大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- Re: 【文スト】R 太中。 ( No.18 )
- 日時: 2019/10/25 00:32
- 名前: 弑逆ノ藍
只融かされたい
人生ってとれだけ重いんだろう。
幼いながらにこの世の理のような、大人数に賛同するという言うような、そんな世界が色褪せて見えた。
少しでも“年相応„な行動から外れれば、集団生活というぬくぬくしたお湯から引っ張り出され冷水に浸される。
それまで優しかった友と呼べる子供も優しくお菓子を与えてくれた大人も、全てすべて奇怪な目で私を見る。
周りの目が重い。
痛い。
寒い。
「お前……何でそんなに死にてぇんだよ」
"逆に聞きたいよ。生きてて楽しいことなんてあるの?"
「俺は……手前ぇに会えるからな」
頬を掻きながら照れくさそうに笑った。
あぁ、何故。
何故そんなにも暖かな温もりを与えるの?
私はそんなものじゃない。
止めておくれ……悪戯に触れないで……
君にまで“あんなもの"になられてしまったら……私は、私はっ
“絶望しかなくなってしまう”
こんなにも私は醜い。
こんなにも私は臆病だ。
君が思っているほど強くないんだ。
「んー。なら、俺が守れば良いだろ?で、手前ぇは俺の脳になればいい」
“どういうこと?”
「手前ぇが考えて俺が実行する。そしたらお互いに必要なのはお互いだけだろ?」
“そう言って裏切ったら?”
「少なくとも俺はしねぇよ。そんなこと」
暖かい。温かいんだ
『分かった』
もう一度。
『私は……今から中也の脳だ』
「俺は今から治の身体だ」
もう一度だけ、君に融かされようと思う
『「お互いが必要なのはお互いだけである」』
fin.
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