大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- Re: ナンバカBL小説〜! ( No.41 )
- 日時: 2017/11/04 08:03
- 名前: ゆあら ◆IrmWJHGPjM
ハジジュの場合*キスしないと出られない部屋
視点・ハジメ
「待てコラ15番!ったく……昼間っから脱獄しやがって……!!」
悠々と口笛を吹きながら廊下を歩いていた当の本人は、俺に気付くと
「げ、ハジメじゃん!」と慌てて走っていく。
……まあ、足は超遅いから、見失わなければ捕まえられるだろう。
そう思っていると奴が部屋に逃げ込むのが見えた。
あんなとこに部屋なんてあったか?と疑問に思うが
今は奴を捕まえなければ。
そう思って自分も部屋に入ったのがいけなかった。
「……何だ?この部屋は。」
そこはこの刑務所にしては珍しく、
天井も壁も床も真っ白な部屋だった。
おまけに家具や物の一つも置いてない。
15番は部屋の中央でウロウロしていたが、
俺の顔を見ると顔をひきつらせた。
「お前なぁ……どんだけ俺を振り回せば気が済むんだ」
「えー、だって暇だったんだよ。
あいつら、今日は乗り気じゃなかったし。
……でも、毎回追いかけてくるって、ハジメも結構暇人じゃね?」
「俺はお前みたいな暇人じゃねぇよ!仕事溜まってんだ……はあ、もう帰るぞ」
そう言って奴の襟元を掴み、回れ右をして帰ろうとしたのだが。
さっき入ってきた灰色のドアが消えている。
周りを見渡しても、360度白い。
壁に近寄ってドアがないか触るも、ドアが見つからない。
「くっそ……どうなってんだ」
「!……ハジメ、あれ」
奴が指していたのは、一枚の貼り紙だった。
何故気付かなかったのだろう。
「なんか書いてあんぞ……ん?」
『キスをしないと出られません』
「……無理無理無理、何でハジメとンなことしなきゃいけねーの?!」
俺だってそうだ。俺にそっちの趣味はねぇ。
「……壁ぶっ壊して出てやる」
〜20分経過〜
「くっそ……壊れねぇ……!」
何だこの部屋は。凹みや傷の一つもついてねぇ。
「ハジメでも壊せないとかヤバくねぇ?」
「お前は黙ってろ!」
はぁ……と溜め息をつく。
……しょうがねぇ。賭けるしかないか。
「……よし、やるか」
「え?な、何を……エ?ちょ、待てよハジメ、
そんな、部屋から出れる保証は……ッ!」
あとずさる奴の顎と後頭部を掴む。
「ごちゃごちゃ煩せぇよ。……黙ってろ」
一瞬、唇が触れただけのキス。
背後でカチリと音がして、白い壁の一部が外側に開いていた。
「よし、こんなとこ早く出るぞ……って、お前、」
「〜〜〜ッ!何でもねぇ!」
そう言って奴は、真っ赤な顔を隠すようにそっぽを向いた。
【衝動書きするも結局ダラダラと……(´ω`;)】