大人二次小説(BLGL・二次15禁)

ぼくのなまえをよばないで 【オリジナル】
日時: 2015/10/16 15:01
名前: 酢雨

はじめまして、酢雨です。
この小説は自分の趣味で、自分のペースで、自分の好きなものを詰め込んでいきたいと思ってます。読んでくださる方も、暇つぶし程度に楽しんでもらえたらな……と思います。

※題名みたいに一人称が僕のヤツはいません。みんな俺です。


ぼくのなまえをよばないで 登場人物

雪奈 澪(ゆきな みお)
16歳 高校一年生
真っ黒の癖毛 168p


愛兎 春(まなと はる)
16歳 高校一年生
茶髪長め 179p




主要はこの2人。のちのち増えたらここにたしていこうと思うので気になる方は見てやってください。
文章書くのがクソ下手なヤツですが、暖かく見守ってやってください。

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Re: ぼくのなまえをよばないで 【オリジナル】 ( No.1 )
日時: 2015/10/16 15:19
名前: 酢雨

高校生活最初の隣の席の人は、とてつもなくかっこいい人だった。いわゆるイケメン。

「名前、なんていうの?」

「えっと…澪……雪奈、澪です。」

名前を言うのにも緊張して、やっぱりうまくいかなかった。うまくいかないことなんて知ってたけど、でも、高校生活が始まって、何もかも新しくなったから行けるかなって思ったんだ。

「同級生だから敬語なんて使わなくていいよ!俺は春。気軽に春って呼んでいい。俺も澪って呼ぶから。」

初対面なのにこんなにフレンドリーにできるってすごいな、やっぱりイケメンってなんでもできるのか、なんて思ってたら、握手をせがまれた。
震える手で差し出された手を握ると、その手はあったかかった。

この人とだったら仲良くなれそうな気がするな。そう思って、俺は精一杯の笑顔を作った。




隣の席になったヤツは、普通の男、って感じのヤツだった。別に俺はブサイクでもイケメンでも全然仲良くするけど、本当に真ん中、って感じ。でも、名前はすごく綺麗だった。

「おーい春。なんかボーッとしてんぞ?春らしくない。」

中学から仲のいいヤツに、目の前で手を振られる。俺は、ついさっきまで飲んでいたパックジュースを握りつぶして、

「なんでもないよ。」

と答えた。
本当は、なんでもなくないんだけど。
澪って名前が、消えてしまった姉と一緒だったから、少し、ほんの少し動揺しただけ。そう思っているのに、つい気になってしまう。
そういや、握手してから話してないっけ。

……話せるのかな、ちゃんと。

つぶしたパックジュースにはまだ中身が少し残ってたみたいで、手がオレンジジュースで汚れてしまった。

Re: ぼくのなまえをよばないで 【オリジナル】 ( No.2 )
日時: 2015/10/16 17:45
名前: 酢雨



「次、体育だろ?なんで着替えねぇの?」

入学してから4日目、無事に入学おめでとうテストというただと嫌がらせを終え、いきなり体育が入り嬉しく感じていた。少しうきうきして着替えていると、体操服の袋を胸に抱いて、うつむいてる澪を見つけた。

「えっ、と……運動が、きらい、で……」

「えー、楽しいだろ、運動。まあ、今日は先生の話ばっかだろうけど。」

「うん……」

澪の浮かない顔に、なんか俺も眉が下がってしまうような気がした。

「そう、だよな……先生の話ばっかだろうし…うん、着替えよ…」

ぶつぶついいながら、澪は服を脱いでいった。
脱いでも平凡…って感じ。もうどこかしこも平凡。

「…そんなにじろじろ見るなよ……恥ずかしいし…」

ほのかに顔を赤くさせながら澪は俺を睨んできた。
かわいい、と思った。

「ごめんごめん。いやー、白くて綺麗だな、って思って。」

「綺麗じゃない…まあ、もやしだから白いのは白いけど」

だいぶリラックスしてきたみたいで、澪はだんだんとよく話すようになってきた。

「ほら、こことか…」

そう、出ている脇腹をわざと指でなぞると、澪は体を跳ねさせた。

「わ、すっべすべ。脇腹でこんなすべすべなら、ほっぺとかもっとすべすべだろ〜!」

それに気づかないふりをして触り続けると、澪は子犬みたいにふるふる震えだした。

「や、やめ……んっ、や、」

「んー?なにー?」

あくまでも気づかない、気づいていないふりを続ける。

「やめて、は…はる!」

名前を呼ばれてびっくりして動きを止めると、涙目で見上げられた。

「は、る……?」

「…はじめて名前呼んでくれた。」

まさか、名前を呼ばれただけでこんなに嬉しいなんて思わなかった。
…いや、嬉しい、とは少し違う気がする。

でも、なんか、やっぱり澪のことを澪とは呼べないと確信した。

「俺さ、お前のことゆきって呼ぶよ。雪奈のゆき。いいだろ?」

とその時、授業始まりのチャイムがなった。教室には俺と『ゆき』の2人しかいなくて、2人揃ってきっとサボりだと思われただろう。

「チャイムなっちゃったなぁ……そうだ、2人でサボってどっか遊びに行かない?」

名前を呼べない。でも、手に入れたい。手に入れたいなんて乱暴な感情、いつぶりに抱いただろう。
手に入れるためには、仲を深めなきゃならない。手っ取り早い方法が遊びに行くことだということを、俺はよく知っている。

「え、でも…」

「大丈夫だって。ほら、行くぞ!」

俺とゆきの制服を持って、ゆきの手を引く。ゆきに見えないところで、笑みを浮かべながら。
その時見えたゆきの左腕には、大きな傷跡があった。

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