大人二次小説(BLGL・二次15禁)

Re: 東方桃源郷 ( No.12 )
日時: 2018/08/23 23:06
名前: 彩都

「…………」
 何時の間にか、寝ていたようだ。静かに目を開け、周りを見た、すると目の前には背を向けた洩矢諏訪子、横には華扇が存在していた。華扇は俯いて、意識を失っているようだった。
「おや?」
 そう言って、背を向けた洩矢諏訪子が、此方を向いた。
「起きたのか、早い目覚めだ」
 そう言って、私は言う。
「……此処は、何処だ?」
「お前に教える義理は無いが……まぁ、簡単に言えば、『守矢神社』だ」
「守矢神社!?」
 まさかの言葉に私は耳を疑った。そして隣の華扇を見て、私は言う。
「何故、私と華扇を神社に?」
 首を傾げると、洩矢諏訪子が、『華扇、いや、覇皇を処刑する為さ』と、言う。
「お前はお前で、観客だ。いいだろう?」
「……覇皇?」
 洩矢諏訪子の発言を受け、首を傾げる私、すると、きょとんとした表情で、『知らないのか?』と、言う。
「コイツの本名は『覇皇(はおう)』という、外の世界での、名前だ」
「……へぇ」
 端的にそう言って、頷く。そして私は静かに聞いた。
「どうして、華扇……いや、覇皇を処刑するんだ? 教えてくれよ? 出来うる、なら?」
「…………」
 洩矢諏訪子は私を見た後、静かに『良いだろう』と、発言する。
「あれは覇皇が私達の場所を侵攻した時だった──」
 あいつが来る迄は平和だったんだ、でも、でも……!!

「此処は……?」
「此処は守矢神社です」
「そうか……じゃあ、『征服』の為に壊そうか」
「分かりました」
 神社の前に謎の存在が現れた、それが覇皇さ。そして覇皇は周りの仲間を使用し、守矢神社近辺の人間を虐殺、暗殺、抹殺をしたんだ。
 悲鳴を上げる連中の中に、早苗、両親が居たんだ。
「お前! これ以上被害を広げるな!」
「そうです! これ以上被害を広げるのなら、守矢が黙っておりません!」
「あっそ」
 覇皇はそう言って、静かに『配下に早苗の父を攻撃させた』んだ、色々な攻撃をされ、死んだ父を見て、激怒する母、だが、『母も配下に攻撃され死んだ』んだ……それを間近で見た早苗は悲鳴を上げたね。そんな早苗に対し、覇皇は『早苗でさえ襲おうとした』んだ! だから、急いで私達が早苗を避難させて、覇皇から逃がした……それ以来、早苗は華扇を憎んでいる、私だって、覇皇を憎んでいる! だから、『覇皇を私達の手で処刑する』んだ、記憶を取り戻す前に! もしも! アイツが記憶を取り戻してみろ! もしも『この幻想郷を支配する』とか、言ってみろぉ!? 幻想郷は、この世は終焉を迎えるかもしれないんだぞ!? それを阻止する為には、『今此処で処刑する』しかないんだ!!

「…………」
 華扇の、覇皇の過去を聞いて、私は衝撃を受ける、そんなバカな? だって、華扇は『こんなにも可愛い顔! こんなにも気持ちよくしてくれる存在』なのに! そう思いながら隣の華扇を見る。すやすやと寝ている。
「そう言う事だ、私はこの幻想郷の為に一刻も早くこのガキを殺さないといけない、君も分かってくれよ?」
 そう言って、非情な表情になる洩矢諏訪子、だが、私は言う。
「だ、黙れ黙れぇ! 過去はそうかもしれないけれど、今は違う! 『記憶が無い』からこそ、何でもし放題! 過去の清算を、今すれば良いじゃない!」
「無理だよ? アイツは元の世界で色々な悪い事をしている、だから、償うには、体が足りないさ」
「…………」
 こ、コイツぅ! 私が頑張って助けようとしているのに、過去でぇぇぇ!! 私はそう思いながら、華扇を睨む。
「と言う事だ、コイツの処刑はもう決まった、もう覆せない」
「だ、ダメだダメだ! だったら、コイツの処刑を私が止める!! 私があんたを倒して、処刑を止めさせる! アンタだけじゃない! 守矢神社の面々全員だ!!」
 そう言って、私こと、因幡てゐは、静かに息を、唾を飲み込んだ──って、大見得切ったけど、私、神様に勝てるかなぁ?

 はい、更新遅れて、申し訳無いです! いやぁ、時間がなくて……(汗)
 急いで書き上げたので、不備が多いかも……?
 それにしても、こんな過去で大丈夫かなぁ? <???「大丈夫だ、問題ない」