大人二次小説(BLGL・二次15禁)

Re: 詰めた【雑多/不定期】《モブ×乱歩》 ※掘り物更新 ( No.17 )
日時: 2019/07/17 18:49
名前: 憑 ◆R1q13vozjY
参照: まだあったので......供え物(?)

――......あのさー..、俺。好きな人出来たんだよね――

突如として、その悩ましげな声が飛び込んできた。
なんだなんだ。只でさえボク等六つ子は騒がしいのに、色恋沙汰がやって来たらそれこそ世紀末だよ。
ボクは青白く光る携帯を片手に、声のした方へと顔を向けた。
それは、ボク以外の四人も同じように声のした方へと顔を向けていた。
それぞれがそれぞれ、様々な表情だけれど、総じて言えるのは皆ショッキングな表情であること。

正直言って、ボク等の中で誰かが付き合ったって、結婚したって可笑しくない。
だからそんなショックを受ける必要もないだろう、ってか何でそんな驚く必要があるんだ。


「....は?」


この衝撃的(かもしれない)事件を引き起こした発言の後の沈黙。
その沈黙を破ったのは、ボクの兄さん――チョロ松だ。
口調・声色・表情からして明らかに苛立っているなと察しがつく。いや、ボクでなくても誰だって怒っているって分かる。

チョロ松兄さんが一番呆けたように、馬鹿みたいに口をあんぐりと大きく開けてしばらくその状態で固まっていた。
が、直後に額や頬、目の周り、手の甲などありとあらゆる場所に青筋が立ち、血管がもろに透けて、目はギラギラと血眼になり、まるで鬼みたいに顔を歪ませた。
...いやいや、そんな怒る必要無くない?
本当に、ほーんとうに兄さん達の恋愛なんて興味無いんだけど!!


「な。なななな何を言ってるんだ兄貴ぃ!?」
「おそ松兄さん、それ本当っすかー?」
「.........突然言われても困るし..」


やはり、チョロ松兄さんの言葉にも一拍、静寂が訪れた。
しかしそれも束の間、次の途端、痺れを切らしたかの様な勢いで兄さん達が責め寄った。
カラ松兄さんはしばらく戸惑っていたが、状況を飲み込んだ途端に慌て出して声を激しく荒げる。
十四松兄さんはジロリと見透かす様な瞳でそう問い掛ける。
一松兄さんは静かに言うと、興味を無くしたかの様に猫と遊び始めた。
ただただ、何も言わずにそれをジーっと見るボクを兄さん達は不審そうに一度だけ、此方を見やる。
そして一言。元凶を引き起こした――おそ松が静かに話しかけてきた。


「トッティ。俺の恋を応援してくれるよな?」
「えぇ?...いや..、ボク興味無いんだけど」
「.....はぁあぁぁぁあああ!?トド松ぅぅぅ!!」


部屋中におそ松兄さんの悲痛の叫び声が響き渡る。
興味は無いし、応援もするつもりは無いけれど...協力ぐらいならしてやる..かもね。


「あ、でも。協力ならするよ?告白の練習とかね」


おそ松兄さんの告白から数日経った。
あの日はみんな、暴走しまくりで収拾つかないレベルだったけど...
今は落ち着いてる。


「...トド松ぅー」
「......何?」


ただ、ボクはあの日の発言――「協力ならする」を後悔している。
あれを機に、おそ松兄さんはべったり構って来るようになった。
おかげで、女の子とのデートの計画でさえも練れないぐらいには自分の時間は消え失せた。
背中には心地良い熱がじわりじわりと伝わっている。
......ああ、これは、多分練習のお誘いとか何だろうな。


「デートの練習したいんだけど、暇?」
「...暇だよ」


もしこれに、暇じゃないなんて言えば、しつこいぐらいに構いに構ってくる。
構ってちゃんなお兄ちゃんには少しうんざりしてるけど..。
やったーと子供みたいに喜んでる声を聞き流しつつ、ボクは端末をポッケに入れた。


***



「雨じゃん」


トド松の言う通り、生憎の雨だった。
しかも結構激しい。大粒の雨で、頻りに音が発ち、止む様子もない。

俺の隣には怒った顔のトド松。
ムッとしていて、頬は風船みたいに膨らんでいる。
折角オシャレしてきてたのに、何て思ってるんだろうな。
はは、そう思うと俺の弟って可愛いじゃん。いつもはドライであざとくて腹黒いのにさ..。


「大丈夫だって〜。ほらよ」


俺は自信ありげに、オシャレな柄のついた傘を広げる。
それを見た途端にトド松の顔付きが変わった。目を見開いて、まるで何かに驚いてるかの様。
残念ながら、俺のこの傘は一つしか無い。
なので、相合傘をする事にした。勿論、普段は俺が濡れない様に心掛けるがこれはデートの練習だ。


「行こうぜ」
「ちょっ.........。おそ松兄さんが濡れるじゃん..っ」
「いーのいーの」


俺の持っている傘はトド松を、大粒の雨から親の様に守っている。
反面、俺はちょっとだけ傘下に入り込めているがほとんどはビショ濡れ状態だ。
容赦なく降り注ぐ、滝の様な雨が冷たい。

これはデートの練習で、俺の男らしさを見せなければいけないのに。
トド松は呆れ気味に俺の心配をしてくれた。でも、俺は頑なにと断って、笑顔で大丈夫だと言い張った。
こういう時って本当優しいよな...コイツ。だからモテんのかな..。



          *****



そういや...お昼だな。
家から出る前、俺は腕時計を付けてきた。腕時計をみると、一時ちょっと前。

“何処か食べに行こうか?”そう聞こうとした矢先、グゥゥゥという可愛らしい音が聞こえてきた。
もしかしてトド松か?
ちらりとトド松に視線を寄せると、恥ずかしそうに耳まで真っ赤にした顔が一番に飛び込んできた。
――可愛い....。
あろうことか、兄弟に恋などしちゃいけない。俺は今、別の人に恋してるんだ!
うっ....でも、可愛い..。


「トド松、お腹空いてたんなら言ってくれたって良かったんだけど...」
「じゃ、せめて食べたいものぐらい言っていい?」
「おう」


罰が悪そうにすれば、彼はじろりとその大きな黒い瞳を此方に向けた。
これで駄目だとか言うわけにもいかないから、俺は素直に良いとだけ伝える。


「甘いのが食べたい」
「甘いもの....?スイーツ、とか?」
「そうだけど」


この近くで甘味処...、ああ、ある。
俺らが学校の帰り道ん時、よく食べて帰った彼処だ。

Re: 詰めた【雑多/不定期】《モブ×乱歩》 ※掘り物更新 ( No.18 )
日時: 2019/07/17 18:51
名前: 憑 ◆R1q13vozjY
参照: まだあったので......供え物(?)

口の中に甘さを程よく抑えた味が広がる。
俺と向かい合わせのトド松は、飛びっきり甘いパフェを頼んでいた。
俺は大人の味が売りだとか言う、団子を頼んでみた。


「トド松!!美味しいなぁ」
「そうだね..、兄さんも食べてみなよ」


トド松が銀色のスプーンで自らのパフェを掬い、此方へ向ける。
これは所謂、あーんとか言うものなのだろうか。滅多に無い機会だ。
俺はトド松の言葉に甘え、スプーンに乗った、甘そうなスイーツを頬張る。
瞬間、歯に凍みそうな冷たさとストロベリー特有の甘酸っぱさが口ん中を駆け回る。
思わず頬を両手で抑えてしまいそうになる程の美味しさだ。


「うめぇ!!」
「でしょでしょ?」


トド松が嬉しそうに、優しく微笑む。
とても楽しい一時だ。
……ただ、外では酷いくらいの土砂降りだって事を除けば。


「さ、そろそろ帰らない?」
「んー?いやぁ、ごめん。お詫びしてぇからさ」
「……はぁ?お詫び?何の?」
「今日雨だろ?それの」


そう聞くと、トド松はげんなりしたように眉を潜め口を少しばかり開く。
何言ってんだコイツ、みたいな罵る様な目で此方をジッと静かに見つめてくるばかりだ。
空を見ると、昼間の雨はいつの間にかやんですっかり晴れわたっていた。綺麗な夕暮れとキラキラと光る小さな水溜まりが晴れの景色を彩る。

実は、既に俺はとある場所に予約を入れている。
まぁ、それをお詫びだとかっていう綺麗事に変えただけのしょうもない話なんだけどな。
ちなみに、トド松が断っても無理矢理に連れてくつもりだ。だって、二人のお客様ってことで予約入れちゃったし。


「はぁ……しょうがないから付き合ってあげるよ」


トド松は呆れ果てたように首を項垂れてハァ、と溜め息を吐く。
大方、やっと家に帰れるなんて思ったのだろう。
でも、俺らのデートは最後まで続く。帰りは朝になるかもしんねぇ、とも思う。

トド松の了承の意を聞けば、俺は即座に手を挙げた。
まるでトド松のその言葉を待っていたかのように。
俺らに向かって道を滑るタクシーが、俺の手に気付いて道路の端へ寄せてきた。
そして言わずもなが、無言で入れと言わんばかりまでに、ドアがゆっくりと開く。
俺はどっかりと椅子に腰掛け、トド松が座ったのを確認する。そして、運転手さんに笑顔でこう言った。


「○○○○のラブホテル前へ」


笑みを作ろうにも作りきれてない運転手の顔を、備え付けのミラーで眺めながら、横目でトド松を見る。
興味無さげにしようとしているのか、否か、顔を真っ赤に染めながらスマホをこれでもかと言うくらいに弄り回していた。
それを繰り返すこと数十回。
運転手からこの気まずい様な時間の終わりを告げられる。
ギィィーとドアが開けば、トド松は脱兎の如く降りる。俺は代金を丁寧にその分だけ払い、ゆっくりと降りた。



           *****



「……で?」
「お詫びにセックスしようかなと」
「はぁ!?意味分かんない!!○ね!!」


いやいや、ラブホに来てたら想像つくでしょうが。
そう言いたくなるのを抑え、にんまりと笑みを浮かべる。
そして、指でわっかをつくりその中に人差し指を抜いたり挿したりする。所謂、お下品なジェスチャー。
トド松の暴言にはもう呆れるぐらいに慣れちゃったけど。
折角だし、お仕置きプレイってのをしてみようかなぁ。ま、AVの知識だけど。

真っ白でまさに純白に相応しいベッドに腰掛ける。
そしてクイッと手を一、二回振り、こっちに来いとジェスチャー。
トド松も諦めが付いたのか、はぁぁと大袈裟に溜め息を吐いて俺の隣に腰掛ける。
これは、してもいいという合図?
瞬間、俺の何かがぶっ飛んでプチリと切れた。


「ん……っ、は、何..兄さん」
「や、待って…ッ、だめ、でしょ」
「ひぅ、ッん、そこ弱いんだから……っ!」


部屋の中にはトド松の声だけが響く。
エロくて可愛くて、男なのに女みたいな声。
ドサッと勢いよく押し倒し、トド松の細くてしなやかな身体に乗り、身体を固定する。
唇、首筋、耳、手と目まぐるしくキスする場所を変えながら、服の中に手を掛ける。
彼の体はすべすべしていて引っ掻けるものも何もない。
ビクビクと快感にうち震える身体を抑え、指を上の方へ滑らせていく。


「ぁ……、やぁ..ッ」


主張して止まないその存在を摘まむ。
瞬間、身体はビクリと跳ねて小さく喘ぎ声を漏らす。
クリクリ、クリクリと尖端を潰して回すと、トド松は顔を真っ赤にして口元を抑えてしまった。なんという残念さ。


「なんで声抑えてんの?」
「ひぃ、ん..ぅ……あッ止め、んも」


喘ぎ過ぎだろ。
首筋に口付け、甘噛みすると簡単に口を開きその隙間からひっきりなしに可愛い声を漏らす。
いくら敏感だからといえ、喘ぎ過ぎ……、エロいし。こんなんじゃ俺の息子が持たねぇ。

片手で愛撫しながら、もう片方の手を下へ伸ばす。
モリっとした、少し湿り気のある熱い何かが手に触れた。
止めろ止めろなんて言いながら興奮してんじゃん?ああ、もう、全く可愛いなぁ。


「ひッ..やぁ、はげし.....っ」


布越しにツーとなぞると、それはビクビクと震え快感に悶えているのが分かる。
そしてまた、時折ギュッと握ると「んっ"」なんていう可愛らしい声が漏れて楽しい。そうしてイくかイかないかぐらいの快感を与え続けていると、湿り気だったのがいつの間にか湿りになり、俺の手は微妙に濡れていた。


「なぁ、四つん這いになって?」
「へっ...あ..、うん」


トド松から離れ、そう指示する。
トド松は不思議そうにしながらも、手と膝を付きお尻を此方にむける。.........服を着たまま。
いや、まぁ、いいんだけど。ベルトに手を掛け、しゅるしゅると外す。熱っぽいむわっとしたズボンを途中まで捲ると、白くて美味しそうなモッチリとした肌が露になる。
揉みしだきたい...が、次の機会があればにしよう。

割れ目を覗くように、トド松のお尻を広げる。
ピンク色の蕾が時折開き、口みたいにパクパクとしていた。物欲しそうに疼く穴、ヒク付く蕾。
――其処に遠慮無く指を突っ込む。