大人二次小説(BLGL・二次15禁)

【純ロマ・セカコイ・七つの大罪・その他】bl
日時: 2015/09/16 17:26
名前: 音夜 天

初めまして音夜です!
純情ロマンチカと世界一初恋のbl小説を
書いていこうと思います。
思いついたら書くので、カメ更新です……。

なおこの小説は妄想の結晶化です!
よろしくお願いします!

☆追加

追加で【hybridchild】のblも書くことにしました!
知っている方いらっしゃるでしょうか?
知らない腐女子の方は一度見てみてください!
泣けるblアニメと言ったらコレ!!な作品!
お試しあれ♪

☆追加

【七つの大罪】
多分バンキンOnlyですが………。
キング大好き♪

題名コロコロ変わりますよね……。ゴメンナサイ!

・純情ロマンチカ
・世界一初恋
・七つの大罪
・hybridchild
・暗殺教室
・LOVEless

増えるかも………。



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Re: 【純情ロマンチカ・世界一初恋】のbl小説です! ( No.3 )
日時: 2015/08/16 05:00
名前: 音夜 天

○純情ロマンチカ【ウサミサ】r-18行きます!

それは、夕食終わりのことだった。

「ねえウサギさん、相川さんからチョコもらったんだけど食べる?」

相川さんは時々、美咲に差し入れを持ってくる。
今日もらったのもそれで、少し高くて美味しいと評判のチョコだった。
甘いものが嫌いな秋彦は「いらん」と即答。

コーヒーをすすりながら、用紙に何かを書いている秋彦を目の前に、
美咲はチョコの蓋を開けた。

「うわっ、すごい……こんな高そうなチョコ食ったことねぇ……。」

なんて歓喜な声をあげながら、丁寧に包みを開けると
一口サイズのチョコが入っていて、美咲はドキドキしながらひとつ、
口に入れた。

「うん、美味しぃ///」

チョコレートぐらいで子供のように嬉しがる美咲を秋彦は
目を細めて見ていた。

「………美咲。」
「なに?ウサギさ…………」

呼ばれて顔を上げた美咲の口の横には、案の定チョコレートが。
秋彦はそれをすくい取ると、妖艶にペロッと舐めた。

「………ついてる。」
「なっ、言ってくれれば自分でとります!!///」

照れながら自分の袖でゴシゴシと口をふく。
そんな美咲を見ながら、秋彦はチョコの味に何か引っかかるものを感じた。
が、何を思ってかフッと笑うと、またペンを走らせた。

そんな中、チョコレートの箱の中身は残り一つとなった。
すると、美咲を自分の異変に気付いた。

(………あ、つい……?)

心なしか、頭がぼーっとして、体の芯が熱い。
食べる前は普通だったのに……と、ぼーっとする頭で考えていると、
秋彦が顔を上げた。

「どうした?美咲。顔が赤いぞ」
「…え…………んっ///。」

秋彦は立ち上がると、向かいにいる美咲のおでこに
自分の掌を置いた。
瞬間、美咲は小さく反応し肩を震わせた。

「熱いな………。どうする?上着脱ぐか?」
「………ん………」

いつもの美咲なら怒って激情しかねないのに、
今はやけに素直だ、と含み笑いが止まらない秋彦。
美咲は美咲で、頭が働かなくされるがままにシャツを脱がされた。
脱いだ後も体温は上昇し、息も上がっていた。

「ウサギ、さん…………暑い……。」

はあっと色っぽく息を吐く美咲に、
秋彦は欲情が抑えきれなくなった。

「……ぁ……。」

もともと力の入らない美咲をソファに押し倒した。
小さく声を上げたが、反抗する力などなく、
されるがままになっていた。
押し倒されたままでも、はぁはぁと息を荒くする美咲は
とても色っぽくうつっていた。

「………美咲。」
「………んっ、…ぅ…チュッ」

秋彦は顔を近づけて美咲の名前を呼ぶと、ゆっくり口付けた。
抵抗などできない美咲の口内にスルッと秋彦の舌が入る。
ビクッと反応した美咲の頭の後ろを支えながら、
キスはどんどん荒々しくなる。

「………んんっ、…はぁ、っサギ………さ……!!!」

秋彦は、支えた手と反対の手を美咲のズボンの中に入れた。
半立ちだったそこを、刺激していく。

「………っっ!!……ん、やぁ…だ、めっ///…んぅ」

荒々しいキスと刺激に呼吸がついていかない。
美咲は息苦しさに涙をためた。

「……ぅあっ!……はぁ、やっ!……いっちゃ……う、ダメ…!…。」
「いいよ、一回イッて……」
「はぁ、んっ//あっあっ!………やっ、もぅ……〜〜〜〜!///」

直前で秋彦は美咲の口を塞いだ。
つっーと美咲の頬を涙が伝い、同時にイッてしまった。

「………っはぁ、はぁ。///」
「どうする?美咲。ヤる?」

秋彦はわざと一旦行為をやめ、美咲に聞いた。
なんて答えるのか楽しみで仕方なく、秋彦は目を細めた。

「………///」

美咲は秋彦の問いに、赤くなりながら下を向いた。
続けて秋彦は意地悪く聞く。

「ほら、言ってくれないとヤんない。」
「………っっ!//」

その一言に、ポロっと涙がこぼれた。
片手を自分の口元に持ってきて、涙で濡れた目で秋彦を下から見つめる。
涙をペロッと舐めると、そのまま耳元に口を持って行き、
「………ほら。」
と囁いた。

数秒してから美咲は、ギュッと秋彦のシャツを掴むと、
涙ながらに言った。

「………ぅサギさん……シたい……///」
「ここでいい?」
「………ベッドで………」
「クス………了解。」

そう言うと、秋彦は美咲をお姫様抱っこで自室に連れ込んだ。

ーーーーーー

「はぁっ!ぅあっ!///っっ……!」
「美咲っ…」
「………っサギ、さぁんっ///激しっ//もぅ……やっ」

あのチョコレートのせいだろうか。
いつもならさらっと言わないような言葉を、美咲が連発していく。

「これ以上……っ、煽るな…っ!」
「ひゃっ//ああっ!……あっ、ダメ……ッ」
「何が、ダメだって?」
「あんっ、嘘っ、気持ちぃ……っ、!!あっ、イく……っ!」
「……美咲っ…!」

呼ばれたと同時に、首に手を回し、口付ける。
秋彦もまた、美咲の中に放った。


ーーーーーー

「……ん。」

目を覚ますと、あたりはまだ暗かった。
スタンドについた明かりがちょうど良く、秋彦の背中を映し出した。

「起きたか?」

振り返った秋彦はタバコを片手に、風呂上りだった。

「……ぅサギさ……っ!」
「……!」

起き上がろうとした直後、頭にズキんっと痛みが走り、
布団に引き込まれた。

「……あたま……痛い……」
「……だろうな。」

ふぅ、とタバコの煙を吐き出すと、目線を戻した。
くん、と匂いを嗅いでみると、自分からも石鹸の香りがすることに気付いた。

「あり、がと。」
「……何が?」

クスッと笑いながら、タバコの灰を落とす。

「……風呂。」
「あぁ。」

嬉しそうに相づちをうった秋彦に美咲が顔色を変えた。

「で、説明していただきましょうか!」
「何?」
「あのチョコ!何か入ってたろ!」
「うん。」
「なに!!」
「アルコール度数23%のポートワインが少々。」
「20っ!?」
「まったく。」

はぁっとため息をつきながら、タバコを灰皿に擦り付けると
秋彦が、顔を合わせながら言った。

「ちゃんと箱に書いてあっただろう、読まないからそうなるんだ」
「うっ。」

痛いところをつかれた、という顔をしていると
秋彦からさらに追い打ちがかかる。

「お前は酒に弱いからな、明日は二日酔いだぞ。」
「ええっ!!」
「自業自得だ。」

フッと笑いながら秋彦は言った。
心底嬉しそうだ。

「てかウサギさん気付いてただろ!!」
「あぁ、少しなめただけでわかったよ。昔嗜んだことがあったからな。」
「う〜。あたま痛い………。」
「もう寝ろ。明日は休みなんだから。」

そう言われると、急に睡魔がやって来てウトウトしてきた。

「単位……やばい…のに……」
「おやすみ。」
「……ん、…おやすみ」

すぅ、と美咲が寝息を立てると、秋彦は美咲の前髪を解いた。
相変わらずだな、と一人思う真夜中の3時。
秋彦もまた、眠りについたのだった。


ー終。


すみません!すっごい長くなりました。
これが初r-18だったり……!




















Re: 【純情ロマンチカ・世界一初恋】のbl小説です! ( No.4 )
日時: 2015/08/16 09:19
名前: ルア

小説見ました!文才がありまくりですね☆ボクは、長編の方が好きです♪

Re: 【純情ロマンチカ・世界一初恋】のbl小説です! ( No.5 )
日時: 2015/08/17 17:55
名前: 黒鵺魅

わー!凄い!!(キラキラ)
話のまとめかた めっちゃ上手っすね!

おっと失礼。わたくし黒鵺魅と申します♪
これからも応援してます!頑張ってください☆

Re: 【純情ロマンチカ・世界一初恋】【hybridchild】のbl小説です! ( No.6 )
日時: 2015/08/29 23:42
名前: 音夜 天

思いつきました!
長くなるかも………。
お付き合いください!

○純情ロマンチカ【ウサミサ】r-18

美咲が学校から出てくると、一台の赤いスポーツカーが目に飛び込んできた。
そしてそこに一人の男性の姿がある。
こんなことをする大人気作家サマなど、世界中探してもこの方しかいないだろう……。
その人物に対して苦い顔をしながら高橋美咲は思った。

その人物はこちらに気がつくと、
「美咲!」
と声を上げ、タバコを捨てると足の裏で火を消した。

「……う、サギさん………。」

車の前まで来ると、美咲の苦い顔はよりひどくなった。

「どうした、早く乗りなさい。」
「………うん、そーだね……。」

ちらっと後ろを見ると、女子たちがキャーキャーと黄色い声を出している。
はぁ。とため息をつくと、秋彦の捨てたタバコを拾い上げ車の扉を開けた。

「どうした?苦い顔をして。」
「だって、ウサギさんたら目立ちすぎだよ!もう少し……、なんでもない……。」

目立たないように、など秋彦に言っても無駄なことは
同居人の自分が一番痛感している。
モデルかと思うくらい美形な秋彦のルックスからは、
何もしなくても溢れ出でしまうものがあるのだ。

「それより美咲、いい店を見つけたんだ。」
「また高いとこ?」
「別にそんなことはないが………夜が楽しみだな。」

クスッと意味深にそう呟く。
ー言いたいことが二つある。
一つめは秋彦の言う「別にそんなことはない」に対して。
なんども聞いてきた一言だが店に着くたびにその言葉を裏切り続ける。
が、その言葉を胃に押し返す。
二つめは「夜が楽しみ」という一言に対して。
これは思ったままを口に出した。

「月だよね!!」
「そうだな。」




それは昨日のことー
大学から帰った美咲は家に帰るなり言った一言から始まる。

「ブルームーン!!」
「…………どうした急に。」
「ねぇ聞いてよウサギさん!明日はブルームーンなんだって!見に行こ!!」

大学の教授から聞いてきたブルームーンという言葉。
月に二度、満月が見えるという気象現象のことをそう呼ぶ。

「……そうだな、俺もそのつもりだったし。」
「やったー!!」
「明日は大学終わってバイトないよな。ついでにデートしよう」
「………は?」


で、今に至る。

「あ、でも俺この格好……。」
「大丈夫。家にあったスーツを持ってきた」

毎回毎回買った大量のスーツの一体どれだろう………。
考えながら美咲はさっき拾ったタバコの吸殻を灰皿に入れた。

「あっちで着替えればいい。」
「……うん。」


そんなことを話しているうちに秋彦の予約していたと思われる
高級そうなレストランについた。
秋彦が受付に言っている間、美咲は早々と近くのトイレの個室。
慣れた手つきでスーツに着替える。

(ウサギさんがデートとか言うたびに着替えてたからなぁ……。)

ネクタイを鏡の前で結いながらしみじみと思いをはせていると、
出口のほうから聞きなれた声がした。

「終わった?」
「あ、うん!ごめん。」
「いや、いい。」

くしゃっと出てきた美咲の頭を撫でる。

(なんか楽しそうだな……。)

ここ最近、締め切りが溜まっていて疲れているんだろうと
いつもは断っていたデートを承諾したのだ。
その甲斐があったかなー、と美咲は口の端をほころんで見せた。

ディナーを終えてすっかり暗くなった頃、
二人はこのホテルの最上階スイートにいた。

「…毎度のことながら今回もまた豪華な………。」
「そうか?……そうでもないがな。」

部屋に入るなりどうしたらいいかタジタジしている美咲をよそに
秋彦は部屋に入ると上着を早々に脱ぎ捨てた。
美咲はシワになってはいけないと思い、秋彦の上着と自分の上着を
ハンガーにかけた。

「美咲。」
「何……っ!」

突然秋彦が後ろから抱きしめてきた。
スリっと軽く唇を美咲の首に押し付けると、その体はビクッと反応する。
いつもならここで行為に急ぐ秋彦だが今日は違った。

「まだ時間があるからな。」
「あっ………ちょっ………!」

秋彦の手は美咲のネクタイに伸び、スルッと緩めた。
首元にチリっとした痛みが走ったと思ったら、シュルッとネクタイを
引っ張る。
秋彦はそこでパッと離れた。

「風呂……入っておいで。」
「……うん…//。」

頬に赤みが差し掛かり気味だった顔をうつむかせるとパタパタと
浴室に向かった。
広い浴室にはもう慣れた。
今回も似たような空間で、さっさとシャツを脱ぎ捨て入ると
シャワーのコックをひねる。
熱めのお湯を浴びる。
美咲の心臓はまだドキドキと、秋彦の触ったところの熱を保っていた。


ガチャっと浴室から出ると、秋彦はパソコンに向かって
カタカタと指を動かしていた。

「………小説?」
「……ん、あぁ。」

美咲がベッドの横から声をかけると、今気付いたような声を出す。
それだけ集中しているんだと美咲は感じた。

「大丈夫、間に合うよ。多分。」
「…多分ってなんだ。」

秋彦を風呂場に向かわせると、ストんっとべッドに腰掛けた。
秋彦が戻ってくるまで考え事をすることにした。

ウサギさん、デートに来ても仕事あるなんて大変なんだろうなー。
さっきだって俺から声かけないと最後まで気付いてくれそうになかったし………。
いっつも邪険にしていた秋彦の誘いに、美咲が気を利かせて乗ってしまうくらい
秋彦は滅入っていたのだ。
一見してクールに振舞ってはいるが、同居人……
もといコイビトであるから気付いてしまう。
今日は、まぁ、キプン転換にでもなればと思っていたわけだが
というかドライブ程度なものを予想していたのだが
ホテル沙汰にまでなってしまった。
この後ナニをされるかなんて見通しがつく。

ここまで考えて、またため息が出た。
はぁ。

(嫌じゃないんだけど……)

むしろなんて言うか…なんだけど。
うん、別に嫌じゃない。

(今日ぐらいは……。)

パタンっとふかふかなベッドにinすると、
ウトウトとした睡魔が襲ってきた。

(ちょっとだけ………)

そう思いながら美咲はすうっと目蓋を下ろした。



髪の毛を解く感触がして、美咲は目蓋を自然に開けた。

「んぅ…………」
「…起きた?」
「あ………………………あ!!今何時!!?」
「大丈夫、ほら。」

いつの間にか開いていたカーテンから見えるのは満月。
今日は快晴だ。

「うわ、きれい………」
「そうだな。」

ベッドから上がってベランダに出るといっそうよく見えた。
まだ濡れている髪の間に入る風が気持ちいい。

「ごめん、ちょっと寝ちゃった。」
「別に、気にしてないよ」
「起こしてくれればよかったのに……。」
「あんなに気持ちよさそうに寝てる美咲を起こせる人なんていないと思うが……?」
「…あっそぅ//」

赤くなった顔を外へ向ける。

(何それ……//)

いつもウサギさんたらそんなセリフをさらっと言っちゃうんだから……。
当の本人はベランダに背を預け、タバコを吸っている。
月を見ながら数分経つと、ふと秋彦がつぶやいた。

「月が綺麗だな。」

見てないじゃんと言おうとしたのを寸前で止めた。
どうしよう………。
言おうか言うまいか、迷った顔を見せまいと顔を伏せる。
秋彦はタバコを灰皿に擦り付けた。

「美咲、冷えてきた。中に入ろう」
「……………………。」
「美咲?」

キョトンとして見ていると、ぐいっと腕を引かれ
思いもよらない美咲の行動に目を開くと、
チュッとしたリップ音が夜空の下に響いた。

そのまま美咲の口は秋彦の耳元へーーー。

つぶやいた言葉は秋彦をより一層驚かせた。
そのことに秋彦は笑みが零れる。

「ははっ、まさか知っているとはな。」
「………………//」

美咲は言った言葉への羞恥心が消えずにうつ向いていた。
スッと美咲の頬へ手が伸びる。
ピクんっと波を打つ体。
優しく包み込まれると、さっきとは違う、深いキスが美咲を襲う。

「んんっ、……ふ、は、ぁ………っん//」
「なぁ美咲、今日はどうしたんだ?」
「……へっ?」

キスの後の脱力感から、いつもより高い声が出る。

「いつもなら嫌がるくせに、素直だというか。」
「えっと………俺だって、その、えっと」
「……ん?」

すりすりと頬を撫でる秋彦の手が、答えるまではお預けだと急かす。

「た…………溜まってた…………し………」

言った後、かあっと顔が火照る。
何を言ったんだ俺………。
わかっていても問うてしまう。

「…………ふぅん?」
「ぅわっ!」

邪険に微笑むとその手は美咲の反応しかけたところへ伸びる。
スーツからラフなジーンズへ着替えていたので汚れたって問題ない。
上から柔く触るだけで美咲はぶるっと体を震わせた。

「んっ、ぁ………やっ、ウサギさん………」
「何?」

秋彦は続けてジーンズの上からさするだけ、もどかしい気持ちが美咲を襲った。
ただでさえ溜まっていたというのに。
秋彦は確信犯だ。

「なにじゃ……ないっ………っ」
「言ってくれれば、なんでもするのに」

直接触ってなんて死んでも言えない。
そう思いながら、下はしっかり反応している。

「……ウサギさんっ、お願……い、もっ……無理……」
「仕方ないな…」

涙目になりながら懇願する。
秋彦は美咲の背中をベランダへ押し付けるとジーンズの中へ手を入れた。

「はっ、…ぅあ…んっ、んんっ」

時折、強弱をつけながら手でしごく。
秋彦の唇は美咲の肩のあたりに吸い付いていた。
ジュッと強く吸うと赤い跡がつくのと同時に美咲が
「あっ」と反応するのが面白く、だんだんと絶頂に近づく。

「あっ、ウサギさん…寒い……」
「すぐ暖かくなる………」
「そういう問題じゃ、なく、て………っ、っあ!」

外だというにも関わらず、秋彦は美咲のジーンズと下着を下ろし、
舌を伸ばすと、それを口に含んだ。

「やあっ、それ……やだっ……ふあっ!」
「嘘つけ、こんなにしてるくせに。」
「それっ、すぐイっちゃう……からっ…あっ、あ」
「いいよ、イっても」
「はぁっ、ああっ…あっ、ウサギ、さんっ…だめ…はなし、て」

絶頂が近く、秋彦の髪の間に手を滑らせる。
離そうとはするが力が入らない。
美咲の目尻から雫が落ちる。

「っあ!……やっ…ああ、ぁああっ……!」
「…っ」

美咲の白濁を顔色を変えず流し込む。
唇を親指の裏で擦りとって舐める。
その光景がなんとも色っぽくうつり、美咲はそれだけで反応してしまう。

「はうっ、……んんっ…んっ…ふぁ」

その唇を美咲のと重ねる。
美咲は無意識に腕を回してしまう。
…と。
口を離すと、そのまま下へ降りて膝をついた。

「美咲?」
「き、今日は……トクベツ……///」

ボタンを外し、チャックを下ろし、下着のゴムに手をかける。
それだけの行為に指が震える。
やっとの事で取り出したそれに舌を伸ばした。
先の方から舌を絡ませると、秋彦のくぐもった声が聞こえる。

「…っ、美咲。」
「んっ、んんっ…んぁ」

自分がされた時のように裏筋に舌を這わせると
反応していることがわかる。
そのことが嬉しく、イったばかりの疲労感を忘れて
夢中になった。

そろそろ、というところで秋彦は
美咲の口からそれを離させると、

「もういい。」

と囁き、美咲をベッドへと下ろした。

「ウサギさん………ぁ……」

早々に、美咲のズボンを下げて後ろに指を這わせる。
くちくちと慣らすと、行為に慣れた身体は芯から火照る。
秋彦は待ちきれないと反応しかけたそこを
美咲の慣らしたそこにあてがった。

「ぅあっ、……っああ、あっ」

指とは比べ物にならない質量に、細かい動きに声が上がる。
なんどもしてきたことだがするたびにビクビクと
身体は反応する。

「あっ!やあっ……さっきイった……ばっかなのにっ!」
「俺も、限界だな……!」

だんだんと強く美咲の中を突き上げながら、
秋彦はさっき反応したそこをいつもより早く爆ぜた。
美咲も、慣らされている間、反応したそれが
強い刺激でまたも白濁を飛ばした。

「…んっ、はぁ、はぁ……///……っあ!?あんんっ!」

秋彦は、そのまま抜かずにゆっくりと動いた。
ぐちゅ、と秋彦が中で出したものが滑りを良くした。
いつもなら中に出して終わりだったのに
安心しきった美咲には強すぎる刺激が襲った。

「やっ、ああっ!もう、無理ぃ……!……やめっ、ふぁあっ!」

ついに美咲は、生理的な涙を流しながら
強い刺激に耐えられず懇願し始めた。
こうなったら秋彦は、自分の満足がいくまで
行為をやめない。
今回もまた、美咲は途中からのことを全く覚えていない
という事態になったのだ。



「すまない、久しぶりだったから俺も溜まってた。」
「すまないじゃないよ!本当に!俺全然覚えてないんだけど!?」

目が覚めた頃にはもう何事もなかったかのように美咲は
べッドで服を着ていた。

「まぁいいじゃないか、ところで……」
「ところで何さ!!全く、何回目だよ!」
「さっき言ったこと、もう一回言って。」
「……さっき………………!!!」

さっき、行為中のことだと思ったが
違ったようだ。
美咲には思いつくことがあった。

秋彦の「月が綺麗だな」に返した美咲の一言。

「な、なんのこと………?」
「まさか、美咲が知っているとは思わなかった」
「さっきも言ってたけど!!俺だってそれくらい知ってる!
てゆーか何で俺に言うんだよ!」
「ん?なんだ?覚えているじゃないか」

クスッと秋彦が笑うとおきまりのように美咲はかあっと頬を染めた。
自分がカマをかけられたことに気付いたのだ。

「ほら、」

スルッと秋彦が美咲に手を伸ばす。
頬を優しく包むと、上を向かせた。

「『月が綺麗だな』…」

静かに、悪笑を漂わせるとそう呟いた。
キスする寸前、美咲は小さく呟いた。



「…………………『死んでもいい』」

秋彦は優しく、触れるだけのキスをした。






長かったです!!!
ごめんなさい!誤字脱字あればお願いしますm(_ _)m





「月が綺麗ですね」→夏目漱石の英文和訳
「死んでもいい」→二葉亭四迷の露文和訳

わかった方、おりましたか?

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