大人二次小説(BLGL・二次15禁)

Re: 喜劇は存在するのか……?【カゲプロ/嫌われ】 ( No.13 )
日時: 2017/09/28 05:20
名前: 如月 伸太郎

《…シ……タロー…》
《おに……ちゃ…》

…呼ばれてる……
きっと怒られる…だろうな……

俺は怒られる事を覚悟し目を瞑った

再び開けた時には真っ白な天井が目に入った。……病院か
機械音と共に冴えて来た頭は瞬時に此処が病院の病室だと分かった

「シン、タロー……?」

『…何泣きそうな顔してんだよ…』

聞き覚えのある声が聞こえそっちに目を移して見れば泣きそうな顔のアヤノが俺の事を覗き込んでた
…お前にそんな顔をさせてるのは俺自身だったな……

「だって、だって……」

『…ごめんな、アヤノ…心配かけちまって……』

「全くよ。アンタ、私達がどんだけ心配したか分かってんの?」

「僕達に遠慮無く頼ってくれても良いんだよ?」

「お兄ちゃんはいっつも1人で何とかしようとする…」

『お、れが……俺なんかが…頼っても良い、のか?…』

誰かに頼れば嫌な顔をする
だから何時も頼られる側に……

「良いんだよ、シンタロー。皆シンタローに頼られて嫌だと思わないよ!寧ろ頼ってくれると嬉しいなぁ」

そっか……俺も…良いんだ、誰かに頼って

『……ありがと、な』

あぁ、そうだ…彼奴、冴えるにも礼を言わないといけないな
そんな事を思っていると扉が開いた

「ヒヨリちゃん?」

病室に入って来たのはヒヨリだった。けど、何でお前…息が上がってんだ?

俺は何だか、嫌な予感がしてたまら無かった。頼むからこの嫌な予感…当たらないでくれよ……