大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- Re: 【カゲプロ】カノシンばっかり【シンタロー総受け】 ( No.204 )
- 日時: 2018/12/23 11:14
- 名前: デイズ
side : カノ
バキューーンッッ!!
「うわぁあっ!?」
謎の爆発音が耳元で聞こえ、思わず飛び起きる。まだ部屋は薄暗くて、不気味だ。ドキドキと動悸の激しい心臓を押さえつけて、音のした方向に目を向ける。
すると、そこには僕のスマホに映るニヤニヤとしてやったり顔でこちらを見るエネちゃんが……。大きく息を吐き、少し睨みつける。
「びっくりした……、爆弾投げ込まれたかと思った。」
『それは良かったです♪因みにこれは爆弾じゃなくて、散弾銃の間近の音ですので〜』
「いや、分かんないよ。」
僕にとっては散弾銃も爆弾も音にしてはあんまり大差ない気がするんだけど……。
起きて早々に大きな音を耳元で聞かされ、少し耳が詰まって変な感じになった。トントンと軽くこめかみ辺りを叩く。
「なんか、用件?」
『あ、いえ。私じゃなくて、ご主人です。』
「シンタロー君っ?!」
まだ残っていた眠気が全て吹き飛んだ。シンタロー君のそばまで寄り、声をかける。
「どうしたの?シンタロー君。」
「……に……い。」
「え?」
『トイレに行きたい、です!つり目さん起こすのに時間かかったんで急がないと漏らしますよ!』
「ええっ?!そんな!ちょ、シンタロー君、肩捕まって!トイレしよっか!」
シンタロー君は奇病だからなのか、それとも介護が必要な状態だからなのか個室にトイレが備え付けられている。
引きずるようにしてシンタロー君をトイレまで連れて行き、便器までは座らす事ができた。
「よし、もういいよ。僕、出るね。」
「待って……」
流石に人いたら嫌かなって出て行こうとしたら、服を掴まれた。何?デレた?こんなところで?
タイミングもだけど、僕の気分がのらない。
振り払おうとしたら、後ろからまた声が。
「……おろして。」
「え?」
「……ズボンとか、パンツとか。」
「は?」
何々?!誘ってんの?!
ますます分かんない!!どうしちゃったのシンタロー君!!
でも、なんでかこの状況に楽しんでいる僕がいるんだけどぉ?!
「脱げない……。」
「あ、うん。分かった。」
1人で盛り上がっていた僕が馬鹿だった。
ただただ、脱げないから脱がして欲しいだけね。僕はしゃがみこんで、ズボンとパンツを下ろす。チラッとあれが見えたけど、見慣れてるからな。それにそんな雰囲気でもなかったし、特に思った事も無かった。
「はい、これでいい?」
「あ、ありがとう……」
少し恥ずかしかったのか顔がほんのり赤くなってる。
だよなぁ。自分でじゃなくて他人に手伝ってもらわないといけないんだもん。下の方まで。
「じゃあ、僕そっぽ向いとくから。終わったら声かけて。」
「あ、あぁ……」
最初は出て行こうと思ったけど、トイレが終わったあと上げるのも僕だろうし、ベットに戻すまでもあるから近くで待つ方がいいと思った。シンタロー君は躊躇いがちに返事をしたけど、きっと恥ずかしいからだろうな。
見られなくても、聞かれるんだもん。僕なら嫌だなぁ。
「カノ、終わった。」
「は〜い。」
考えてたら、終わったみたいだ。
僕はズボンとパンツを上げて、そしてベットまで連れ戻した。
スマホで時間を確認してみると、まだ午前5時くらい。
「僕、まだ寝るけどシンタロー君は?」
「……寝る。」
「…じゃ、おやすみ〜。」
なんだか、少しつっけんどんな言い方に可愛さとあざとさと面白さが混じってちょっと笑えた。
いつのまにかエネちゃんはいなくなっていた。
僕は布団に潜り込み、また眠った。