大人二次小説(BLGL・二次15禁)

Re: 詰めた【雑多/不定期】《モブ×乱歩》 ※掘り物更新 ( No.21 )
日時: 2019/07/27 10:05
名前: 憑 ◆R1q13vozjY

「意味判んないし気持ち悪い」

 乱歩は気持ち悪そうに顔を歪めると、男を見下す様な声色で吐き捨てる。男の言葉は理解できる様だが、酷く嫌悪感を懐いている様だった。
 男はグッと髪を引っ張る手に力を込めると更に引っ張り上げ、じろりと粘っこい視線で乱歩を睨み付けた。かなり興奮している様で、絶え間無く荒い呼吸を繰り返している。乱歩は熱っぽい男の吐息を浴びせられ乍、冷たく男を見遣った。

「じゃあ、身体に教えてやるよ」

 男は舌嘗めずりをし乍、威圧的に云い放った。欄干に突き刺していた刃物を抜き、乱歩の方に刃先を向ける。乱歩は思わず体を強張らせた。
 乱歩は背後でガチャガチャと、拘束具を外そうとするが、拘束具は全く身動ぎもせずじっとしている。乱歩の力だけで外せるような代物では無かった様だ。足も動かそうと試みるが、変わりは無かった。

「......は? 何する気?」

 早く拘束を解かないと何れ殺されてしまう。此れは、性欲処理を僕に委せて後は殺す気なのかも知れない。そう思った乱歩は、動揺を表に出さぬ様に努め乍静かに問い掛けた。
 男はニヤリと笑うと、刃物を器用に扱い乱歩の服を裂いた。乱歩が視線を下に向けると、色白な肌がチラリと覗いた。男は作った切れ目に手を添え、次に、力任せに切れ目を広げていった。乱歩の茶色い羽織物は男に無理矢理引っ張り取られ、床に棄てられた。
 唖然とした様にボーッとしていた乱歩ははっ、と息を呑むと、拘束が許す限り身動いだ。

「ッ、やめろ!」

 虚しい程に露になった胸板に、男の手が忍び寄る。乱歩はひっと息を吸ってしまうのを堪え、叫んだ。

「......じゃあ、此れだけ塗らせてね」

 男は一瞬手を止めれば、一度懐に手を仕舞い込む。善かった、一先ずは扶かった。そう思った乱歩の期待を裏切る様に、男は容器を取り出した。男は指先にたっぷりとクリームの様な物を乗っけると、乱歩の胸板――否、主に桜色の突起へと塗り込まれた。

「何なの、此れ」
「何れ判るさ。......乱歩君ならきっとね」

 乱歩は男の答えにムスッとして、口を閉じた。