大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- Re: シンタロー総受け【カノシン・R18多め】 ( No.84 )
- 日時: 2018/01/11 22:10
- 名前: デイズ
はい、あけおめです!
急に大人小説カキコに行けなくなったけど、行けるようになったみたいでよかったです!
はぁ〜カノシンーーーーーーーっ!!
妹に大人小説カキコにいけないこと伝えたら「ドンマイ。正月休みなんじゃない?」っていってくれやがりました。
初詣とかそういうネタは諦めましょ。
また来年っす。←
来年こそは、急にこんなこと起きて欲しくないなぁ〜…
じゃあ、続き▼
* * *
バタバタと騒がしく病院内に駆け込む。
周りの人に、驚きとか迷惑そうな目で見られたけど、構うものか。
シンタロー君に早く会いたいだけなんだ。そんなことに、構ってる余裕が、自分には持ち合わせていなかった。
エレベーターを待っているのももどかしく、階段を2段とばしでかけ上がっていく。
途中、杖を持っているお婆ちゃんとか、親子連れの人とぶつかりかけたけど、なんとか回避して、たどり着いた。
シンタロー君の病室。37号室に。
名札にもしっかりと、「如月 伸太郎」と書いてある。
ここまで、勢いで来たはいいけど、いざ、目の前に立つと吐きそうだ。
それぐらい、緊張してる。
それでも、ここまで来たからには引き返せない。
「ちょっと!あなた!危ないじゃないの?!謝ってちょうだい!」
「ちょっと、そこの君!病院内を走らないでくれ!」
「うるせぇ!バタバタするじゃねぇ!!」
しかも、面倒な輩もいることだし、さっさと入らないと酷い目にあいそうだ。
まあ、僕のせいだけども。
スライド式のドアに片側、力を入れると滑らかに滑って、白い殺風景な部屋が見えた。
青っぽいカーテンが何かを覆うようにして、丸く形付いているが、きっとそこがシンタロー君のいる場所だ。
吐くときに、いつも心の中で僕の名前を連呼していたそうだが、点滴をうっているであろう、今でも僕の事を考えているのだろうか?
ばくばくと脈打つ心臓を押さえ込んで、カーテンをすらりと開ける。
そこには、いつもとは少し青白い君の眠っている顔が見えた。左腕には、点滴の管が繋がっている。
やっぱりかなりキツイみたいだな。
君の顔には疲れが浮かんでいて、涙が伝ったような痕や、血が口の端にうっすら媚りついていた。
そんな表情を見ていると、また悲しくなって、逃げそうになる。
でも、逃げないって決めた。
だから、逃げ出しそうになる足を、踏みつけあっては地面から離さないように、少しでも意識させるようにした。
「誰、ですか…?」
不意に後ろから聞こえる、不安げな声。
僕は驚いて後ろを振り替えると、そこにはキサラギちゃんが立っていた。
キサラギちゃんは、不審な色を見せていたが、すぐに僕だと気づくと顔全体に不機嫌と嫌悪を露にした。その迫力に一瞬、ビビってしまった。
「来ないでって言いましたよね?!なんで来てるんですか?!今すぐに、出てってください!!お兄ちゃんの目に入る前に、早く!!」
キサラギちゃんは大声で言いながら、僕の服の袖をグイグイと引っ張る。
流石といっていいのか、僕の体はキサラギちゃんによって少しだけ、引きずられてしまった。出ないと決めたからには、断固として出ない。
なんとか、足を踏ん張ってひきずられないように精一杯耐えた。
「出てってくださいってば!!お兄ちゃんは、カノさんなんかに会いたくないんです!こんな、さいてーな恋人に!」
「そんなことはない。シンタロー君は、僕と会いたいんだよ。」
「なんで、そんな自信が出るんですか?なんで、分からないんですか?!お兄ちゃんの気持ちなんて、どうでもいいんですか?!」
「そう思ってるんだよ。確実に。」
「意味が分かりません!とりあえず、出てってください!!カノさんはここに、居るだけ無駄なんですから!!」
キサラギちゃんの口から、あらゆる罵詈雑言が止まることなく溢れる。
こんなことを、甲高い声でヒステリックに喚くものだから、きっとそれほどショックなんだったんだろう。
シンタロー君が、奇病にかかったことが。
少し、胸がチクリと痛んだ。
傷つけたのは、シンタロー君だけじゃなかった事に気づいたことが、ショックだったんだ。
暫く、キサラギちゃんと、言い合いを続けていた。
「……カノ?」
すると、後ろから気弱げなか弱い声が聞こえた。
しつこいほどに言い合いをしていた、僕とキサラギちゃんのうごきは、ピタリと動きを止めてしまっていた。
後ろからってことは、
そういうことだ。
僕はゆっくりと、後ろを振り返った
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