大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- Re: 【文スト】R 太中。 ( No.22 )
- 日時: 2019/10/25 21:28
- 名前: 弑逆ノ藍
昔から変だとは思っていた。
あいつと会うたびに体の奥から何かが這い出てきたし、大人数の場に行けば自然と熱を持った。
俺は、普通じゃない体の上に、普通じゃない性別まで持ってしまった。
一言で言うなら、
"最悪"
しかもあの木偶の坊が運命だと言う。
"超最悪"
最も悪い。
その上を行く人生。
男に狙われるだけじゃない。
αなら女にだって狙われる。
俺だって腐っても男だ。
それだけは嫌だ。
避けたい。
無論男に狙われるのだって嫌だ。
俺は普通で居たかった。
狙われたくない……けれどそのためには番が要る。
そんなの居なくたって俺は生きていける。
一人で身を守る。
その術は持っている。
そう自負していられたのは何時までだったか。
「っぅあっ!!」
「ヒートのクセに外で歩いてるからこうなるんだよっ!!」
下非た笑いが紺色の空へと消えていく。
知っていたさ。
"Ωがαに逆らえない"事なんて。
けれど信じていたかった。
俺は俺だ。Ωなんて関係ない。
そう思ってなけなしの自尊心を守っていたかった。
「くっ…そ……」
俺は、どこまで落ちればいい。
何処まで落とされれば救われる
「っ………ぅ…」
涙が止まらない。
ヤり捨てられたこのからだ。
しかしながら残った体液のせいで体の自由は利かないのだ
猫で言うマタタビ。
こんなものに酔わされるなんて……
「中也っ!!」
「っぐ……」
こんなところを見られるなんて……
「だ……ざ…ぃ」
「………っち…立てる?」
情けなく首を振ることしか出来ないなんて……
「私が運ぶから……掴まって…」
「……わ…りぃ」
助けてもらうしか無いなんて……
今日も最悪だ。
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