大人二次小説(BLGL・二次15禁)

Re: 東方桃源郷 ( No.5 )
日時: 2018/05/19 21:57
名前: ダモクレイトス  ◆MGHRd/ALSk

「はぁっ、はぁっ……もう、無理。死ぬ……果てる」
 
 もはや、喘息気味に喘ぎながら、かおは切れ切れにいう。そのさまは今にも気絶、ない事切れてしまいそうなほどだが、それも無理なきことだ。実際、彼は朝の6時半程度に、気怠げに目を覚ましてすぐにレミリアと交わり――正確には目覚める前から眠姦されていた――現在朝7時半、つまり1時間も獣のように盛ったのだから。その間に、彼女の肉壷に6回もカルピスを放出しているのは、彼としては内緒にしたいところだろう。彼がそれを数える余裕があればだが。

「……お前、本当にっ……人間か? っていうか、そんな貧相なのになん……で2メートル級の巨漢より体力あり……やがるんだ!? くそっ、ぶっ潰すつもりで犯したってのに! はっ、やばい。さけべねぇっ! はっはは」

 サラッと怖いことを口にするレミリアに対して、かおは気力で突っ込む。

「2メートル!?」
 
 それはもしかしてガリガリで身長が高いだけということではないだろうかなどと思いはしたが、レミリアの性格からそんなことをするはずはないだろうから、筋骨隆々の高身長なのだろうとすぐに思い直す。そもそも前者であったとしても、かお自身十分に痩身である。ぐるぐるとそんな思考が頭を廻り、かおは小首をかしげた。たぶん、レミリアの反応から察すにその犯された巨漢は、もはや自分以上に使い物にならなくなったのだろう。もしかしたらそのまま喋りもせずご臨終というコースかもしれない。
 人の死をたやすく考えたくはないが、吸血鬼などまさに人を殺しそうな妖怪の代表だし、普通に有り得そうだ。彼は最初の頃、妖怪を怖い存在という認識もなかったというか、妖怪なんて本当に存在しているはずがないと思っていたが、幻想郷で1週間程度で人間に対する妖怪の危険度くらいは理解した。幾ら人に姿が似ていていても――しかも、美男美女でも――彼らは種族が違い、思いの外たやすく人間を殺すことも。

「お前、そこをつっこむのか?」
 
 レミリアはなんとか息を整えてからそう問う。

「それ……以外ツッコミ、どころある?」
「いや、あるだろ? ……お前私に絞り殺されるかもしれなかったわけだぞ?」

 真顔で聞き返すかおにレミリアは、眉根を寄せ突っ込んでほしかった場所を述べる。 

「イヤだって、妖怪だし?」
「まぁ、たしかにそうだが。食い殺されるならともかくって思うだろ?」
 
 それに対してかおは真顔で言い返す。明確な殺意をみなぎらせて一瞬で殺されるならともかく、こんな風に回りくどくしかも相手に快楽を与えてなど、あまりありえることじゃないだろう。レミリアは少なくともそう思う。

「だって、死ぬのはどっちでも同じだし……何より死ぬのは生物の真理だし」

 黙ってかおの言葉を聞く。先程までは息絶え絶えだったのに、もう呼吸が整ったのか。肩で息をする用な素振りも見せず、自然体に彼は話している。改めて人間離れした体力だ。レミリアは内心で舌を打つ。ふいに笑い声がこみあげてくる。見誤っていたらしい。ただの頑是ない子供だと思っていた。それがこんな頭のイカれたようなガキだったとは。これなら八雲紫にも一泡吹かせるのではないか。

「くくっ、くっははははははははははっ……ふっ、ふふふっはははっ。面白い! やっぱり本当に面白いぞお前! 気に入った!」
 
 体を広げ小さな胸を揺らしながらレミリア、狂ったように笑う。嗤う哂う。その目は血走っていて、口元は異常なほどに裂けて吊り上がっている。まさに妖怪という風情だ。 

「えっ、なっ、何なのさ! なにが面白いって? 僕は普通だ!」
 
 そんなレミリアに恐怖を感じかおは叫ぶ。その場から1mほど離れるが、すぐにレミリアに肩を捕まれ引き寄せられる。

「やめろよガキ。普通気取ったって何にもならないぜ。お前の本質は世間一般の普通なんかとは程遠い場所にあるんだ。自分に素直になれよ……凡百のガキのままでいたって、ここじゃ利用されるだけだと理解しろ!」

 何を言っているのかかおは分からない。自分は普通に恐怖するし、痛みも感じるただの人間だ。そう思って反論しようとするが、それを許さないようにレミリアはかおの肩に歯を立てる。そして勢いよく血を啜った。 

「うっ、うああぁぁぁ! 痛いっ……痛い! 痛い? あれ……痛い?」

 吸血しながらさらに牙を突き立てていく。ぶちぶちとロープがちぎれる時のような不安で儚い音が響きだす。本来なら痛みで体中に変調をきたすはずだ。それなのに、なぜだろう。何も感じないのだ。

「あれ? 痛くない……」

 思い出す。能力の宿った右手を失った時のこと。あの時、自分は本当に痛みを感じていただろうか。血が視界を彩り世界が朱色に染まって初めて、痛みを感じる演技をしていなかったか。周りの状況や片腕の喪失に驚いていたのは確実だ。そもそもあの当時は幻想郷に有益である理由が、右手に宿った「戻す力」だと思っていたこともあり、余計に焦りを覚えたものだ。

「やっぱりね、あんたは痛みを感じない。心の痛みも……体が傷ついたことに対しても鈍感。それは強さでもあるけど、致命傷に気づけないリスクも内包しているわ」
「なにが言いたいの?」
 
 零した血をぬぐい取り手の甲を舌で舐めながら、レミリアは嬉々とした様子でいう。痛みを感じないというのが強さなのは分かる。痛みを感じなければ何でもできるような気がする。でも感覚がなくても損傷と死はあることを思い出す。そういえば自分はどうして幻想郷に来たのか。自分の体は普通の肉体ではなくて精神体だと誰かから言われた記憶がある。誰だっただろうか。八雲紫だったような。
 
「あんたはここで利用されて終わりたい?」
 
 優しく手を握り、と息を吐きながらレミリアはささやくようにいう。
 
「……それは嫌だよ。僕は人を利用するのは好きだけど、されるのは我慢ならないんだ」
 
 なにも考えずにさらりとかおはつぶやく。自分の言葉が耳に入ってきて、自分を疑うがなぜだろうか。それが自分の本質のような気がして体中がむず痒い。

「だったら、見極める目を養え。言いよる女全員を疑ってかかって、篭絡させることを考えろ」
「急に何を言ってるの?」
「私はお前のことが気に入ったからな。簡単に死んでもらいたくないんだ。八雲のに一泡吹かせられる可能性もあるしな」

 つまりはこういうことだろうか。自分の楽しみのために死なないように身の回りの防御を固めろ。そして虎視眈々と反撃の機を待て。と。わかっている。このままでは紫達の計画に利用されて精液タンクとして一生を終えるだろう。それが嫌なら、誰かを味方側にしてでも、その楔を撥ね退けろ。その通りだ。今は我慢強く機を待つしかない。おそらくレミリアも仲間になってくれるだろうから。

「最初は疑っても仲間になったら……」
 
 ポツリとかおがつぶやく。

「そうだな。信頼できる仲間ってのはそういうもんだ……まぁ、あれだ八意やら八雲やらみたいな組織の長は一筋縄じゃ行かないだろうが、霊夢や魔理沙くらいは現時点でも信じてやれ。好意を寄せている相手に信じてもらえると、女ってのは弱いんだ」
 
 レミリアはブラをつけながら、思慮深げな表情を浮かべて諭すように言う。魔理沙や霊夢のことは今の時点で信用できる。彼女たちのことは知っているから。そうだ。こうやって相手を理解しながら、時には助け助けられ信頼関係を築いていく。時間はかかるだろうが、地盤を固めるということは、元々手間を惜しんでいては成り立たない。それに力や報酬での関係はつまらないだろう。そう心に言い聞かす。
 
「霊夢は僕に好意を持っているのかな?」
 
 少しはにかんで、かおはレミリアに問いかけた。

「……お前、鈍いな」

 どこから取り出したのか、煙草をふかしながらレミリアは笑う。どうやら誰の目からも霊夢が自分に好意を寄せていることは明らからしい。そんな時だった。

「かおーっ! どこーっ!」

 部屋の外からフランドールの声がした。姉と比べて甘目で少し間延びした響きだ。舌足らずな感じがかわいらしい。彼女は自分を探しているようだが、大分近づいてきているのだろう。それを聞くと微笑を浮かべてレミリアは立ち上がる。

「フランの奴、昨日は止めるの大変だったんだぞ。心配だ心配だってな」
 
 思い出しながらレミリアは呟く。そして部屋の外へと歩き出す。

「……まぁ、あれだ。フランは私と違って激しいからな。気をゲブン!!!? ザバダバダバダッ」
「お姉様、邪魔っ!」
 
 襖を開け、かおに最後の忠告という風情で話し始めたレミリアは台詞の途中で妹のドロップキックを受け、ギャグマンガのごとくきりもみ回転しながら意味不明な悲鳴とともに吹き飛んだ。きっちり3秒後、レミリアが何かに衝突したのであろう音が響き渡る。

「あっ、あっ……えっと、レミ……リア!?」
「大丈夫だよかおっ! お姉様だって吸血鬼の王の血脈だよ? あんなので死ぬわけないじゃーん」
『死ななけりゃ良いのかい……というか、服装といい喋り方といい今までと違うような』
 
 愕然とするかおにフランは、友好的で少しはやい口調で声をかけてきた。いつもの穏やかでかわいらしい様子とは違い、はっきりとした感じだ。どうやら文脈から察するに姉をそれなりには高く評価しているようだ。評価の仕方を間違っているようには感じるが。そして目を引くのがいつもとは違う、かなり薄地のマイクロビキニであるという点だ。あの格好で走り回っていたというのだから、まるで痴女である。

「かおーっ! 大好きー! あたしを抱いてぇ!」
「ちょっ! 待っ!」

 あけすけなことを言いながらフランドールは服を脱ぎすてた。元々大事な部分しか隠せていなかったが、今は完全な全裸だ。彼女は言うが早いか、かおに馬乗りになりキスで彼の唇を奪いながら、前戯もなしに彼の巨根を下の口で食す。姉を上回る強烈な圧迫感と、暴力的なヒダの絡みつきにかおは喘ぐ。間違いなく今まででも最高クラスの快感だ。そんなことを感じていた数秒後。

「かおのチン〇オッキィっ! フランのま〇こ、捲れちゃうよぉ」
『えっ、なにこの音?』

 なにかがちぎれる音が響いた。指摘をしようにも口が防がれているので声が出ない。それどころかフランはあろうことか首に手をあてがい始め。

「かおっ! 気持ちいい? 気持ちいよね? みんなこうするとチン〇膨張させるんだよぉ……そのかわり何割か死んじゃうけど★」

 そんなことを言っている彼女の股からはなぜか血が流れ出ていた。そして、自分の股間にはあるべきものがない。痛みは感じないが、大きな損傷であることは分かった。

『え? 僕の性器……なくなってる。ははっ、これ絶対やばいだろ』

 本当にフランドールの膣に食べられてしまったのか。そんなことを思っていると、掘削機で岩が砕かれるような不快な音が耳に届く。かおの首がフランドールによって折られたのだった。

「ん? あれ? ボキ? かお……かおっ! うわあぁぁぁぁん! かおってばぁっ!!」

 フランの叫びに答えるものはもちろんいない。虚しい絶叫が八畳一間の個室に響く。

 
 
 デッドエンド……とはいきませんので……なんらかの手段で復活させようぜ★ 八意先生でも輝夜でもいいから……(本当のところ、死者を復活させる系の能力って、命が軽くなって嫌いだったりします)
 ワロタ……フランちゃん、やばいわぁ。彩都さん、かお君復活お願いします(オイ