大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- 俺が、貴方が
- 日時: 2015/07/21 08:41
- 名前: 黒兎
~もし、未来がわかったらアナタはどうする?~
_キキーッ……_ガァンッッ
「…あ、ああぁぁぁああぁああ!!!!」
_ガバッ_
「…っ!はぁっ、はぁッ、はっ……は…」
嫌な夢を見た。
俺の、親友の、想い人の、遙が、死んでしまう夢。
電車に跳ねられた遙の姿が、脳裏に焼き付いて離れない、頭が痛くなるようなブレーキ音が、耳にこびりついて離れない。
「また、か……」
今月に入って何回目だろうか、まだ3月だと言うのに汗で、冷や汗で部屋着がじっとりしている
もう、何回も、何十回も、遙が死ぬ夢を見た。
もう夢なのかどうかすら分からないリアルな夢ばかり
ある時は俺が遙の胸にナイフを突きたて、殺した。
ある時はトラックにぐちゃぐちゃに踏み潰され、死んだ。
またある時は壊れかけていた看板が落ちてきて、俺に当たりそうな所を助けて潰された。
どれも、飛んできた血の暖かさ、遙の骨が軋む音、周りの人の悲鳴、……俺の心臓が壊れそうなほど打ち続ける音が、鮮明に、残っている
でも、一番記憶に残っているのは…_
『奏、愛してる』
そんなこと、遙が言うはずがない
わかってる、わかってるのに
思い出しては、一人煩悩に駆られる
「…最低だ、俺は…………」
時刻はまだ6:19
朝ということもあって、男の生理現象だ、致し方がない
よく、本当に好きな人はオカズに出来ない…なんて、言うらしいが
俺にとったらそんなの、嘘にしか聞こえない、現にオカズにしているわけで
「おーい、奏ぇ!俺様が迎えにきてやったぞー、感謝しやがれこのそーろー!」
来た。
「んだとこの遅漏野郎が!!」
「なっ……!早漏より100倍はマシだっつーの」
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