを開く。
僕らのグループLINEのところに一件の新着メッセージが届いていることを表す、赤い丸が右端についている。
グループLINEを開くと、エネちゃんからのメッセージだった。
長文だけど、ゆっくり上から読んでいった。
そして、読みきった時にキドとセトとマリーと同じくらい動揺していた。
嘘でしょ……。
「キド、これ……本当なの?」
「そのためにも行くんだ。もたもたしてると置いていくからな。」
そう言ってドアを開けるキド。
僕らはこれから病院へ向かう。エネちゃんからのメッセージは、簡単にいうと"シンタロー君が今朝早くに倒れた。"とのこと。
意識不明の重体で、今は救急車で病院に着いたところらしい。
病院の名前もちゃんと書いてあって、見てみると近くだったので歩いて行くことになった。
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