大人二次小説(BLGL・二次15禁)

Re: シンタロー総受け【カノシン・R18多め】 ( No.96 )
日時: 2018/01/15 21:31
名前: デイズ

Said : カノ

「ふぃ〜……。」

目の前にいるぐったりとした相手を、軽く足蹴にして身動きをしないことを確認する。
今日も、任務は大成功に終わったようだ。

今回のは少し危険の伴うもので、相手の陣地に襲撃しにいくという、過酷極まりない任務だった。僕とセトとコノハ君の3人が中心となってやり、シンタロー君とエネちゃんが指示をした。
流石2人なこともあって、秀才と電脳が組み合わされば、敵うものはないんじゃないか?
っていうぐらいの、呆気なさだったのである。

結構、警察沙汰起こすからって、僕らだったのに、これじゃあ手応えがないや。

「もう、終わりっすかね?」
「多分ね。」
「お腹空いたなぁ……。」

コノハ君がそう呟くと、その呟きより大きなお腹の音がなる。
セトと僕は顔を見合わせ、苦笑する。

「じゃあ、もう帰ろうっす!」
「そうだね、もたもたしてるとキドに僕が殴られるし。」

そうやって、僕らはコノハ君に担ぎ上げてもらい、一っ飛びでアジトに帰ることにした。








*   *   *





「……いてて、酷いな〜キド。なにも、コノハ君が着地すんのミスってドア壊したからって、僕を殴ることないじゃん。」

鳩尾と脇腹を擦りながらそうぶつぶつと言っていた。
しかも、結構ご立腹だったらしく、いつもより本気で殴られた。そのせいで、暫く玄関でのびていた。しかも、誰も来ないで放置…っ!

悲しいよ。僕は。

「……カノッ!」

すると、僕の背後から僕を呼び止める声が。
痛む体に鞭うって、ゆっくりと振り替えると…

「あ、シンタロー君。」

僕に名前を呼ばれて嬉しいのか、少し頬が紅潮し始めた。

あ、因みにシンタロー君は僕の彼女。
ん?冗談じゃないよ〜、正真正銘の恋人だもの。
それに、シンタロー君が彼女なのは、"ねこ"だからだもんね♪
知ってるのは、マリー以外いない。マリーは腐女子だったから、すぐに分かったらしい。

シンタロー君は僕に近寄ると、おどおどと僕の体を見る。

「大丈夫か?キドに、ほっとけって言われたから行けなかったけど。痛くない……わけないよな。」

そういうことか。

僕を助けに来なかったのは、キドの仕業か。
そりゃ、誰も助けに来ないわけだよ。あの目付きの悪さで、睨まれたら誰も反抗出来ないもんね。これ、言ったらまた殺されるわ。

シンタロー君は急にモゾモゾと動きだし、少し恥ずかしそうに目を泳がしている。

「あの……な?その…、え〜と……。」
「……?なに?なんかあるの?」

なんだかモゴモゴと喋って聞き取りづらいけど、とりあえずなにかあるって事だよね。
僕に言うってことは……なんだろうな。

「……〜〜〜っ!カノッ!!」
― ギュッ
「ひゅえっ?!」

急に抱きつかれ、肩に顔を埋められ、変な声を出してしまう。
シンタロー君はグリグリと頭を動かしては、はぁ…と色気のある吐息を吐く。

なにこれ、天使。
襲いたいんだけど…っ!
僕の僕もやばい……っ!

というか、シンタロー君……欲情してる?

シンタロー君が体を離し、少し腰を落として僕を上目遣いに見てくる。
その際、赤面っ!涙目っ!!天使っ!!!

「ねぇ……、欲しいよぉ…。」
「……っ!!」

これで、瞬時に理解し僕のベルトをはずしかけているシンタロー君の手を掴む。

「ストップっ!!ここ、バレるからっ!」
「だってぇ……我慢、できねぇんだよ。」
「やめてっ!外さないで!ね、僕の部屋に移動しよっ!」
「遠い……」
「だああっ!あ〜もうっ!ちょっとまってて!」

サッと目を通すと、近くに部屋があった。
そこは確か、物置だから他の団員はあんまり来ないはずっ!

僕は欲情するシンタロー君を引きずるようにして、物置へと駆け込んだ。




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