大人二次小説(BLGL・二次15禁)

Re: 【文スト】芥敦ばっかり【敦総受け】 ( No.14 )
日時: 2018/08/23 08:25
名前: デイズ

Said : 敦

きっかけは些細な事。
……多分、然うだったと思う。

僕だって、彼の三人がああなるなんて思いもしなかった事だから、今は憶測でしかものが云えない。
一旦、其の事は置いておいて、話を戻そう。


狂って仕舞った三人とは、太宰さん、中也さん、芥川だ。
此の三人が僕に狂って仕舞った。

何時だっただろう、何時の間にか三人からちやほやされ始めたのだ。
最初は一寸した贔屓。僕だけに譲ってくれたり、僕だけ許してくれたりの行動が目立った。僕は、心を許してくれて、しかも仲良くなれたと思って嬉しく思っていた。

あの日が来るまでは。

此処からは、体験した事を表記していこう。


時刻はお昼を少し過ぎたぐらいの時間。場所は武装探偵社で起きた。

「敦く〜ん。」
「はい、何ですか?」

書類を整理していたら、谷崎さんから声をかけられた。

「もうお昼だし、一緒にどうかな?ナオミも一緒に食べたいみたいだし。」
「喜んで!うわぁ、楽しみだなぁ!」
「其れは善かった。じゃあ、うずまきの所に居るから敦君も仕事が一段落したら来てね。」
「はい、判りました!」

久々に他のメンバーとのご飯だ。最近は、太宰さんと中也さんと芥川と食べる事が多かったのだ。彼の三人、判らないけど何か僕に対して優しくなったし、過ごし易くはなったけどたまには他の人達ともご飯が食べたい。
書類を片付け、席を立ったら「敦くぅ〜ん!!」と僕を呼ぶ太宰さんの声が聞こえた。

「ねえねえ敦君、仕事終わったでしょ?なら、私達と一緒にご飯食べよう〜」

僕の背中にぎゅーっと抱き付いてきて話す。最近の太宰さんのスキンシップは過激だが、慣れてくると気にならなくなる。

「嗚呼、すみません太宰さん。今日は、谷崎さん達と約束してまして、出来ないんですよ。」
「……へぇ〜。」

少し間を開けて話したのが気になったが、早くしないとかなり待たせているから、太宰さんの腕をほどき「じゃあ、行ってきます。」と云いうずまきへ向かった。
行ってらっしゃいと云った太宰さんの声は酷く沈んでいたので、少しだけ後ろめたくなって仕舞った。うずまきへ向かってみると、谷崎さんとナオミさんが持参の弁当を広げて待っていた。

「実はかなり作って仕舞ってね。ボクらじゃ食べきれないから敦君、助けて呉れないかな?」

少し笑い乍然う云う谷崎さん。僕は、勿論です!と云って箸を手に取り食べ物に手を伸ばした。

其の直後、目も眩むような眩しい光と耳をつんざくキィンという甲高い音が聞こえた。
咄嗟に目を塞いだ。
閃光弾か?でも、なんでこんなところに?

暫くしてキィンという耳障りな音は無くなっていた。ゆっくりと目を開ける。

「ひッ!!」

僕は思わず後退った。
だって目の前の机は穴が空いたみたいに窪んでいるし、谷崎兄妹もかなりの怪我を負っていた。谷崎さんは咄嗟にナオミさんを庇ったらしく、ナオミさんより酷い怪我を負っている。
血の水溜まりが広がり、僕の足元に迄来ている。

こんな状態なのに僕は無傷だ。
何故?

取り敢えず、武装探偵社に電話、与謝野女医に見てもらわないと……っ!!

「派手に遣っちまったなァ。なァ、敦。汚ねェもん口に含ませたくはねェからさ。」
「人虎が其の様な穢れたものを口にしてはならぬ。」

聞き覚えのある声がして顔を上げる。
其処には案の定中也さんと芥川がいた。二人は谷崎兄妹を塵でも見るような目で一瞥している。
もしかして、二人がこんな事を?

「何やってんだよッ!!芥川に中也さん!!」

押さえきれない怒りを二人にぶつける。然し、二人は全然悪びれた顔をせずに云う。

「敦が他の奴と飯食うからだろ?」
「人虎が僕達と食べなかった故。」

僕は絶句した。
たった其れ丈の理由でそんな事を?

此の時から僕は絶対に此の三人を見放さない方が云いと知った。否、知らされた。

其の後、彼の一件はポートマフィアの起こした銃撃戦の流れ弾が当たったと云う不慮の事故として片付けられた。勿論、ポートマフィア首領からは慰謝料としてかなりの額の現金が渡され、其の他此の件に関する事でのお金は此方で負担するという事だった。

武装探偵社で此の事件の本当の理由を知っているのは、僕と太宰さんだけだった。

其の日を境に僕は彼の三人から頼まれた事はずっと聞いていた。




なのに、なんで?
なんでこんなことに?