大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- オリキャラBL(仮)
- 日時: 2015/05/24 20:31
- 名前: 信樂
初めまして。信樂です。
このスレを見て頂きありがとうございます。
ここではオリキャラBLを書かせて貰います。Rも入ります。題名は仮で、まだ決まっていません。
別館の方でも名前は違うけれど書かせて貰っていました。今もボチボチ活動中。
キャラ紹介
榊原 雪希(さかきばら ゆき)
男子高校生2年 ・ 身長169 ・ 体重 45
母が外国人、父が日本人のハーフなので容姿が他と違う。それを気にしている。学校は休みがち。
名前の由来…雪のように白く(清く)希望を持つように
狗杙 怜(いぬくい れい)
男子高校生2年 ・身長185・体重73
とにかく自由。真面目な時もある(主に雪希のこと)男女誰からも好かれている。元気。妹、弟がいる
名前の由来…賢く、愛情を持って誰とでも接することが出来るように
主人公はこんな感じです。他のキャラも後に出てきます
それでは、宜しくお願いします。
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- Re: オリキャラBL(仮) ( No.1 )
- 日時: 2015/05/24 22:07
- 名前: 信樂
episode1 『怜という人物』
目を閉じれば、いつでもあの光景が浮かんでくる。もうこの夢を見て何年目だろうか。変わることのない景色が、今日も俺の目を覆った。
「母さん...父さん...いか、ないで」
手を宙に伸ばし、何かを掴もうと必死になっている。涙が溢れ、しょっぱい。行ったことのない海はこんな味なのだろうか。
「っ...、また、か」
目を開け、重たい体と働かない頭を精一杯起こし、何年見たかも分からない夢に苦悶した。
そうして時計を見やると七時前。まだ寝れるかなと内心喜悦する。あの影が現れるまでは。
「ゆーきっ。おはよ、朝ごはん出来てるよー」
「...お前の家はここじゃねぇだろ」
「冷たいなあ。それより、おはようって言われたんだから返さないと!はい、おはよー」
「.....はよ。朝飯、なに?」
そう言えばパアッと言う効果音でも聞こえてくるような笑顔を見せる。そんな表情が愛しく、つい、口元が緩む。
「ね、雪希」
「なんだよ」
「キスして。雪希から!」
「絶対にいやだ」
おはようのチューだよ!と喚く彼を無視して、リビングへと続く階段を降りる。自分で言うのも何だが、家は結構作りがいい。そこそこの金でそこそこの家だ。母と父が置いていった俺と、家。
「おーねーがーい!」
「ふざけんな、やめ、おいっ。さわ、んなっ」
どれだけ抵抗しても身長も体格も勝る彼に敵う術など無く、無理矢理唇を奪われた。触れるだけのそれは酷く柔らかく、湿っていた。
「ん、ごちそうさま」
「...何か、まだ朝なのに疲れたんだけど」
「雪希が運動しないからだよ!散歩でもしないと!」
「気が向いたらな」
「ほら!すぐそう言って!最近の若い子は!」
お前もだろ、という意味を込め軽く睨むとそれでもヘラヘラとしているのは彼らしい。
何言っても通じないので、嘆息を漏らす。彼は不思議そうに首を傾げるが、分からないらしい。まあいっか、と呟きキッチンから皿を出してきた。
香ばしい匂いに鼻腔がくすぐられる。何とも洋風なものが出てきて、少しばかり目が輝いた。自分でも分かるのだから、それは当然彼も分かるはずで。
「あ、雪希嬉しいの?」
「腹減ってんだから、早く」
「はいはい」
微笑みながら皿を俺の前まで持ってくる。彼は誰が見ても顔立ちが良い。だから、そういう執事の様な振る舞いをしても様になっている。
そんな所がムカつくんだ。それで、好き。
....おいおい、マジかよ。俺今までに無いくらい素直だったぞ。けれど、わざわざ彼奴の前で言わない。言ったら調子に乗ってしまいそうだから。
「はい、どーぞ」
「ん。いただきます」
うん、うまい。やはり俺には彼の料理が一番合う。味付けは濃くなくて、栄養もちゃんと取れている。俺の体に合わせているのだろう。本当に彼は誰よりも俺を知っている。それが少し煩わしく感じることもあるのだが。
先程も言った通り、彼は顔立ちが良い。黒い髪に程よい肌の焼け方。細すぎず太り過ぎない体格。高身長。成績は上位で、性格も良い。そんな優良物件がモテないハズがない。何度も告白されている様だ。彼はそれを全て断っている。現在俺と付き合っているから。改めて言うと気恥ずかしいので、もう言わない。
俺が独りになってから彼はいつも傍にいた。いや、俺が独りになる前も俺の後ろに、横についた。最初こそは鬱陶しいと感じていた存在が今では無くてはならない存在になっている。愛され、それを俺は精一杯返す。返せているのか分からない。それを聞くと、笑って俺の頭を撫でてくる。何度目かのやり取りも、愛しく感じた。
「...ふぅ。ごちそうさん」
「うん。俺もう学校行くわー」
「あ、うん。ありがと」
珍しく素直な今日は礼の言葉もすんなりと出た。見ると彼の顔がみるみる赤くなって、鞄で顔を隠していた。
「な、なんだよ」
「雪希が!素直!可愛い!」
「あぁ!?」
「へへへ、ごめんごめん。もう俺行かないと間に合わないー。雪希ー、苦しいー」
全然苦しくなさそうな彼。俺はそれを見て更にムカつく。最後に頭を軽く叩いて離れた。
「雪希、手加減しないんだから」
「本気でしても痛くねぇだろ、お前。それよか間に合わないんじゃねぇ?」
「...やっば!行ってくる!じゃね!」
慌ただしく出ていった彼に笑い声を一つ上げ、彼がいなくなると静寂が包んだ。
一気に冷たくなる空間。少しだけ嫌いな空間。
思い出されるのは、あの頃。
...俺には母と父がいない。捨てられたのだ。母は男付き合いが酷い最低な女で、父はギャンブルと酒好きの最低な男。父には虐待も受けた。もう今ではいないが、腕に、背中に、足に付けられた生々しい傷跡が、見ているぞ、と言うような。そんな傷を見る度に気持ち悪くなる。昔は見ると吐き出すくらいだった。どれだけ洗っても消えない傷は母と父を忘れさせない為の証だと、今は考えている。
静かだと、そんなことを思って、いっそ死んでしまおうかと思うから。だから、怜。
「はやく...かえってきて...」
依存。
意味わかんないですね!
- Re: オリキャラBL(仮) ( No.2 )
- 日時: 2015/05/25 18:57
- 名前: シャーペン
- 参照:
こんにちは。シャーペンといいます。
名前の通り、シャーペンが大好きです。
信樂さんの小説、非常に楽しいです!
これからも応援してます。!
- Re: オリキャラBL(仮) ( No.3 )
- 日時: 2015/05/25 21:58
- 名前: 信樂
シャーペン様
こんばんは。
シャーペン好きなのですか、素敵ですね。
ありがとうございます...!!これからも精進します!
- Re: オリキャラBL(仮) ( No.4 )
- 日時: 2015/05/26 19:35
- 名前: シャーペン
- 参照:
信樂さん
シャーペン好きの変質者に返信ありがとうです!!
素敵だなんて…嬉しすぎて折れにくいシャーペンをポキポキ折ってます笑
私もどこかで小説を書いてます
名前は変えてます
共に更新頑張りましょう!!o(*⌒―⌒*)o
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