大人二次小説(BLGL・二次15禁)

Re: 赤いヒーローは夢に溺れる【カゲプロ/嫌われ】 ( No.26 )
日時: 2018/04/21 13:09
名前: 如月 桃

『…お兄ちゃん…起きてよ…ねぇ……』

ほんとに私って馬鹿だ。あのお兄ちゃんがする訳無いよね…大好きなメカクシ団を売るなんて事……

『ごめんなさい、お兄ちゃん…もう疑わないから…お願いだから起きてよ…っ…』

「…キサラギ……」

私はお兄ちゃんが眠る病室のベッドの傍で泣いた…団長さん達が居るにも関わらず感情に任せて泣いていた

〜数分前〜
お兄……んん、彼奴を追い出した後、エネちゃんに頼んで売られた情報を取り戻す事が出来た。幸い多くに回されていなかったみたいで皆安心していた

『それにしても良かったですね、余り出回って無くて』

「あぁ、そうだな。全く1時はどうなるかと思ったが…本当に良かったよ」

「彼奴も流石にもう反省してるんじゃないですかね〜?私ちょーっと見てきますね!」

そう言って私のスマホからエネちゃんは移動した。
何時もは笑顔で行くけど笑ってない辺りやっぱり嫌なんだろうなぁ…、なんて呑気にそんな事を思った少しした後に帰って来たエネちゃんは何だか様子が変だった

『どうしたの?エネちゃん?何だか暗いけど…』

「い、妹さん……私達…大変な事をしてしまったみたいです……」

エネちゃんのその声は近くに居た団長さんにも聞こえてたみたいで

「…大変な事?俺達が一体何をしたって言うんだ…」

『そ、そうだよ…私達何も大変な事なんてしてn「情報を売ったのは…ご主人じゃ無かったんです…」……へ?』

情報を売ったのがお兄ちゃんじゃ、無い……?え、でもだって…機械が得意なのはお兄ちゃんとエネちゃんしか……

「なっ…どう言う事だ!彼奴じゃないなら一体誰が売ったって言うんだ!」

「…ハッカーですよ……私やご主人を上回る様な…」

『嘘……それじゃあ、お兄ちゃんは……無罪…?』

私の言葉に無言で頷くエネちゃんと顔を青ざめる団長さんが視界に入っていた
お兄ちゃんが言ってた事は本当だったんだ…本当に、何も知らなかったんだ……。なのに私…あんなに疑ってお兄ちゃんに沢山酷い事……

「……あの…それで私、真実を知った後ご主人に謝りたくて急いで行ったんですが…ご主人から全く返事が無くて……パソコンに移って様子を見ようにも何故か入れなくされていて……」

『…わ、私…兄の安否確認行ってきます…っ!』

私がして良い事じゃ無いかも知れないけど、お兄ちゃんが心配で団長さん達の声も聞かずに私は家に向かって走っていた。ただ最悪な事が起きていない事を願って

『…お、お兄ちゃん……私、モモだよ…』

家に着いて直ぐにお兄ちゃんの部屋に向かった私は馬鹿だからノックしていた。あんな事した人間に来られたら幾らお兄ちゃんでも開けてくれる訳無いのに…
でも、可笑しい…な……居るなら物音1つぐらいしても良いと思うのに…何で何も、聞こえないの……?

『お兄ちゃん…?居る、んだよね…?も、もう…返事しないなら入るよ?』

開かないと思っていたドアは鍵が掛かって無かったらしくすんなり開いた。もうこの際嫌われても良い、謝りたいって気持ちでいっぱいだった私は部屋に入った。…入って、目に映ったのは寝ているお兄ちゃんだったけど…何故だか違和感を感じた。嫌な、違和感に……気付いた、気付いてしまった。見た事の無い瓶がお兄ちゃんの隣で転がっている事に

『何、これ……お兄ちゃんこんなの持ってるなんて一言も…、…!嘘、これ…睡眠薬……』

何でこんな物がお兄ちゃんの隣、に…?……隣に、睡眠薬の瓶…?
馬鹿な私でも意味が分かった。お兄ちゃんはただ寝てるんじゃない。睡眠薬を飲んで、寝たんだ……それも大量に飲んで…