大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- Re: 【文スト】太中R18*乱歩・中也受け ( No.50 )
- 日時: 2019/05/26 22:19
- 名前: 枕木
……などと、素直に納得できる筈もなく。
「オイ貧弱。此れはどう云う冗談だにゃ?」
未だ笑いを堪えている太宰の胸ぐらを掴みあげるもやはり気持ち悪い語尾がついてきて、全く締まらない。やべえ、屈辱と恥辱で涙出そうになる。
太宰は、一度堪えきれないように吹き出した。よし、後でシメる。でも先に此の気持ち悪いやつらをどうにかしてもらわねえと。
「知り合いの異能力者に頼んで、猫化してもらったのだよ。その方の異能力では、生物が身に付けている物に呪いをつけて違う生命体に着けさせることで生命体に生物の一部を変身させることができる」
「詰まり、その呪いをかけた猫の首輪を俺に着けさせたわけかにゃ?」
「うん、そう云うコト」
「成る程にゃあ……よぉく理解したぜにゃ……」
もう語尾は気にならなくなった。太宰は未だ笑いを堪えている。
成る程なァ。この異能力じゃ、太宰の異能力でもその知り合いの異能力者って奴に触れないと無効化はできねェって訳だ。ふぅん、こいつが太宰の“例外”か……
「嗚呼、心配しなくても其の内戻るから大じょ」
「太ァ宰にゃぁん……」
ゆらり、と揺さぶる。太宰が俺の顔を見て、一筋冷や汗を流した。
「ち、中也さぁん……?」
「にゃァ、太宰? 猫ってのはな、爪研ぐのが習性だにゃん? 研がせろよ、唐変木にゃん」
「く、国木田くんの受け売」
「う”にゃ”ぁああああああッ!!」
「ギャーッッ!」
凶暴な猫の鳴き声と、鋭く痛々しい何かを切り裂く音と、太宰の悲痛な叫びが、よく晴れた夜空に響いた。
その夜、太宰は尻尾と耳をピンと立てて「フーッ」と威嚇してくる嫁に土下座をし、真っ赤な線が数本入った頬に自分でガーゼを当て、蒲団から追い出されてしくしく泣きながら机の下に丸まって寝たのだった。
- Re: 【文スト】太中R18*乱歩・中也受け ( No.51 )
- 日時: 2019/05/28 06:00
- 名前: 枕木
まあ、お決まり、お約束、とでも云うのだろうか。
「おや、随分愛らしくなったじゃないか」
「わあ、今度は中原さんですか。大変ですね」
「……反応薄くないかにゃ?」
困った時の探偵社、である。このお騒がせカップルの事変騒動も二度目三度目ともなってくると探偵社員も落ち着いたもので、敦も中也を見ると嬉しそうに微笑んだ。探偵社は犬嫌いは中々いるが猫は好む者が多い。何より、太宰などという男に選ばれてしまった、可哀想で可愛らしい中也の事は大好きである。だから、一同は耳と尻尾を垂らして少ししょんぼりしている中也から太宰にギロリと視線を移し、「お前また中也に何かしたな? ただじゃおかねえぞ」と目線で脅す。今度は太宰が、怯えた子犬のようにビクッと肩を揺らした。
「粗方、太宰の人間失格が効かない異能力でもかけられたンだろう? 可哀想にねェ」
中也がこくりと頷く。与謝野は再び太宰を睨む。太宰はサッと顔を背ける。中也は、微かに震えている隣の恋人に首をかしげた。
そんな中也に、敦が同情の目を向ける。
「本当に災難ですね……。それにしても、この猫耳や尻尾って感覚あるんですか? 触ってもいいですか?」
「わあ、僕も触っていいですか?」
「わたくしもよろしくて?」
「……私も」
敦、賢治、ナオミ、鏡花らが目を輝かせて中也をみつめる。一瞬迷ったが、中也は、大人しく尻尾や耳を子供らに差し出した。すぐさま、そのふわふわした変身部を撫でて歓声をあげる子供たち。
「うわあ、尻尾ふわふわだ〜」
「耳も綺麗な毛並みですね〜」
「ぴょこぴょこ動いて可愛らしいですわあ」
「……ふわふわ」
新鮮な感覚で夢中で撫でる子供らの手がくすぐったいのか、中也が「んッ……」と小さく声をあげる。その声に少し驚いて中也をみつめる大人たち。それに気づかず、尻尾の付け根や耳を触り回されて、中也はぷるぷる堪えていたが抑えられなくなり、
「んぁっ」
と色気たっぷりの声をあげた。
一瞬静まる社内。赤面する大人たち。目を真ん丸くする子供たち。カアッと顔を赤らめる中也猫。
最初に動いたのは、黒いオーラを発する太宰だった。
「ほらほら、もう中也で遊ぶのは止めて? 私の中也なのだよ?」
「大人げないぞ、太宰」
「国木田君はお黙りよ」
「何かあったのか」
フォローに入った国木田を威嚇する猫の如く睨む太宰らに声をかけたのは、他でもない。我らが探偵社社会、福沢である。突然の社長来訪に、変な空気だった事務所内も多少は引き締まった。しかし、福沢の目に止まったのは、明らかに異質を放つ、猫耳である。
「……客人か」
福沢が近づいてきて、中也の目の前で立ち止まる。中也は、太宰と交際するに辺り挨拶しただけの敵組織のボスを、少し困ったように上目で見上げる。福沢は、黙って中也を見下ろす。いや、正確には見下ろしていたのはひょこひょこ動く猫耳とゆらゆら揺らめく猫の尻尾、そして身長が低く上目遣いで見上げてくる幼児のような男の子。
数秒間じっと中也をみつめた後、福沢がスッと袂に手を入れた。思わず身構える太宰。しかし、そこで一同は思い出した。
嗚呼、そう云えば、この探偵社の一番の猫好きは他でもない……
「食べるか」
「………煮干し……にゃ?」
福沢であると。
内心真剣な瞳で小鰯の煮干しを差し出す福沢。それを戸惑ったようにみつめる中也。それを見守る一同。
その数秒後。
「……にゃんっ!」
中也は嬉しそうに煮干しにかぶりついた。
その天使だろうか女神だろうかという行動に福沢含む一同が射抜かれた胸を抑えて呻き声をあげたのは云う迄もない。
これが探偵社に代々受け継がれた『ポートマフィア天使猫テロ事件』である。
- Re: 【文スト】太中R18*乱歩・中也受け ( No.52 )
- 日時: 2019/05/27 20:44
- 名前: 枕木
与謝野さん迄が重傷を負い、もう誰も立ち上がれなくなった探偵社をあとにして、中也と帰宅する。
さて、どうしようか。
少しだけ、不満だった。だって、中也は日頃『太宰だけだ』と云っておきながら、みんなの前であんな声を出すんだもの。
此は……お仕置きが必要かな。
「中也」
「んにゃ?」
呼び掛けると、靴を脱いで玄関に上がっていた中也が振り向く。ズボンの下から伸びる長い尻尾が揺らめいた。最初は何時もの荒々しい口調と対象的な可愛らしい語尾に吹き出していたけれど、今はもう愛らしさしかない。頼んだ知り合いというのも古く薄い繋がりだったけど、感謝しかない。後で電話しておこう。
「ねえ、もしかしてその耳と尻尾って性感帯だったりするの?」
「にゃ……ッ! そ、そんな訳ないにゃー!?」
「ふうん」
慌てたように耳と尻尾に手をやり、顔を赤らめる恋人ににやり、と笑う。まあ、子供の無垢なスキンシップであんな声出しちゃうんだから、こんな判りやすい答えを聞くまでもないんだけどね。
後退りする中也を壁まで追い詰め、ドン、と両脇に手を置く。中也が、真っ赤な顔で恐る恐るというふうに私を上目でみつめた。嗚呼、私の嫁本気で可愛い……じゃなくてだねえ!
「じゃあ……試してみようか。本当にそうなのか」
「否、必要にゃい……」
「もしかしたら、早く戻る方法がみつかるかも知れないよ?」
おっ、この言葉は効いたようだね。中也が少し目を輝かせて私をみつめる。本当に単純。嗚呼もうどこまでも可愛い……お仕置きでも何でもいいから早く食べたい……
「ち……」
迷った後、中也がおずおずと声をあげる。見下ろすと、中也はぷいっと顔を背けた。頬は真っ赤だ。耳がぴくっと動いた。
「ちゃんと……寝室にゃ」
「仰せのままに」
耳の先に口づけして、抱き上げた。尻尾が、期待するようにゆらりゆらりと揺れていた。
理性? 自制心? なんだいそれ、美味しいのかい?
- Re: 【文スト】太中R18*乱歩・中也受け ( No.53 )
- 日時: 2019/05/31 05:22
- 名前: 枕木
お尻の割れ目の終わりあたりから生えた清らかな白の尻尾は、触れると誘うように揺れた。足を開かせて付け根を見てみれば、ふるりと勃ち上がっている中也自身からとろとろと溢れ出る愛液が股を伝って、濡らしていた。白く清らかな毛がいやらしい液体で貼り付いた様は、かなり目の毒だ。
中也もそんないやらしい自分を恥じらって、赤らめた顔を両腕で隠して、微かに震えていた。それを知っていて、態と声をかける。
「ねえ中也見て? 中也のこれ、随分だらしがないんだねえ? ここまで濡らしちゃって」
此、と先っちょに軽く爪を立てれば、中也はぴくっと跳ねた。そこから愛液を指で辿って、尻尾の付け根まで辿り着く。濡れているところを、自身をしごくように上下に軽く擦ると
「あァッ!」
中也は高い矯声をあげてびくっと身体を跳ねさせ、腕を外して見開いた目で私を見た。
「や……」
「中也が嘘つくからいけないんでしょ。私、此処がこんなに感じやすいなんて知らなかったし」
「ああッ!」
強めに擦れば、中也の反抗的な目もとろんと溶けて、びくっと内股を痙攣させる。矢っ張り此性感帯だったのだねえ。知ってたけど。
「あッ、あッ……や、そっち……あッ、やらぁ」
「じゃあ、何処触って欲しいの?」
知ってる癖に、と云いたげに睨んできたが、「ん?」と首をかしげて見せる。中也は猫耳まで赤く染めて、ふるふると震えていたが、耐えられなくなったのか、か細い声で告げた。
「……此方、触って……にゃ……」
此方、と中也の指がひっそり触れたのは、濡れて物欲しそうに収縮を繰り返している蕾。恥じらいながら下手な誘惑をする恋人が可愛くて可愛くて、意地悪を止めて奉仕することにした。
つぷ、と中指を挿れてみると、易々とそれを飲み込み、とろけた熱い内壁が細い挿入物に必死で吸い付いてくる。人差し指も挿れて軽くかき混ぜてみると、中也は気持ち良さそうを顔をして、「んにゃぅ……」とむにゃむにゃ喘いだ。
「あーあ、こんなに吸い付いてきちゃって。もう欲しい?」
「ん……欲しいにゃ……太宰の……挿れてにゃ……?」
こういう場でその語尾と妖艶と化すむにゃむにゃした口調はずるい。私はばさっとシャツを脱ぎ、もう今更興奮させるまでもない自身を出した。中也はそれを見て、嬉しそうに尻尾を揺らして耳を動かした。
「挿入るよ」
「ん……んん、にゃぁう……」
ずちゅちゅちゅ、と内壁の突起1つ1つに亀頭を引っかけながら挿入ていく。中也はとぷっと愛液を垂らし、愉悦の表情を浮かべた。
「んっ……はぁ……挿入ったよ」
「うごいて……」
両手を伸ばし、私の首に手を回すと、中也は妖艶に私を誘った。うーん、最近どんどん色気が増しちゃって。ちょっと悩ましいなあ。
でも、誘われて乗らないわけがない。私はにやっと笑うと、両足を持ち上げて蕾を開かせ、そして、振動を開始した。
「ああッ! あッ、あン、ひぁ、ああっ」
手始めに前後に揺すってやれば、愛らしく矯声をあげる。ごりっと感じやすいしこりを擦ると、腰をしならせた。
「あッ……ああンッ、あッ、ひぁん……あッ、あッ……ああッ!」
中也の目尻に涙が溜まる。何度も何度も其処ばかりを突くと、もう理性のたがが外れてしまったようで、一層高い声で鳴いた。
擦る度に内壁が嬉しそうにきゅうきゅう締め付けてくるために質量を増した私の自身が、奥底をごりっと擦る。すると中也の足がはねあがり、涙を溢れさせて、勢いよく白濁を出した。反り返った中也の自身から飛び散ったいやらしい液体は、白いお腹、赤く膨れた乳首、そしてとろんとした顔まで濡らす。その姿はこの上なく卑猥で、吐精の余韻に浸らせる間もなく、奥底を突いた。中也が目を見開く。
「あァッ!? にゃ、いま、イッた、ばっか……」
「何回でもイッていいよ」
そこからは、中也もあまり覚えていないという。貪るように腰を動かして、奥底を何度も何度も突いた。中也は途中から矯声も途切れ途切れになって、もう間髪ないような連続する吐精にいやらしい身体を痙攣させていた。
そんな中也が泣きじゃくりながら制止してきたのは、何回目の吐精を果たしたときだっただろうか。
「も……むりぃ……やら、やめて……」
「はっ、はぁ……な、んで?」
「体、へん……お、かしく、なっちゃ……」
「ふぅん」
構わずに腰を振れば、涙を流す。
「ああんっ! むり、むりぃ……おねが、やめて、おねがい……」
「……そっか。じゃあ……」
腰を引いて、自身を抜いていった。ほっとした顔をしている中也の腰ぎりぎりまで引くと、私は……
「ッッ!!」
一気に、奥底まで貫いた。
中也は、見開いた目から涙をぼろぼろ流して、身体をガクガク痙攣させた。もう声も出ないようで、びゅくっと吐精を果たすまで、ただ途方もない快楽に顔を歪めていた。
吐精が終わって一息ついてから、中也がびく、びく、と痙攣して、中を締め付ける。私はその快楽にあらがえずに、中也の熱い中に欲を放った。それと同時に紛らわしに猫耳の付け根をカリッと噛めば、中也は敏感になりすぎた身体をしならせて、連続の吐精を果たした。
私が自身を抜き、汚れた中也の身体を拭う頃には、中也は眠りの世界へ行っていた。
- Re: 【文スト】太中R18*乱歩・中也受け ( No.54 )
- 日時: 2019/05/31 16:31
- 名前: 枕木
次の朝目覚めると、中也の猫のそれは無くなって、目の前で元通りの中也がすやすやと寝ていた。
ふ、と笑って、その甘い色の髪を撫でる。頬をすり、と触ってみると、中也は私の手のひらに頬を擦り付けるような仕草をした。ふふ、猫みたい。
「中也」
呼んでから、半開きの唇に指をかけて、口づけする。ちろっと舌を出して中也の口内を舐めてみると、中也は「んんッ」と声をあげ、目を開けた。しかしそれに構わず、暫く口づけを続ける。甘い口内だった。好きなのだよね、中也と口づけするの。
「ん〜♪ ……はっ。お早う、中也」
「はぁ、はぁ……手ェ前……」
突然の口づけに息をあげながらも、キッと睨み付けてくるその瞳をみつめ返し、態ととぼけて返事をする。
「ん? 何か怒ってるのかい?」
「巫山戯ンな、この遅漏!! 俺の躰を一番酷使してんのは手前じゃねェか、下手したら死ぬぞ青鯖!!」
「何を云うのさ、誰よりも大事に決まってるじゃない、中也」
「大事な恋人に異能力かけた首輪つけて猫化させる野郎が何処にいるンだよ莫迦」
「はーい、此処でーす」
中也は、がくっと項垂れ、「はぁーー……」と長々とため息をつきながら枕に顔を埋めた。
「絶ッ対殺す」
「楽しみに待ってるよ、私の可愛い猫ちゃん」
「あ”? 誰が猫だ……うにゃっ!?」
顔をあげて本当に人一人殺せそうな目で睨みつけてきた恋人の首輪をはずしている首筋を噛む。恋人は存外可愛らしい声をあげた。そして、顔を真っ赤にする。
「はぁ!? 手前、ンな判りやすいとこ付けてどうすんだよ」
「見せつけてあげればいいじゃない。でも、それが嫌なら……」
中也の上に覆い被さる状態で、抱き締める。数秒後解放した中也の首には、新品の首輪がつけられていた。中也は突然抱き締められて目を白黒させていたが、首輪に気がついて、それに触れた。
「嫌なら、それつけときなよ」
「は……手前、次は何を……ッ」
「中也」
頬を撫でる。中也は、少し驚いたような顔をした。
いとおしい。それはもう、狂おしいほどに。
だから、この首輪もきっと執着だろう。でも、こんなに愛しているんだよ。君がいるから生きているなんて、そんな三流の言葉吐きたくもないんだけどね。
「半年も私と一緒にいるなんて、君も物好きだよね」
「……覚えてたのか」
「中也と違って記憶力いいからね」
中也は覚えているのかな。初めて出会ったときのこととか、私が告白したときのこととか。こんな悪戯しても許しちゃう中也だもんなあ。身長は低いくせに心は広い。心配だけど、いとおしい。本当は猫になんかならなくてもこの世で一番可愛くて愛らしい。
そんなこと口には出せないから、私なりの精一杯の愛だった。
「手前の趣味って本当に悪ィ」
「中也ほどじゃないでしょ」
これは首輪の話かなあ。それとも……
まあ、何でもいいか。
「目玉焼き食べたい、中也」
「ん。手前も手伝え。躰動かねェんだよ」
「えーやだー」
「躰動かねェの誰の所為だと思ってんだ……?」
どうか、こんな日々が末永く。
えんど