大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- Re: 【カゲプロ】カノシンばっかり【シンタロー総受け】 ( No.196 )
- 日時: 2018/12/23 11:15
- 名前: デイズ
Said : カノ
「カ〜ノ〜!オレにも見せろ〜!」
動けないのでベットの上でぐーっと両手を此方に伸ばし、むすっとした拗ねたような表情で僕を見るシンタロー君。
余りにも可愛いから、その無防備な唇にキスをしてやった。
チュッというリップ音が静かに響いた。
「だ〜めぇ〜!病人は大人しくしてなさい!」
驚きで目が見開かれてフリーズしていたが、みるみるうちに赤くなりバカノッ!!と枕を投げつけられた。急な事で対応できず、枕を顔で受け止めた。
柔らかいからそんな痛くないけど、鼻の頭だけは強く当たったみたいでじんじんと痛んだ。
痛くて擦っていると、ざまぁって物凄くバカにされた。
仕方ない無いので、お仕置きにもっと深いキスをお見舞いしてやった。
そしたら照れる所か、蕩けちゃって結果的に疲れて眠っちゃった。まだ薄紅色の頬を軽く撫で、幸せそうに眠る君に布団をかけてあげる。
そんな事をしながら、此が何時まで続くんだろうと染々思っていた。
** ** **
『様子はどうだ?』
「まあまあかな。何時も通りって感じ。」
『そうか。』
ベットの下から僕が寝るようのシーツを取り出していたら、キドから電話がかかったので取り敢えず廊下に出ている。
しんとした廊下に、僕の声だけが反響していた。
『そういえば、送ってくれたあの写真。本当なのか。』
「そうだよ。」
送った写真というのは、看護婦さんから渡された病気の症状の所を写真に撮りキドに送ったのだ。
『何でかな、今になったらなんで気付かなかったんだろうって……。なんか、俺、情けないよ。気付いていたのになぁ……。』
キドの声が段々と鼻声混じりになってくる。
後悔してるんだろう。自分が気付いたのにほっといて、なんにも思わなかった自分を責めているんだろう。
それは僕も同じだった。
それでも、今更そう思っても変えられない。
「キド、あんまり自分を責めないでよ。病気の事何も知らなかったんだから気付かないのは当たり前。ていうか、そんなになよなよしてると、セトとかマリーにうつるよ。」
『なよなよなんか……してないっ!ぐすっ、くそ。お前に慰められるなんて変な気分だ。……ズスッ腹立つ……。』
所々鼻を啜るような音聞こえるけどここは無視しておこう。
絶対触れたら怒るし。
「とにかく、気を確かに持ってね。あと、よく来るようにして。」
『ぐすっ、分かってる。お前に言われなくても、知ってる。じゃあな。』
一方的にきれてしまった。
というか、最後の方なに?なんか、反抗期の子供みたいだった。
まあ、取り敢えず寝ようかな。
病室に入る。
シンタロー君は、さっきまでテレビを見てたけどいつの間にか寝ていた。
布団をしっかりとかけ、おでこに軽くキスをする。おやすみと小さく呟くように言った。
僕は出し途中の毛布を出して、整えてから眠りについた。
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