大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- Re: 【BL・GL】おそ松さん、プロセカ等 ( No.21 )
- 日時: 2021/12/11 10:13
- 名前: 秋葉(薫)
青柳冬弥×東雲彰人
『共犯』
新しい装置を試す為、少し広めの、周りに誰も居ない所を探して学校の中を歩き回る。類、と呼ぶよく響く声には待っててくれとだけ伝えて、生徒も先生も殆ど来る事のない、校内一番端にある空き教室の前に来たのだけれど。
何か話し声のような物が聞こえ、初めは生徒の談笑のように思えたので教室を使っても良いか直接確認しようとした。しかし次に荒げた声が教室の外に少しだけ響き、開けかけた扉から手を離して思わず身を潜める。
静かに、ほんの少し開いた扉の隙間から、何が起こっているのか確認する。もし喧嘩なら、誰かが止めに入らなければならない。
そんな事を想定しただけで、まさか、それを見るつもりはなかったのに。
教室内にはオレンジ色の髪の毛と、薄青と紺色の髪の毛、見慣れた人物が二人。その見慣れた人物の口からは、普段の様子からは到底想像出来ない、聞き慣れない声と吐息が出ていて。
これ以上人のまぐわいを見るのも失礼だし、問題が起こっているのではなくて良かった、此処を使うのは諦めてそろそろ戻ろう、と、そんな事を考えて立ち上がり、踵を返して歩みを進める。すると遠目から何をしているんだ、と今度こそ聞き慣れた声が一つ。待たずに追いかけて来ていたらしい僕達の座長が、ぱたぱたと小走りで近付いて来ていた。
そのまま自分の唇に人差し指を当てて静かにするように示す。頭にクエスチョンマークを浮かべながらも素直に従う司君に、戻ろうか、と一言、少し強引に背中を押す。
廊下に二人分の足音が響く中、司君が訝しげに僕を見つめていた。
「…類、どうしたんだ?さっきから、何だか顔が赤いようにも見えるが…風邪でもひいたんじゃないだろうな」
余計な心配をさせてしまった事に多少の申し訳なさを感じながら、まだ熱い顔のまま僕も口を開く。
「体調は全く悪くないよ、大丈夫。ただ、…言えないな。本人達の名誉の為にも、恐らく、君の為にも」
司君は相変わらず不思議そうに僕を見ていたがそんな事を気にする余裕もなく、あの光景がどうしようもなく頭に焼き付いて、離れなかった。
- Re: 【BL・GL】おそ松さん、プロセカ等 ( No.22 )
- 日時: 2021/12/11 19:09
- 名前: 秋葉(薫)
青柳冬弥×東雲彰人
『共犯』2
「ぁ、ッん…ぅ…」
静かな教室内、響くのは自分の籠った声と相手の吐息、小さく舌の絡む音。離したかと思えばまたすぐに噛み付くように口内を蹂躙される。飲み込みきれなかった涎が口の端から伝い、息も上手く出来ず苦しくて仕方がなくて、相手の背中をトントンと叩く。そして漸く、まともに相手の顔が見られるのだ。
「は、ッはぁ…ッ冬弥お前、窒息させる気かよ…」
すまない、と口ばかりの謝罪で、全く悪びれる様子はなかった。寧ろ此方の紅潮した頬と先程の涎の跡に、ずっと興奮しているようで。
冬弥とのこういった衝突、…正しくは、こいつ一人の衝動。は、今まで何度かあった。
それは歌った後、観客の冷めない熱気に当てられたようであったり、今日のように、暫く恋人らしい事が出来ていない上に、二人きりになれるチャンスが重なった時も。理由は様々あったが、今日はいつもより酷い。収まる気配がなく、俺のスラックスに手をかけた。
「ばッ…!おま、ッざけんなって…!!」
そのまま下着も下ろされ、思わず声を上げる。それでも動じず、露わになった陰茎に顔を近付けた。
「何だ。怒っても、勃っているじゃないか。俺はまだ、キス以上の事はしていないが」
そのまま手で扱かれる。必死に辞めろとは言うが、冬弥に触られるといつも駄目で、声を我慢しきれずに小さく喘ぐ。先走りが溢れ、次第に触られる箇所から水音が出て、それが余計に身体に熱を籠らせる。
それでも理性を手放すまいと、何とか抵抗する。
「やば、い、って、第一お前、授業はッ…?」
「俺は予習で今日の分は間に合っている。彰人も、この後は自習だろう?
…嫌なら、辞めるが。彰人はどうしたい?」
そう問う冬弥は、問う癖に、有無を言わさない雰囲気で。まるで此方の中身が全て分かっていて、辞めるという選択肢は絶対にしないだろう、なんて自信のあるような。それに性欲の混じった、熱っぽい目をしていた。
手もゆるゆるとした動きになり、あと少しで出せそうなのに、その少しの刺激が来ずにもどかしい。すると急に、パッと手を離され、何かと思い冬弥を見る。
「無意識だろうが、腰が揺れていた。あのままじゃイってしまうかもしれないからな」
そんな事を言う冬弥を目の前に、こいつはきっと欲しがるまで与えないつもりなのだ、と涙が溢れそうになる。
「なあ、彰人。"どうしたい?"」
再びの問いと共に熱い息が、とろとろの俺のモノにかかる。
一言言えば、きっといっぱいになるまで与えてくれる。もう授業は始まっているだろうから冬弥も間に合わないし、俺は自習なんて寝るだけだし、だから、だから。
「ッ…欲しい、…おまえと、きもちよくなりたい……ッ」
「……漸く欲してくれたな、彰人」
心底嬉しそうな、待ち侘びたような声色と表情に、俺はそのまま、思考を溶かした。
- Re: 【BL・GL】おそ松さん、プロセカ等 ( No.23 )
- 日時: 2021/12/11 21:19
- 名前: 秋葉(薫)
青柳冬弥×東雲彰人
『共犯』3
じゅる、と音を立てて咥えられ、先程までと違う強い快感に、身を捩り腰を逃がそうとする。しかし一度欲してしまったら際限なく与え続けるのが冬弥で、しっかりと抱き締めるように足を掴んで逃げ道をなくされるのだ。
舌に亀頭を擦られ、裏筋も丁寧に舐め上げられ、そうしてまた口の中に。熱い感触と腰が溶けそうな程の快感に声が抑えられず、喉がごくりと締まる刺激でそれは一層強まった。
「駄目、ッのど、きゅってすんな…ッ…ぁ゛、でる、いく、ッぁあ゛…ッ!!」
離せと言う余裕もなく、そのまま冬弥の口の中で吐精する。冬弥はそれを吐き出すでもなく、愛おしそうに飲み込み微笑んだ。
「…気持ち良かったか?」
「ッ良かったけど、…これじゃあ、割に合わねえ」
欲のままに脱ぎかけだった下着やスラックスを放り、冬弥を床に押し倒す。そしてベルトを外し同じように脱がせて、膨らんだ陰茎を仕返しに咥えた。
「彰人…!?駄目だ、そんな事しなくて良い、全部俺がッ…」
「だから割に合わねえっつってんだよ…ッ俺は、お前と一緒に良くなりてえの…」
大きくて全部は入り切らないが、出来るだけ喉も使って奉仕をする。一旦口を離して唾液とも先走りともつかないぬるぬるを指で掬い上げ、自分の後孔に当てがい指を進める。そして再度冬弥のモノに舌を這わせながら自分の良い所を探る。
ふいに彰人、と名前を呼ばれたので目線だけ上にやり顔を見ると、快楽に耐えるような、切ない表情で耳まで赤く染め上げていた。が、手を伸ばして俺の後孔に入る指に添える。
「それじゃあ足りないだろう。手伝う」
低めの声でそう言って外から指を押され、前立腺を掠める。びくりと身体が跳ね、それを目印に俺の指を動かして良い所ばかりを責め立てた。
「彰人、感触で覚えられるか?彰人の気持ち良い所はここだぞ」
「ひ、ッぁ゛、やだ…ッとんとんすんのやだッ…」
自分でするのと違って加減の出来ない後ろの刺激に身体を震わせながらも、負けじと冬弥のモノを擦りながら舐める。すると相手も息が荒くなっていき、ゆるりと腰が動いた。
「彰人、ッあき、と、…気持ち良い、好きだ、好き、…あきと…ッ」
上擦った声で名前を沢山呼び、素直に全てをぶつける冬弥。何だか耳まで犯されているような気分になり、此方も限界が近付く。冬弥もそれを察しているようで、少し腰の動きを早めた。
「一緒にイきたい、ッあきと、もう出るッ…はッ…、ぁ…」
「ん、ッん゛ぅ、う゛ッ……!!」
口内に冬弥の精液が入ってくる。と、同時に自分もびくびくと身体が跳ねるのを抑えきれず、床を汚した。
そして冬弥がそのまま座り込んでいるので今度は俺が後ろ側に倒れるように手を付き、自らの窄まりを冬弥に晒す。
「も、はやく、いれろよ……ッこん位で、どうせ満足しねえだろッ…?」
ずっと自分で弄る手を操作されるばかりで、冬弥に直接は触って貰えなかった。
だから触って、中の熱さを知って、指じゃ届かない一番奥まで、こいつで満たされたい。そんな事に必死になる程、蕩け切ってしまっていた。
- Re: 【BL・GL】おそ松さん、プロセカ等 ( No.24 )
- 日時: 2021/12/11 21:25
- 名前: 秋葉(薫)
青柳冬弥×東雲彰人
『共犯』4
流石にはしたないかも、なんて考えてみるが、冬弥の顔を見てそんな事も無駄だと思い知る。
顔を歪め、耳では足らず首まで赤くして、荒くなりそうな息を耐えているこれは、理性が飛んだ時の冬弥だ。
「保たない、無理だ。…俺もはやく、愛したい」
そんな声を合図に、ゆっくりと俺の中へと腰を進める。既に受け入れる準備は整っているとはいえ、質量が桁違いなので大分苦しい。それでも圧迫感も、相手の熱も荒く吐き出される息も、耳元で混ざる嬌声も、全てが愛おしくて気持ち良くて、ひたすら喘ぐ。次第にただ目の前にいる人間の事しか分からなくなって、それで、それで。
「とぉや、ッぁ゛…ちゅー、は…?」
この甘ったるい声が自分から出る物だなんて考えたくないし、普段なら絶対にこんな事にはしない。だが今日だけは、普段と場所が違って興奮するからとか、もう自分がどうなっているのかも分からないからとか、幾らだって言い訳をつけて、甘える事にするのだ。
「はぁ、ッ彰人…お前は本当に、何処まで煽るつもりだ…!」
荒々しく望んでいた唇を与えられ、口を開けて互いの舌を舐め合うように動かす。そして俺の方から再びキスを仕掛け、冬弥の口の中に無遠慮に舌を入れた。歯列をなぞって、上顎を擽り、また唾液塗れの舌を絡めてやる。上からも下からもぐちゅぐちゅと音が鳴り、脳に響いてそれさえ甘い感覚となる。
「ん、ッふ…ぁ、…あき…、と…ッ」
「ぁ、あ゛、も、わかんね…とおや、おれずっとイってッ…とぉや、と、ッや゛…」
ずっと身体が痙攣するように跳ねて、今果てているのかそうでないのかも判断出来ない。パンクしそうな程の過ぎた快感の中、腹の上には自身の精液が溢れていて、奥を突かれてぎゅっと中が締まると、同時にまたどろりと垂れた。
「は、はッ…ちゃんとここにいるぞ…あきと、たくさん分からなくなって良いんだ、俺しか、見ていないから、俺だけだから」
俺が乱れる姿を求めるようにそんな事を言う冬弥に、また体温が上がる。それから終わりまで、与えられる熱を逃がす為に声を上げ、どうしようもなく相手にしがみつき続けるのだった。
- Re: 【BL・GL】おそ松さん、プロセカ等 ( No.25 )
- 日時: 2021/12/11 23:49
- 名前: 秋葉(薫)
青柳冬弥×東雲彰人
『共犯』5
「なあなあ、昨日空き教室の方で男の人の呻き声が聞こえたらしいぞ!」
翌日、廊下で冬弥と話をしていると、そう声を掛けて来たクラスメイトが居た。
「えッ…ど、何処の?」
「俺も友達から聞いたからよく分かんねえんだけどさ、あの一番奥の何もない所だって!」
まさかと思い確認すると、本当にビンゴ。これは絶対に、俺と冬弥の声だ。
軋むような動きで冬弥の方を見ると、何も言えずに目を伏せていた。
「いやー、昨日昼休みの後授業サボった奴が聞いたみたいでさ、急いで教室戻ったんだって。そういえば彰人も自習居なかったけど、もしかして聞いたりした?」
思わぬ振りにどう答えようかと迷う。冬弥は変わらず固まっていて、助けを求めようにも当事者二人ではかえって墓穴を掘る事にもなりかねない。仕方がないので取り敢えずシラを切ろう、と口を開きかけた時だった。
「その事なんだけどね」
クラスメイトの後ろから背の高い男子生徒が声を出す。クラスメイトがそちらを見ると、紫色の髪の毛を揺らし微笑んだ。
「神代先輩…!?何で此処に」
驚いて思わず声を出す。あまり下級生の所を出入りしているのを見た事がない為、周囲もこの変人がまた何かしでかすのではないかと、少しだけざわついた雰囲気になった。
「東雲君と青柳君に少し話があったんだよ。だけどもう済みそうだから、良いかな。…所で、例の呻き声の事なんだけれど」
「え、先輩何か知ってるんすか!?」
クラスメイトがキラキラとした笑顔で先輩を見つめる。それに応えるように、またにこりと笑って話し始めた。
「所謂オカルトの部類なんだけれど、あそこには幽霊が棲みついてるって噂があるんだ」
…は?
どんな爆弾を抱えてくるかと思えば、そんな今時中学生も信じなさそうな内容だった。げっそりとした顔でもう一度冬弥を見ると、今度はちゃんと前を向き直り神代先輩の話を聞いていた。
「え?そうなんですか?」
「ああ。静かで誰も居ない場所を見つけると、行き場所のない幽霊はそこに留まるらしいんだ。だからきっとそれも、そういう事なんじゃないかな」
ああ怖い、とでも言うように、わざとらしく肩をすくめて見せる先輩。終始目を輝かせるクラスメイトを静止して時間を確認し、もう行かなければ、と言い戻る直前。俺と冬弥の方に寄って来て、二人だけに聞こえる位の声量で呟いた。
「一つ貸しだよ。…その、程々にね」
「はッ…!?な、見、ッ…いつ…!!?」
顔を赤くしながらぱくぱくと言葉にならない声を出す俺を他所に、それだけ言い残してじゃあね、と自分の教室へ戻って行く。
冬弥も暫く何も言えない様子だったが、気になる話を終えてスッキリとした表情で教室に入るクラスメイトを見送ると、そこで漸く口を開いた。
「その…すまなかった。まさかこうなるとは……」
「…いや、俺からも言った時点でお前だけの所為じゃねえだろ。気にすんな」
羞恥を抑えて冬弥の頭を撫でると、少し安心したように目を細めた。
それから神山高校では、少しの間幽霊の噂が絶えなかったという。