大人二次小説(BLGL・二次15禁)

Re: 創作の吐き溜め ( No.5 )
日時: 2017/12/14 18:57
名前: 沢田 怜

【薫×モブ】

放課後、薫は自分の机で生徒達のレポートの見直しをしていた。
机いっぱいに紙を広げ、どうアドバイスをあげれば良いものかと頭を悩ませていたその時、コンコンとドアを叩く音がした。
「はい、どうぞ」
座って首を下げたまま疲れた声で言う。するとやはり見慣れた人物がドアの向こうから顔を出した。
「失礼しまーす
わ、薫先生どうしたの?いつもこんなに机散らかす事なんかないのに」
「あぁ…少し、レポートの添削に困ってしまってね。中々終わらないんだ」
少し困った顔で笑う。すると薫先生、と呼ぶ相手は机を挟み薫の目の前へと側にあった椅子を移動させ其処に腰を下ろした。
「……毎日毎日此処に来ても楽しい事なんて何もないだろう?サークルの方はどうしたの」
「えー?だって薫先生と居る方がサークルよりもずっと楽しいもん」
屈託のない笑顔で言う相手に、薫は溜め息を一つ吐く。
「澤原君、君ねぇ……毎日此処に来るという事は毎日私に怒られるという事なんだよ?レポートの提出、明日までなんだけど」
いつもなら痛い所を突かれた、とでも言うように苦い顔をする所だが、今日はそれまでとは違い得意気な表情を浮かべる。
「もー……先生俺の事何だと思ってんの?今日はちゃんと、"これ"を持ってくるって目的も兼ねて先生に会いに来てるのに」
そう言って薫へと名前の書いてある冊子を差し出す。
「……確かに。でも次からもう少し早めに出してくれると助かるんだけど」
「先生冷たい〜…俺今回は頑張ったよ?もうちょっと優しくしてよ」
「だったら余裕を持ちなさい。…君は期限以外の部分は優秀なんだ、それ位出来るだろう?」
わざと持ち上げるような事を言って悪戯っぽく微笑んでみる。するとやはり得意気なように笑って、はーいと一言返事をした。