大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- 病み恋歌【花宮総受け】
- 日時: 2015/04/25 23:25
- 名前: RIOU
一曲目【純愛リストレイント】
赤花
二曲目【insanity girl】
高花
三曲目【独占ロマンス】
今花
四曲目【恋愛疾患】
氷花
五曲目【すきダヨォ?】
黒花
六曲目【sweet shackles】
原花
七曲目【サンセットラブスーサイド】
古花
八曲目【恋愛疾患】
黄花
九曲目【純愛リストレイント】
宮花
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- Re: 病み恋歌【花宮総受け R18あり】 ( No.1 )
- 日時: 2015/02/25 20:55
- 名前: 市野瑠菜
初めまして市野瑠菜です。
更新頑張ってください。
- Re: 一曲目【純愛リストレイント】赤花 赤司side ( No.2 )
- 日時: 2015/02/25 21:20
- 名前: RIOU
WCの日、出会った貴男に僕は一目で恋に落ち、貴男の事ばかり考えていた
同姓を好きになるとは思わなかったが、この気持ちは抑えきれないんだ
あぁ…花宮さん。貴男を独り占めしたい…───
コートを走る度に靡く美しい黒髪、とても鋭い瞳、言葉を発する度に動く唇、口癖や仕草…何もかもが愛しくて仕方がない
一体花宮さんは何を望むだろう。なんて考えながらモニター越しに映る花宮さんを見つめる
「ふふ…いつ見ても可愛いな…」
独り言を呟きながらうっとりと花宮さんを見つめる。何度か辺りを見回す素振りをする花宮さん…おや、感づかれてしまったかな?
まぁいい…それよりも、花宮さんは絶対に愛されたいんだろう。なら、この僕に愛されれば幸せ…そうだろ?
「花宮さん…」
そっとモニター越しに映る花宮さんの唇を撫でる
その唇を今すぐ奪いに行こうか?誰とも口づけ出来なくなるように…
「花宮さん、花宮さん…答えを聞かせてくれませんか?」
──一体誰を愛しているのか──
僕だろ?僕なんだろう?それ以外なんて有り得ない
でも、何度か会っているというのに一度も『愛してる』と言ってくれない…何かいえない理由でもあるのかい?
他の奴のことを考えているとか…──
まさかね、そんなわけ無いだろう
今度会ったらその可愛らしい口で言ってくれないかな?
僕を愛してるって…───
数日後、僕は花宮さんがよく行くカフェに来ていた。カフェの店内を見渡すと…見つけた
一番端の席で珈琲を飲みながら小説を読んでいる花宮さんの姿があった
そして、貴男の周りには霧崎メンバー…ねぇ、貴男の瞳には今、誰が映っているんだい?
貴男は僕のものなんだから、僕だけを映していればいいんだ
今すぐその両目を抉ってしまおうか。他の奴を映す汚れた目なんか要らない。貴男の心に、僕だけを映せばいいんだ
花宮さん…いい加減答えてくれてもいいだろう?一体誰を愛しているのか
僕だろ?僕なんだろう?それ以外なんて認めない
ずっと、ずっと待っているというのに『愛してる』と言ってくれないのは何故だい?
何か、それを言わせてくれないのか?
なら、僕と花宮さんの邪魔をするものは…皆、皆、皆
──消してしまおう──
僕は目障りな虫螻を始末した。僕の頬や手、服は髪と同じで赤く染まっている。そのまま僕は花宮さんの家に向かった
これで、本音を言えるだろう?邪魔者は居なくなったのだから
「はい、どちら様で…───赤、司?」
「花宮さん…」
花宮さんは僕の姿を見て驚き、それから…怯えていた。どうしたのだろう…邪魔する奴らは始末したんだから
本音を言ってくれてもいいだろう?
「お前…それって…」
「ふふ、僕達の邪魔をする虫螻を始末したんですよ…花宮さん。貴男が愛しているのは誰ですか?本音を言って下さい」
そう言って微笑むと、花宮さんは逃げるように家の中に入り、二階に上がっていってしまった
ねぇ、ねぇ、どこに行くの?
絶対に逃がさないよ…──?
僕はゆっくりゆっくり花宮さんが居るであろう部屋の前に立ち、扉を壊して部屋に入る
「ひっ…」
「花宮さん…何故、逃げるのですか?」
花宮さんの前にしゃがみ、そっと手を伸ばすと
──バシッ──
───え?
手を伸ばした僕の手は、花宮さんに払われた…何故?どうして?
貴男は僕を愛しているはずだというのに
そう思いながら、花宮さんの首に手をかける
「赤司…テメェ、なにを…」
睨みながら僕にそう言う花宮さん…あ、そうか…この手があった
花宮さんを今ここで殺せば、僕だけのものに出来る
それは、最高に幸せだね
「あっ、ぐ!!」
花宮さん、僕は貴男を誰よりも
「愛してますから……!!」
そう言ったと同時に、花宮さんの体から力が抜け、ぐったりとその場に倒れ込んだ
これで、これで…
「ふふ、あはははははははっ!!」
──END──
- Re: 二曲目【insanity girl】高花 高尾sid ( No.3 )
- 日時: 2015/02/25 21:56
- 名前: RIOU
「真さん!」
好きで、好きで…愛してやまない人。同性だけど、好きになってしまったものは仕方ない
「和成…あんま目立ちたくねぇからはしゃぐなよ」
「へいへい」
俺がそう言うと、軽く頭を叩かれ…悪戯っ子のような笑みを浮かべる真さん
でもこれは、あくまで記憶
今の真さんは…──
「あ…?ウゼェから付きまとうんじゃねぇよ」
冷たい目をしてる…なぁ、あの頃の真さんはどこに行ったんだよ…また、あの笑みを見ることは出来ねぇのかよ
そう思う度、胸が締め付けられるように苦しくなるんだ
目を閉じれば優しい真さんの微笑みが映るのに、目を開けてみると俺に冷たい目を向けている
貴男は、誰ですか?
低くて甘い声も、意地悪な仕草も…全部、全部好きなんだ…大好きなんだ!!終わりなんて、嫌だよ
「真さんっ、どうすれば、どうすれば…あの頃に戻れる!?俺、なんでもするからぁ…」
「………」
そう言っても、真さんは俺に見向きもせずに遠ざかる。真さん…俺のすべては真さんなのに
真さんがいない世界なんて、生きてる意味もないし…要らない
「真さん…真さん!」
追いかけたら届くのなら、ずっと追いかけ続ける。でも…
「……」
指先かすめて、逃げていく
嘘だらけでも、体だけでもいい。そう思って誘ったときもあった。けれど、真さんは…無視した
俺はこんなにも愛してるのに…どうしていきなりこうなったんだ?意味が、意味がわかんねぇよ
「う…っ、ひっ…く…」
ポロポロと涙がこぼれ落ちる。いつもなら真さんが慰めてくれるのに、今はどんなに泣いていても真さんが俺を慰めることはなかった
辛くて、悲しくて、どんどん涙が流れる
そんなとき────
「ひぐ…ん、メー…ル…?」
真さんから、メールが届いた。俺の家に来てほしい。大切な話がある。そんな短い文章だった
もしかして…避けていたのには訳があったのかも!!そう思い、涙を拭いて真さんの家に走って向かった
「…────今、なんて…」
しかし、待っていたのはさらに辛い出来事だった
「だから…『別れよう』」
別れよう?別れる?俺たちが?なんで?俺はもういらない?俺は、もう幼済み?
「やだ、イヤだ!別れたく、ない…」
俺は必死に真さんに抱き付いて泣きじゃくった。でも、真さんは俺を突き放し
ごめんと、一言言って俺を家に帰した…
「う、あぁぁぁあああああああっ!!!」
嘘だ…なんでっ…!!
俺は家に帰り、声がかれるまで散々泣いた。確か…『離れてしまった心は二度と交わらずに昨日となって過去に流れていくだけ』なんだよな
そんなの、考えたくもなかった…
真さんだって言ってくれたじゃねぇか…俺と、俺とずっと一緒にいるって…なのに、なんで…
「っ、く…う、うう…」
真さん…俺達2人の刻なのに、貴男だけ進むなんて、ぜってぇ許さねぇから
涙が乾き、そう思った俺の瞳は…光なんてものは宿っておらず、ただただ闇と狂気を宿していた
愛してます…真さん…
──次の日──
俺は、真さんの家の前で待ち伏せしていた。今日はカフェに行くとか言っていた日だからさ
とか思っていると、玄関の扉が開いた
「ッ!?かず、なり…」
「おはよーございまっす、真さん…」
上手く笑えてるかな…真さんは酷く怯えているから、怖いのかなぁ?
そんな怯えた表情の真さんが愛おしく思え、俺は心を込めて真さんにキスをした
口移しで飲ませた睡眠薬。これ、強力なんですぐに効くぜ?
「っ…」
どさりとその場に倒れ込んだ真さん…あぁ、寝顔も可愛いなぁ
「んっ、しょ…」
真さんを担ぎ、人気のない道を通って俺んちに連れ帰った。そして、真さんの写真が沢山貼られた部屋に入れ、鍵を閉め…真さんが目を覚ますのを待つことにした
数十分後、小さなうめき声とともに、真さんが目を覚ました
「っ、なんだよ…ここ!!」
「俺んちっすよ。真さん…ねぇ、真さん…甘い恋には少々の痛さも気持ちいいんだぜ?知ってた?だから、今から試そうぜ?」
俺は机の中からカッターを取りだし、刃を少し出して…真さんの綺麗な腕に刃を当てた
「ッ!!な、やめ!!」
大人しくしててよ。真さん…ただ、俺の名前を刻むだけだから。ちょーっと痛いかもだけど、こうすれば誰のものか分かるだろ?
「い”っ!!あ”ぁぁ”あああああぁぁぁあああああっ!!!!」
俺の部屋に、真さんの悲痛な叫び声が響き渡る
真さんは激痛に耐えきれなかったのか、俺の名前を刻み終える前に気絶してしまった
よし、後は…真さんの細い首には首輪を、細い足には足枷をはめよう。こうすれば逃げられないしな
永遠を誓うからな…真さん
俺の部屋は歪な愛で包まれた…誰にも、邪魔はさせない
俺たちを引き裂く世界に…
──サヨナラ──
──END──
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