大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- 【赤花】妄想の成れの果て【ヤンデレ】
- 日時: 2015/01/23 23:43
- 名前: RIOU
WCが終わってから、俺はストーカー被害に遭っていた
おかしな手紙や登録されていないアドレスからのメール。それは全て、まるで…『自分が俺の恋人』だと言っているような文章だった
俺は恋人なんか居ねぇし、作る気もなかった。だから、恋人とかおかしい
初めはどっかの誰かの悪戯かと思った。だが、どんどんヒートアップしていくばかりだった
「っ…」
流石の俺ももう限界だった。しつこく送られてくる手紙、メール…そしてついには後を付けられるようになった
精神的に、俺はもう限界で…今までチームメイトに何も言っていなかったからそろそろ相談しようか
相談すれば、少しは気が軽くなるかもしれない。そう思い、早く家に帰ろうと走り出した…が
「むぐっ!?」
後ろから口に布を当てられた
その瞬間意識が朦朧とし、立つのもままならなくなってしまう。頭がクラクラする…ヤバい…意識が…飛ぶ…
「っ…ぅ…」
薬が全身に回り、俺の視界は完全に暗闇に覆われ、意識を失った──
* * * * * * *
頭が、痛い…
ゆっくりと体を起こして辺りを見回す。俺はどうやらキングサイズのベッドに寝かされていたようだ
意識が朦朧としている中、脳をフル回転させて自分の状態を再確認する
そういえば、俺は確か…薬を嗅がされて意識を失った。それからの記憶はない…そして、目を覚ましたところは見知らぬ部屋ときた
こりゃ完全に、拉致られたな…俺
両手を拘束されて上手く動けない。さっきも体を起こすのに少し苦労した
はぁ…誰だよ。俺をこんな風にした奴
そう考えていると、ゆっくり部屋の扉が開いた。見慣れた赤髪、赤目…WCの決勝で誠凛に敗れ…人格が元に戻った洛山の主将…
「赤司…ッ!!??」
「目が覚めたんですね…俺の愛しの真さん…」
そう言った赤司は俺の頬に手を添えて動けない俺にそっとキスをした
そんな赤司の表情は酷く恐ろしく、目も…光が消え、狂気の色を宿していた
「可愛い可愛い俺の、俺だけの真さん…やっと、2人っきりになれましたね…」
信じたくなかった。まさかコイツが、俺のストーカーだったなんて──
俺は妖艶な笑みを浮かべる赤司をじっと見つめ、何も言うことが出来なかった
「驚きましたか?この部屋…真さんの為だけに用意させたんですよ?真さんの趣味に合ってますよね?合ってなければおかしいです。真さんの事をずっと見ていたのですから…それにしても、手荒な真似をしてしまったことは許してください。こうしなければ真さんはここに来てくれないと判断したので…ふふ、でも良かった…こうして真さんは俺の傍に居てくれることになったんですから。学校も京都と東京で遠いので、なかなか会えませんでしたよね…俺が居ない間寂しくなかったですか?もしかして、チームメイトが居るから寂しくなかった、とかは有り得ませんよね。俺達は愛し合っているのですから…遠距離恋愛で俺はとても寂しかった…真さんに触れたくて、触れたくて仕方がなかった…だから、だから…これからはずっと…ずーっと一緒ですよ…会えなかった分、ここで愛し合いましょう…」
赤司は息継ぎもせずにそう言いきった。それより…何言ってんだコイツ
遠距離恋愛?なんだよそれ。俺はコイツの恋人じゃねぇ!!つか、男同士で付き合うとか…俺はソッチの趣味なんかねぇよ!!
「ふざけんのも対外にしろよテメェ!!俺をこんなトコに拉致しやがって…それに俺はテメェの恋人でもなんでもねぇよ!!」
そう言った俺は肩で息をする。コイツ相手にこんなに怒鳴るとは思わなかった
でも、仕方ねぇだろ…そう思いながらキッと赤司を睨み付ける。すると、赤司は酷く傷付いたような表情をする
いつもの俺ならその表情をみれば面白くなるが、今回ばかりは違う。恐怖で俺の表情は歪んだ
「ど、して…どうして、そんな事を言うんですか…?どうして!?俺と真さんはずっと、ずっと愛し合ってきたでしょう!?なのに、どうしてですか!?あ、あぁ…そうか…いきなりここに連れてこられたから少し混乱しているんですよね…ふふ、真さんは本当に可愛らしい方だ…大丈夫。すぐにこの生活にも慣れますよ…」
目から光を失ったまま俺を見つめる赤司
そんな赤司を見て俺は…『何をしても、言っても無駄だ』そう思った
「あ、夕飯を持ってきますね…いつぶりでしょうか…真さんと食事をするのは…」
俺は一度も赤司と飯を食った事なんてねぇ…全部、全部コイツの妄想だ──
─続く─
Page:1
- Re: 【赤花】妄想の成れの果て【ヤンデレ】 ( No.1 )
- 日時: 2015/01/24 00:42
- 名前: RIOU
赤司が飯を取りに部屋を出て行った。にしても、無駄に豪華な部屋だ…確かに俺の趣味に合っている
だが、合いすぎて逆に怖い
俺の趣味を知っているのは原達。バスケ部のレギュラー俺を除いた4人だけだ…それなのに赤司まで知っているとなると
赤司が俺のストーカーである事は間違いない。あぁ、なんでこんな事になっちまったんだろうな
つか、何で俺が監禁とかされなきゃなんねぇんだよ。それに赤司も俺のプレースタイル知ってんだろ?
普通それなら俺を嫌うはずだ。俺は他人の不幸を喜んでる奴だぜ?それに、元チームメイトの先輩を負傷させたのも俺だ
赤司はチームメイトを大切にする奴だ。チームメイトの先輩もな。それなのに…なんで
「真さん…持ってきましたよ」
部屋の扉が開き、赤司が入ってきた。赤司が持っているのは普段口にしないような豪華なものばかり
そんな事を考えていると、赤司はフォークとナイフで綺麗に一口サイズにした飯を俺の口元に持ってきた
…口開けろってことか?
本当はイヤだが、両手が塞がっているから自分で食うことは出来ない。しぶしぶ口を開けると、赤司は俺に食べさせた
「…美味い…」
「良かった…!!これ、全て俺の手作りなんですよ。他の人が作った物など真さんの口には合わないでしょうし、それに…真さんには、俺の作った物だけを食べてほしいんです…」
嬉しそうに笑う赤司。これ、コイツが作ったのか…意外と、料理出来んだな。コイツ…
とか思いながらも俺は赤司に食べさせてもらい、完食した
「真さん、お風呂入りましょう?」
「お前とか?」
「はい」
当たり前だと言うように赤司は頷く。風呂でもコイツと一緒かよ…
溜め息を吐きたくなるが後々面倒な事になるということは目に見えていた俺はグッと我慢して、赤司と風呂に向かった
──風呂に着いたのだが、やはり風呂も無駄に豪華だしデカい
少し呆気にとられながらも服を脱いで腰にタオルを巻きシャワーを浴びる。その時ふと鏡を見ると
俺の首筋や胸元に、点々と紅い痕が付けられていた。赤司の野郎…俺が気ィ失ってる間にキスマ付けやがったな
「あ…真さんの寝顔が可愛くてつい、手を出さないように堪えたのですが…やはり無理でした。無防備に寝ているんですから…ね」
俺を寝かせた…というか気絶させた犯人はテメェだろうが!!
内心赤司にそうツッコミを入れて髪と体を洗い、湯船に浸かる…
「はぁ…」
温かい。目を閉じていると、赤司が俺の隣に来た
すると──
「真さん…」
赤司は俺のタオルに手をかけた。って、は!?
いきなりのことに驚いた俺は赤司の手を叩く。っぶね…何しようとしやがったコイツ!!
「痛いですね…」
「テメェ…何しようとしやがった」
「何?何って…真さんを犯そうとしました…それくらい良いでしょう?俺達は『恋人同士』なんですから…」
そういうことをして当然です。そう言うと、赤司は俺を壁に押し付ける
ひんやりとしている壁に押し付けられてビクッと体が自然と震える。赤司はそんな俺を見て…
「っ、可愛い…俺、もう…」
─我慢できない─
そう言った赤司は俺の首筋を舐めあげる。ねっとりとしている舌の感触が気持ち悪い
必死に抵抗しようとするが、年下のくせに力が強過ぎて抵抗できねぇっ!!
「やっ、めろ…っひあ!!」
吸い付かれる度に俺のものとは思えないほどの声が上がる
「かわいっ…ん…真、さん…真さん…ん、んん…」
無我夢中で俺の首筋に痕を付ける赤司。ヤッベ…頭がクラクラしてきた…
逆上せたか…?
「赤、司…逆上せたかも、しんねぇ…」
「え…っ、あぁ…それでは、続きはベッドでしましょうか…真さんを休ませてから…じっくり味あわせてもらいます…」
その言葉に危機感を感じた俺は一発殴ってやろうかと思ったが、流石に逆上せたかもしんねぇから力が入んねぇ
なんとか着替えて、赤司の肩を借りて部屋に戻った俺はベッドに横になる
赤司は俺の額に濡らしたタオルを置いてずっと俺の傍にいた
「真さん…」
「んだよ」
「…弱ってる貴男も、可愛らしいですね…貴男の全てが愛おしくて仕方ない…前もこんな事がありましたね。真さんが熱を出して俺が付きっきりで看病しましたよね…理性を保つのが大変でした…」
コイツが言っていることは全て妄想だ
確かに俺は熱を出して付きっきりで看病されたことはあるが、それは赤司じゃねぇ…
─続く─
- Re: 【赤花】妄想の成れの果て【ヤンデレ】 ( No.2 )
- 日時: 2015/01/24 01:35
- 名前: RIOU
さっきよりは大分良くなってきた…が、良くなりゃ赤司に犯されるだろうからまだ気分が悪いフリしとくか
「…真さん…大丈夫ですか?」
「…まだ無理」
「…………」
無理だと言うと、赤司はいきなり黙り込んだ。そして
顔を上げた赤司の左目は黄色くなっていた。人格が変わったようだ
「僕に嘘が通用すると思ったかい?真…」
「ッ!?」
さっきの赤司とは考えられねぇほどの威圧感を放つコイツに怖じ気づいてしまう
動けない俺の上に赤司は跨がり、いつの間にか持っていた手錠で俺の両手を頭の上で拘束しやがった
これじゃあ抵抗したくても出来ねぇじゃねぇか
「僕に嘘を吐いた真には調教が必要だな」
怪しい笑みを浮かべ、ペロリと下舐めずりをする赤司
本能的に危険だと思い、必死に逃れようとするが…手錠で拘束されているため思うように動けねぇ
「ふ、ククッ…必死になる真も可愛いな…」
そう言うと、強引に口を塞がれる。勿論、赤司の口で
ファーストキスが男とか…ふざけんなっ
やめさせようと、無駄だと分かっているのにも関わらず…必死に抵抗する。だが、キスは激しさを増すばかり
終いには俺の口内に赤司の舌がねじ込まれ、口内を犯される
舌を絡め、吸われ、甘噛みされる度に一々感じてしまう俺が憎い
「んっ、ふぁ…ぁっ、んん…やっ、めろぉ…」
じゅるっ、くちゅ、ぐちゅっといやらしい水音が耳に入って離れない。耳を塞ぎたくなるような水音が鳴り響く
「ん、んん…っふ……はっ、真…んんっ…」
赤司の舌が俺の口内で暴れ回る。必死に逃げるが、すぐに捕らえられて絡められる
徐々に体から力が抜け、抵抗できなくなっていく。そんなとき
「んあっ!?」
赤司がいきなりズボンの中に手を突っ込み、俺のを弄り始めた
「真、もう濡れているよ…?キスだけて感じていたのかい?」
「うっ、るせぇっ…ん、ぁあっ!!やめっ…」
「やめろと言われると、逆にやりたくなるんだよね…」
そう言うと、赤司は俺のズボンを下げて俺のを出し…それを口に含んだ
甘噛みしたり、舌を器用に使い刺激してきやがる
「んぁあっ!!やめ、やめろぉっ!!やっ、ひっ…あんっ」
嫌でも喘ぎ声が上がってしまう
自分の声に吐き気がする
必死に声を抑えようとするが、抑えようとする度に赤司が更に激しくしやがるものだから声を抑えらんねぇ
「んっ…んくっ、まことの…おいひいよ…」
「やぁっ!!しゃべんなぁっ…!!」
これ以上激しくされるとイきそうになる。だからもう勘弁してもらいてぇんだが…
「イく寸前かな…?」
「!?」
「図星か…なら」
ニヤリと不敵な笑みを浮かべる赤司は、再度俺のものを口に含むと
さっきよりも強く俺のを吸う
「ひぅうっ!?や、…イ、イく…もう、やめっ、やめろっ、あっ、ぅあ…あっ!!」
ビュクッという音と共に赤司の口に白濁した液体が出される。赤司はそれをなんの躊躇いもなく飲み込んだ
それも、嬉しそうに…
「っふふふ…美味しいよ。真…」
「はぁ…っ、はぁ…はぁっ…」
イった俺は肩で息をする。生理的に出た涙で視界が滲み、よく見えない
「真…愛してるよ…」
涙を舐めながら赤司はそう言って俺を抱き締める
屈辱だ…年下に、しかも同性にこんな事されてイかされるとか…
「今日はもう寝ると良い…明日の夜は、繋がろうか……クスッ、明日が待ち遠しいよ…」
…ふざけんな
そう言ってやりたかったが、今はそんな事を言える気力はない
俺は電池が切れたおもちゃのようにぐったりと眠りについた
「…………ふふ…」
* * * * * * *
ベッドの上で眠っている真を見つめてから自室に向かう
自室には今まで撮影した真の写真が壁一面に貼られている。今まではこれを見ているだけて充分だったが
もう我慢できなかった。真に触れたくて…だからこうやって連れてきたんだ
それにしてもおかしいな…何故真は僕達が恋人同士である事を否定したのだろう
いきなり連れてこられたから混乱しているのかと思ったが、やはり違うのだろうか?
だが、僕達が恋人同士である事は変わらない。僕達は赤い糸で結ばれているのだから…
壁に貼ってある真の写真を撫でながらそう思う
「真…真…」
愛してる。愛してるよ
誰よりも、何よりも
─続く─
- Re: 【赤花】妄想の成れの果て【ヤンデレ】 ( No.3 )
- 日時: 2015/01/24 18:28
- 名前: RIOU
──目を覚ますと、赤司は居なかった。テーブルの上には朝と昼の分の飯が置いてある
時間になったら食えって事か
にしても、今夜は昨夜よりも地獄だな。あー、逃げてぇ…だが、逃げたりでもしたら赤司の事だ。お仕置きと称して俺を犯すに決まっている
「はぁ…」
手首は赤くなっていた。昨日ので必死に暴れたからな…傷ついちまったみてぇだ
首輪には鎖は繋がっていないが、どうせGPS機能とか付いてんだろ?
「逃げられる気がしねぇ…」
とりあえず腹減ったし飯食うか…
テーブルに置いてある赤司が作ったであろう料理を一口食べる。悔しいが、美味い
ゆっくり食べて、朝飯を食い終わった俺は本棚にある小説を手に取り、開く
……ここにある小説、俺が一度も読んだことのない小説ばかり置いてある。しかも、俺の好きな作家の小説だ
「………」
スゲェよ。ホント…つか、凄すぎてこえぇわ
なんて考えながらも、やることが小説を読み進めるしかねぇから黙って小説を読み進めていた
小説に没頭して、気付けば夕方になっていた。昼飯食ってねぇわ…でもまぁ良いか
そう思った瞬間、この部屋に近付いてくる足音が聞こえてきた
「ただいま…真さん」
入ってきたのは当然赤司だった。つか、いつの間に人格戻ったんだよ
「あれ…昼の分、食べてませんね…あぁ、小説に没頭していたんですよね!小説に没頭するのも良いですが、三食食べないといけませんよ?真さんの体調が悪くなったりでもしたらと考えると心配で…なので、明日からはちゃんと食べてくださいね」
ニコッと微笑んでそう言う赤司
って、危うくスルーしちまいそうになったが、なんで小説に没頭してたって分かったんだよ
俺、今小説読んでねぇんだけど。布団の中に隠してんだけど
「……ふふ…どうしてそんなことを知っているんだ…そんな表情をしていますね…俺は貴男のことならなんでも知っているんですからこれくらい知ってて当然です。真さんが暇潰しにすることといえば、読書ぐらいですからね」
「…なんでも知ってるって…なんでだよ」
「?…なんでって…ずっと、ずーっと見てたからです。24時間ずっと…真さんの家の部屋全てに監視カメラやボイスレコーダーを仕掛けたり…色々して、真さんの全てを知ろうと頑張りました。たまに画面に映る原一哉さん、瀬戸健太郎さん、山崎弘さん、古橋康次郎さんには物凄い嫉妬心が芽生えました。だって、俺の真さんに馴れ馴れしくしているのですから。自分の恋人が他の奴と楽しそうにしているところなんて見たくないんです。真さんの目に映るのは俺だけで良い。だから今は幸せです。ここは俺以外このへ屋の存在を知る者は居ませんから。貴男はずっと俺だけを見てくれる。愛してくれる…」
だから俺はテメェの恋人じゃねぇっつってんのに
って、んなこと言っても無駄か…コイツの脳内はお花畑状態だ。良いように解釈して俺と恋人同士だと言って聞かない
こんなにめんどくせぇのか。ヤンデレは──
赤司はどうやら『妄想型ヤンデレ』のようだ。ったく、迷惑にもほどがあるだろ
「どうかしましたか?」
「…別に。なんでもねぇよ」
「?…あ、夕飯持ってきますね。それから、夕飯を食べたらシましょう…ね?」
──ゾクッ
赤司の無邪気な微笑みに逆に恐怖を感じた。あぁ、もうダメだなこりゃ…
「完全に犯される…」
昨夜のなんて可愛く思えてきたわ…
溜め息を吐いて赤司を待つ。夕飯食いたくねぇ…
─続く─
Page:1