大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- 空に向かって。【カメ更新・とりまスレ立て】
- 日時: 2014/12/29 20:42
- 名前: 涼
初めまして。今回は、普通に台本書いてた予定がどこからかBLと言われてしまったものを元に、小説を投稿しようと思いました。
まぁ、よろしければその手を止めて、ダラダラと見て行ってくださいよ。
それでは、感想などなど、コメントお待ちしております。
<目次>
>>1 プロローグ
>>2 俺たちの日常
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- Re: 空に向かって。【カメ更新・とりまスレ立て】 ( No.1 )
- 日時: 2014/12/29 20:42
- 名前: 涼
序章~プロローグ~
「おはよ!白人!」
毎朝毎朝、能天気なものだ。そんな誰もが目を奪われる笑顔なんざ振りまいて何がしたいんだよ、朝野。
嘗ての俺は、よく喋る普通の元気なガキだった。生意気で、意地っ張りで、とりあえず真面目。小学生の時は普通に頭も良かったし、中学1年の夏までは学年でもTOP3には入ってた。朝野とは、幼馴染。どんなときもそばに居てくれて、何かと頼りになる。いつも無口な俺と楽しそうにしている。もちろん、俺も……。
俺と朝野の関係は、高校に入ってから始まった。最初は自分でも気持ち悪かった。男が男を好きになるなんて。でも、朝野はそれを受け入れてくれた。誰よりも優しく。
「白人…?」
校門の前、立ち止まった男の顔を覗き込むように朝野が声をかける。俺は軽く微笑んで、何でもないと首を振った。そっか、と言って朝野は景気に敷地内に入っていく。その後ろをついていく俺。
「朝野くん、白人くん!」と、聞き慣れた声がする。同じクラスの青野空。クラスの男子はみんな噂してる。あ、もちろんいい方で。可愛いとか、何だかんだと言ってる。
「おはよ!空ちゃん♪」
そんな顔して、嬉しそうに言うなよ…。
俺はさっさと校内に入った。俺の後ろで二人は楽しそうに話す。下駄箱の蓋をバンッと思い切り閉めて、2人を置いてクラスに向かった。
朝野のバカ。俺の気も知らねぇで楽しそうに話しやがって。ムカつく。あいつあとで殴る…っ。
教室の窓際、一番後ろ。そこが俺の席。そして、前が朝野の席。
「ったく、いじけんなよなぁ…。」
「…っ。」
「あー…はいはい。俺が悪かったって。だからそんな怖い顔すんなよ。」
キッと朝野を睨むと、眉毛をはの字にして笑って見せた。朝野の笑顔はいつもこうだ。困り顔で笑う。可愛い。俺は反射的に顔が熱くなったのを感じ、朝野から顔をそらした。
俺と朝野が付き合ってること。そんなことクラスの奴らは知らない。実質、話によれば青野は朝野に好意を抱いているらしいし、俺は俺で何人かに告られる。朝野は毎回嫌味みたいにこう言う。
「いやぁ…モテるっていいね、白人くんっ。」
お前にだけは言われたくない。そんなことを思いながら毎日をすごす。ま、誰にモテようと、俺は朝野がいればいいだけで…。
「白人、今日ウチくる?」
この言葉が一番嬉しいんだ。だって…朝野の部屋ほど落ち着く場所はないから。
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