大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- Re: 【カゲプロ】カノシンばっかり【シンタロー総受け】 ( No.194 )
- 日時: 2018/08/21 23:16
- 名前: デイズ
Said : カノ
「おわっ?!カノかよ、ビックリした……。」
扉を開けたら急すぎてビックリしちゃったみたい。変な声出たのが恥ずかしいのか、少し顔を赤らめて口を手で押さえている。
「で、なんだよ?忘れ物でもしたか?」
少し不機嫌そうに言う。
なんでそんなに不機嫌そうなのさ。それでも、少し拗ねたような君の表情に釘付けになって、不満なんかどっかへ飛んでいってしまう。
「違う違う!別の事!」
「あ?じゃあ、モモからの伝言とか?」
「んん〜、もっと違う!」
「はぁ?!じゃあ、なんなんだよ……。」
キブアップを意味するかのように、両手を軽く挙げるシンタロー君。
なんだ、当てられるかと思ったのに。
持っていた手提げ鞄を前の方へ持っていき、肩の高さまで上げる。
「じゃっじゃーん!答えはこれだよ、これ!」
「はぁ?」
そうやっても、意味が分からないというみたいに顔を歪ませるシンタロー君。
あれ、可笑しいな。もう、分かるかなって思ったのに。
……やっぱり病気が関係しているのかな?
「分かんないの?お泊まりだよ、お泊まり!」
「え……?」
シンタロー君は呆気にとられポカンとしている。
あれ……、思ったのと違う反応。照れるか、怒るかどっちかだと思ったのに。
シンタロー君は驚きを隠さないまま口を開いた。
「お前……、病院から許可とったのか?」
「あ。」
シンタロー君と同じ場所に居れる、同じ時間を過ごす事ができると舞い上がってたら、1番大事な事を忘れていた。
そうだ、泊まるというものより前に、許可を貰わないと泊まる事は出来ない。
僕が困ったように微笑むとシンタロー君は呆れたようにため息を吐いた。
「なら、早く貰ってこい。たくっ、お前はいつも大事な事を忘れるんだから。」
「あはは、ごめん。」
そんなことを言っていると、僕のポケットに入れていた携帯から着信音がなった。
この着信音はメールだ。
携帯を取りだし、画面を開く。メールはキドかららしい。なんの、要件だろう?
メール画面を開いてみると、キドから『病院側からは許可は貰ってる。お前の事だからしてないんだろう?』という短い文章が送られていた。
なんか、ありがたいのとなんでもお見通しな事に少し恥ずかしさを覚えた。
取り敢えず『ありがとう、助かった。』と返信しておいた。
「もう、貰ってたみたい。」
「そうか。じゃあ、お前はどこで寝るんだ。ベットはオレの使っているのだけだぞ。」
「いいよ。君と一緒に寝るから。」
「は……っ?!」
「冗談冗談、そこのソファで寝るよ。」
「……おまっ!」
照れて真っ赤になるシンタロー君をスルーして、荷物に手をつけた。
実際は一緒に寝たかったし、君も満更でも無さそうな顔してたから良さそうだとは思ったけどね。
それでも、男二人じゃこのベットは狭いし。病人だからちゃんと休んで貰いたい。
簡単な整理も終わったので、何かをしよう。
お話でもしようかな?スマホゲームするとか?あとは……、なにがあるかな?
そんな事を考えているとガラリと扉が開く気配がした。
僕は驚いてパッと振り返った。
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