大人二次小説(BLGL・二次15禁)

Re: シンタロー総受け【カノシン・R18多め】 ( No.53 )
日時: 2017/12/05 22:13
名前: デイズ

Said : シンタロー


「……。」

何?この状況。

「わぁ!シンタローさんの耳もっふもふっすぅ〜!」
「ちょっ!セトズルいっ!僕ももふらせろ!」

セトとカノによって、オレの耳はもふもふされている。
なんだこれ。

因みに、ヒビヤ、コノハ、クロハはキドにそれぞれ風呂掃除、トイレ掃除、皿洗いの仕事をしている。
一応、セトは玄関掃除、カノは窓拭きだったんだけど、早く終わらしてオレの耳をもふりに来たということだ。
想像したくないけど、あの三人の悔しそうな顔が目に浮かぶ。

「ねぇてばっ!セト!いい加減僕にも触らしてってばっ!」
「まだまだ、足りないっす〜。あ〜、もふい…。」

カノがわーわー喚いても、聞く耳持たずのセト。
オレにとっちゃあ、触るのをやめて欲しいんだけど…。

と、その時目の端に光るものが見えた。

「なら…、そのセトの手を切り落とせば、僕もシンタロー君のもふれるね。」

低い声でそう言い、ゆっくりと、カッターのナイフを出すカノ。
その目は完全に本気だ。危ない笑みを浮かべている。

しかし、ここまできても聞く耳持たず。
おい、少しは現実見ろ!
オレはセトの手を軽く叩く。

「んー?なんすか、シンタローさん。」

嬉々とした表情でこちらを見るセト。いや、今そういう余裕ないんだって。
オレは静かにカノの方を指差す。
セトはカノの方を向き、一瞬硬直したが、オレの頭にぎゅーっと抱きつく。

「そんなことしても、シンタローさんはオレのもんなんで。」

そう言って、ドヤっとしているセト。
おい、馬鹿!!
んなことしたら、カノが…っ!

「そっか、そうだった。セトを殺さないと意味ないね。そうだよ、そうしよう。」

おいおいおいおいっ!
ヤバいぞ、完全にカノのヤンデレが発動しやがったっ!
なんなんだよ…っ、めんどくせぇ…。

オレは急いでセトの手を振り払うと、カノの目の前でしゃがみこむ。
と同時にカノの大きく振り上げた手が、空中で停止した。

「シンタロー君、何かようかな?」

さっきとはうってかわって、明るい声で聞くカノ。
後ろでズルいっす!とか喚いてるアホは放っとこう。

「ほら、もふりたいんだろ?……どうぞ。」
「じゃ、遠慮なく♪」

カノはオレの頭を、ゆっくりと撫でる。

「おお、もこもこ〜。気持ちい〜♪」

なんとか、機嫌なおったみたいだ。
よかった、とホッと胸を撫で下ろす。

「おい…。」

不意に響く、怒気の孕んだ声。
オレたち三人はゆっくりと、後ろを振り向く。

そこには腕を組んで立つキド。

「何もするなって言ったよな?二人には、追加で床の雑巾がけと階段掃除な。さっさと、行ってこい。」

二人は不満げだが、相手はキドだ。
渋々といった感じで、それぞれの場所へと行った。

キドは二人が向こうへ行くのを確認すると、こちらに向かって近づいてくる。

「お前も、されないように気を付けろと言っただろう?お前は、俺と一緒に夕飯作るぞ。いいな?」

オレはこくりと頷いた。
料理かぁ……、久々だけど出来るかな?



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