大人二次小説(BLGL・二次15禁)

いつかの恋患い
日時: 2015/08/09 03:07
名前: 白鏤

冴えない男子高校生、桐嶋唯は自分を熱心に教育してくれた部活の先輩、新垣剛季に恋をした。
卒業後、全く別の道を歩んだ二人だったが運命のイタズラか。ひょんなことから再開し、同棲する事になった...。


*この作品にはBLや多少の性描写が含まれます。苦手な方は閲覧をお控えください。
*作品の無断転載、パクリや晒し中傷行為もお控えください。
*リクエストなどは受け付けておりませんがコメント等はご自由に、更新速度は遅いかもしれませんが完結を目処に頑張りたいと思います。

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Re: いつかの恋患い ( No.1 )
日時: 2015/08/09 03:27
名前: 白鏤

episode1.




キュッキュッとシューズが体育館の床と擦れて音が鳴る。
頭も良くないし、顔も普通。運動だって好きだけど得意ではない、そんな絵に書いたような冴えない僕。


「桐嶋〜!お疲れさん、帰りどっか寄ってっか?奢ってやってもいいぜ!」


笑顔で僕に話しかけてくれる先輩...僕の、大好きな人。
いつも、キラキラと白い歯を見せて笑って話しかけてくれる先輩に、こんな感情を抱いたのはいつからだろうか。

...こんなの、間違っている。だなんて、本当はずっと前から気付いている。


「ありがとうございます、僕、先輩とならどこでもいいです」


だけど、もう少しだけ、貴方に触れていたい...。






ジリリリ、ジリリリリン

けたたましい目覚まし時計を止めるべく、寝起きの体を起こしてベットサイドに身を乗り出す。
随分と懐かしい夢を見た、高校生の時にした叶うはずのない恋。今思い出しても自分が心底気持ち悪く思える。
思春期真っ盛りで、部室で先輩のユニフォームで自慰耽った事だってあった...


「はぁ...」


思い出して自己嫌悪に陥り、憂鬱とした気分でワイシャツに袖を通す。
高校を卒業してかれこれ5年、大学も卒業して新社会として会社に努めている。大学ではイメチェンし、そこそこ女の子にもモテるようになったが「彼女」を作った事は一度もなかった。

忘れようとしていても、心のどこかで先輩を求めている...。

ふと過ぎった思考を払い除けるように靴を履き、家を出る。余計な事を考えても先輩と結ばれることなんて無いのだし、一社会人としてそんな乙女みたいに悩んだりしても仕方が無いのだから。

見慣れた満員電車に乗り、会社へ向かう。今日もいつもと変わらない日常が始まる...はずだった...。







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