大人二次小説(BLGL・二次15禁)

性奴隷学園(rー18)※5/8更新!
日時: 2015/05/08 20:02
名前: まどろみ

1、性奴隷学園とは?

ようこそ、性奴隷学園へ。
この学園は小中高一貫で成り立つ学校だ。
男女ともに外部からの入学は受け付けていない。どうやって入学するのかと言うと、誕生時からすでにこの学園への入学を決定する。
いかに美人な女子生徒を産み落とすかどうかで、入学を決めるのだ。
男子生徒はそこまで徹底していないが、女子生徒は売り物である。
ちゃんと売れるようにするためには、美人でなければならない。

だが、一口に『女』と言っても、客からの希望種類は多い。
男との性行為に慣れきった女がいい、男に全くというほど触れず処女の状態の女がいい、恥辱的な性行為を好物とする女がいい、など。

それらの希望に応えてこそ、この学園の価値が上がる。
販売をおこなっているのは校内に設置された、売店だ。
値段はそれなりに高いが、不可能な値段はない。

基本的に女子生徒1人につき、1億円。
アダルトビデオ1本につき、20〜50万円。
1日の女子生徒貸し出しにつき、100万円。

こんな具合だ。
俺の受け持つクラスは、販売用のアダルトビデオの撮影を主としている。
しかしまだ、撮影可能な学年ではない。
撮影するための準備期間だ。

女子生徒を売ったり、レンタルするためのクラスは、すでに調教がはじまる時期だ。

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23



Re: 性奴隷学園(rー18)※お知らせ第三弾! ( No.86 )
日時: 2015/05/04 17:34
名前: まどろみ

9、十番の記憶

俺となみは、物心がついたときから、一緒にいた。
顔も性格も女の子みたいで、初めて会った奴なんかには、女だと思われることもしばしばあった。
しかもこれで、きれい好きの上に器用だった。

俺となみは寮の部屋が同じで、よく掃除もしてくれていたことを覚えている。
その時、なみは
「もう…自分で掃除くらい出来ないと将来困るんだぞ?」
なんて説教気味に言っていた。

そんな なみのことが、俺はいつの間にか好きになっていた。
だけど当時の俺は、かなりの臆病者だった。
クラスメイトからいじめを受けるほどに。

世話焼きで、優しくて、明るいなみとは正反対なのに、
「大丈夫?」
って言って、俺を助けてくれた。
だからこそ余計に、なみに惹かれた。
男が男を好きになるなんて、変だって自覚してる。
それでも、感情は止まってはくれない。逆に加速を始めた。

けどある日、なみはこんなことを言った。
「いつまでもいじめられてて、いいのか?」
もちろん嫌だ。
だけど嫌だと言ったところで、なんになる?
「よくはない…とは思ってる、けど……俺じゃ何にも出来ないし、それに_____」
先生は頼れない、クラスに味方はいない、なみは巻き込みたくない。
なみは分かってない、俺らみたいなガキが何をしたって、
「無駄なんだよ…」

しんとした静かな空気が流れる。
無限に等しく感じられたその一瞬は、なみの言葉で消える。
「無駄かどうかなんて、やってないのに決めつけんなよ。」
なみが言いたいことはよく分かってる。
だけど、そうじゃない、違うんだ。
「無駄なんだよ…!なみには分かんねぇだろうけど!」
「俺みたいな弱っちい奴は、強い奴には勝てないんだ!」
立て続けに、言葉を思い付いたままぶつけて、ぶつけて、涙がこぼれた。
そして最終的には、こんな言葉を漏らしてしまった。
「なんで…っなんで俺が、こんな目にあわなきゃ、いけないんだよ……!」

ごめん、なみ。
俺、今すっごく面倒くさい奴になってる。
こんなこと聞いたって、なみに分かるわけないんだ。
返事に困ってるんだよな。俺だってあんなこと聞かれたら、黙っちまう。

「とおる……ごめん、今まで力になれなくて……」

静かな夜、俺の涙が床をぽたりと濡らした。




Re: 性奴隷学園(rー18)※5/4更新! ( No.87 )
日時: 2015/05/04 21:03
名前: まどろみ

9、十番の記憶

なみの前で初めて泣いた、その翌日。
朝起きたら、なみが居なかった。
まだ6時なのに、なみの布団は冷たくて、かなり前に出掛けたようだった。
下駄箱に靴もない、つまり外に出てるんだ。

「な、なみ〜?どこ行ったんだよ……」
その日は寒い冬の早朝で、心なしか寂しくなってきた。
自分のなかで、なみがこんなに大きな存在だったのかと、改めて知らしめられる。
「なみ〜……!」
寒さで震えつつ、寮の裏側まで歩いてきたとき、
「……なあ、とおるがお前らに何したって言うんだよ。」
なみの声が聞こえた。
いつにも増して、強気な声が。


そっと声の先を見ると、いつも俺をいじめているメンバーと、不満げな顔をしたなみが居た。
なみの方へ行こうかと思ったが、何やら不穏な空気を感じて様子を見ることにした。

「んなこといわれたってよ、あいつあれじゃん?なんか弱っちいし、すぐ泣くし。」
男子達が言い終わる前に、なみの怒鳴り声が聞こえた。
「ざけんな!そんな下らねぇ理由で、とおるに馬鹿なことすんな!」

なみが、俺なんかのためにこんなことしてくれるなんて、思ってなかった。
だけどなみ。そんなことしないでくれ。
気持ちはすごく嬉しいけど、そんなこと無駄だって、昨日の夜も言っただろう?
ちょっと注意したくらいじゃ、あいつらは止めてなんかくれない。
その事は、俺が身をもって知ってる。

「なんだよ、そんなムキになって。なみだってあんな泣き虫と居たって、つまんねぇだろ?」

なみは、普段の優しい態度から一変、鋭い表情で
「…違う、とおるはつまらなくなんかない。とおるを勝手にバカにしてるお前らの方が、よっっぽどバカだよ!」




これから俺達を崩落へと導く言葉を、叫んだ。








Re: 性奴隷学園(rー18)※5/4更新! ( No.88 )
日時: 2015/05/05 09:33
名前: まどろみ

9、十番の記憶

なみが叫んだ。
昨夜のような静けさが、昨日とは違う重さで広がる。
重い、苦しい、沈黙。

マズイと思ったときには、もう遅かった。
あいつらは、いじめの標的を変えた。
焦りとは裏腹に、自分の思考が淡々としていて恐怖が膨れ上がる。
今、なみの前に出て行くか、それともここで隠れてみるか。
うるさく響く心臓のせいで判断が鈍る。

いや、そんなの言い訳だ。
もしここで俺がなみの方に行かなければ、俺はいじめられなくなる。
もしここで俺がなみの方に行ってしまえば、俺はずっといじめられる。

卑怯だ、俺は卑怯だ。
知ってるよ、俺は卑怯者だ。




____ごめん、なみ。

***


いつまで走ってたんだろう。
気づいたら、学校の中庭でしゃがんでいた。
走りすぎた足が痛い。
今頃、なみはどうなってるんだろう。

俺をいつもいじめるメンバーに、何かされているかもしれない。
「うっ……ぁあ…!」
押し殺した声で、嗚咽が漏れる。
涙がとめどなく溢れて、乾いた地面にシミをつくっていく。
あぁ、やっぱり俺、泣き虫のままだ。
弱くて、卑怯な、泣き虫だ。

大好きな なみに想いの1つも伝えられず、いじめの犠牲にした。
もう、なみに何を言えばいいか分からない。
なみにどんな顔をして会えばいいのか、分からない。



____なあ、なみ
     大好きだ。




***

それから数日経ったが、なみにこれと言った変化はなかった。
俺も毎日のようにいじめられている。
だけど、もうなにも感じなくなった。
それよりなみが心配だった。

そして頭の中に、こんな馬鹿な考えが1つあった。


そろそろ、ちゃんとなみに想いを伝えるべきなんじゃないか。



Re: 性奴隷学園(rー18)※5/5更新! ( No.89 )
日時: 2015/05/08 20:01
名前: まどろみ

9、十番の記憶


放課後、寮の部屋に5時。
なみに今日こそ想いを伝える。
昨日も、伝えようとしたけど、いざ なみを前にすると、どうしても頭が真っ白になる。

今日も例によって、そわそわしながらなみを待っていると、がちゃりとドアが開いた。
「待たせて悪かったな、とおる。それで、話って?」
「な、なみ…呼び出して悪かったな、えっと…話っていうのは……」
喉まで言葉は出ている。
あとは声にするだけなんだ。


「じ、実は俺…っ__________」


***

言うべきことは伝えた。
あとは なみの判断だ。
俺はうつむいたまま、なみの返事を静かに待つ。
「…それ、ほんとなのか?」
なみはポツリと呟く。
「ほ、ほんとだ。全部、俺の本音だから……だから、なみの本音もちゃんと聞かせてほしいんだ。」

なみは深く息を吸って、笑った。
「そっか…俺、今すげぇ嬉しい。なんでか分かんねぇけどな。」
俺は目を見開いて、頭の中でなみの答えを再生した。
そして、その言葉の意味は
「お、OKってことで、いいのか?」
なみは照れた様子で微笑したあと、しっかりと頷いた。
俺も嬉しさで、
「やっ………たぁあああ!!!」
あとから考えても恥ずかしい位の大声で叫ぶ。
「と、とおる、声デカイ……」
なみはこまったように、でも嬉しげに笑っている。
「あ、ごめん!ひ、引いた……?」
「いや、そんなことない。俺も引かれると思って、ほんとの気持ち伝えられなかった。」

晴れて両思いになれた俺達は、ほどなくして引き離されることになる。
けど、それを俺達は知らない。



Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大7000文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。