大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- 溶けきらないココアは薄く、不味い。【GL】
- 日時: 2015/11/14 13:33
- 名前: マリ ◆4DHqD1HmMo
そう、なら、溶けきったココアは?
甘く、美味しい。
許される恋じゃない。
ココアのように、溶けていいわけじゃない。
でも、溶けることを願いあった私たちは。
どこまで進むのだろうか。
*
マリです。何故かGLに手を出します←
本作品には
・濃厚なレズプレイ
・ボクっ娘
・病み
があります。苦手な方はリターンを。
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- Re: 溶けきらないココアは薄く、不味い。【GL】 ( No.1 )
- 日時: 2015/11/16 19:13
- 名前: マリ ◆4DHqD1HmMo
僕には彼女がいる。
朝香(あさか)と言うとても可愛らしい女の子。
白く、折れそうなほど華奢で。
しかし、男を誘うような肉付き。
ファッションが大好きで、変なテンション。
……そんな僕の彼女。
あーには彼女がいる。
絵里(えり)と言うとてもかっこいい女の子。
スラッとしていて背が高い。
男の人に負けないほどのかっこよさ。
ピアスを開けていて、あーにも開けてくれた。
……そんなあーの彼女。
そう、僕とあーは、《LGBT》のLに分類される人間。
人々から気持ち悪いと言われ、笑われる存在。
でも、何度でも声を荒らげて抵抗するよ。
僕達の何が気持ち悪いんだ。
好きになったのが同じ性別だった。
それだけじゃないか。
欲に塗れて繋がるだけじゃない。
僕達の愛こそが、本当の愛だ。
と。
言ってみせる。
言ってみせるさ。
……そう、ありたかった。
ずっとそうだと、信じていたんだ。
――溶けきらないココアは薄く、不味い。
- Re: 溶けきらないココアは薄く、不味い。【GL】 ( No.2 )
- 日時: 2015/11/17 19:56
- 名前: マリ ◆4DHqD1HmMo
「あっちゃん、お待たせ。」
少し小走りで待ち合わせ場所まで来る。
その声にあっちゃんは振り返り手を振った。
…………可愛い。
「もぉ、遅いよ〜。あー、結構待ったから。」
くすくす笑うあっちゃんに手を合わせてごめんという。
約束、五分前。
それよりも前に来て、僕を待つあっちゃんを考えるだけで堪らなく愛おしくなる。
「ほんとにごめんって思ってる〜?」
「思ってるよ。」
そう言いながらセットされた髪に触れる。
ふんわりと巻かれていて、あっちゃんの可愛さを引き出していた。
優しく頭を撫でるとあっちゃんは目を細める。
あぁ、キス、したい。
僕達は付き合ってそろそろ六年だ。
何度もキスした。
何度も身体を重ねた。
何度も手を繋ぎ。
何度も抱きつき。
すべてが宝物だ……。
だが、相変わらず僕達は、人前で友達を演じる。
ギリギリ友達ラインの行動を人前で行い、少しでも愛を。
愛を演出する。……そうでもしないと、死にそうだ。
少しでも長く触れ合っていたいのだ……。
どうして僕達は、同性愛が禁止されたこの国に生まれたのだろうと、思う。
……醜く、恨む。
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