大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- 【おそ松さん】道化師。(おそチョロ)
- 日時: 2016/01/25 17:14
- 名前: 厚揚げ豆腐
※欠如したモノの固まり。R18。嫌いな人は回れ右(o・д・)
嘘も方便。そんなの言い訳。いつもいつも嘘をつく長男には苦しまされた記憶しかない。
ピチャリと蛇口から水がこぼれた。いつまでも少しずつ出るソレはきっと虚像。
『愛してる。』だなんて誰も言いはしてくれなかった。
松野チョロ松はまたいつものように河原沿いをとぼとぼ歩いていた。
最悪だよ。にゃーちゃんのライブチケットは落選。就職は緊張しすぎて不合格。
生憎まだ昨日の自慰行為事件で兄弟達とは話しにくいし、最悪。ホント最悪。
近くに転がっていた小石を思いっきり蹴り上げる。すると小石は三度ほど小さく跳ね上がり、コロコロと15メートルほど先に転がっていった。
「生まれ変わったら石になるのも悪くないかも。」
そう呟いてはみるが周りには誰もおらず、より一層虚しくなっただけだった。
「ただいまー」
玄関に入り、下を向くと靴が一足もなかった。若干の違和感はあるが皆、成人男性だ。出掛けていてもおかしくはない。
と言うかこんな夕暮れ時に全員居る方がおかしい。
それに会わない方が気が楽だ。
少し重い足取りで2階に上がると水色のスーツを脱ぎ捨て、いつものように中に白シャツを着てから黄緑色のパーカーを重ね着する。
ドサリと投げつけた求人雑誌は表紙に写る就活用のスーツを着た女の人がグシャリと歪んでいた。
ふと、そこで急な眠気が襲った。
大きな欠伸をするとチョロ松は目をゆっくり閉じた。
『チョロ松。』
(何?)
『愛してる。』
紅いパーカーを着た誰かは僕の頬を目を細め、撫でていた。
(僕もだよ。) そう微笑むと紅い誰かは包丁を取り出し、
『じゃあ、一緒に死のう。』
僕の胸を一突きに刺した。
広がった血はクズでクソな誰かさんのイメージカラーとそっくりだった。
「チョーロちゃーん」
耳元で聴こえる大きな声。その間延びした声はどうあがいても聴き慣れた長男の声だった。
「おそ・・・ま・・つにー・・・さん・・?」
手を伸ばすと丁度胸の辺りで兄さんの紅いパーカーの布地が引っかかる。
「そっ。兄さんだよ。」
「あい・・・し・・てる・・・・」
そう言うとおそ松兄さんは少し困り顔で
もう一回寝てろ。 と、だけ言い残し布団を掛けた。
やっぱり誰も
『愛してる。』だなんて言いはしてくれなかった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
チョロ松カワい過ぎんだろ。愛してるだって。愛してるだって。
兄ちゃん初めて言われたよ。嬉しい!!俺も愛してるよ!!!
居間のちゃぶ台に突っ伏し、顔を埋める。
にしても大分うなされてたな。チョロ松。
けど、それもそれで扇情的でよかったケド。
それにアノ例のシコ松事件もよかった。
お尻丸出しのあの感じぃぃぃぃ↑↑襲いたいぃぃぃいいいいいい↓↓
その時少しの眠気が襲いかかってきた。ちょと居眠りするのも良いかもしれない。そう思い腕を組み、その上に頭を乗せて目を閉じた。
『おそ松兄さん。』
【なーに?】
『なんで愛してくれないの?』
【愛してるよ。大好きだ。信じてよ。】
『嘘・・・つ・・き・・・・。』
への口をした彼は縄を首に巻き付けた状態で天井からぶら下がっていた。
助けを求めるように伸ばされた手は俺に触れる前に事切れた。
近くに落ちていた黄緑色の若葉は小うるさくてウザい誰かさんにそっくりだった。
んん、俺は起きたはずだ。だけど視界が暗い。何か生暖かい。
すると横から明かりが漏れた。
「あっ・・・兄さんいつから起きてたの!?」
驚いた様子のチョロ松は顔を赤くし、唇をさすっている。
ああ、成る程。俺にキスしたわけだ。
「んん?今起きたけど何かあった?」
これは俺だけの秘密。内緒だよ。おそ松は小さく舌なめずりをした。
皆少し濡れた髪の毛を枕に押し付け、寝っ転がる。
ああ、気持ち良い。これなら今日もゆっくり寝れそうだ。おそ松は何となく右を向くとチョロ松が縮こまり、モジモジしていた。
効いてきたかな。
「ねぇ、チョロ松。」
声を掛けるとチョロ松の肩が少しビクついた。
「俺、トイレ行きたいんだけど。」
「ひと・・りっで・・・いけっ、よ・・・・」
後ろから見ても分かる程に顔を赤くしているチョロ松は上擦った声を出して必死に答えているようで、尚更俺を煽った。
「あっ、もしかしなくても溜まってる?」
「っ・・・ちがっ、・・」
不意を突かれたような質問にまたもや肩を震わせる。
そんな訳ないよね。だって俺、お前の飯ん中にイイお薬入れたもんね。
その部分は省いたが
「だって昨日見たとき相当溜まってんだろうな。って思ったもん。」
と告げる。昨日≠ニ言ったときのチョロ松は大きく目を見開き涙目ながらも俺を睨みつけた。おお、恐っ。
わざとらしく怯えると、手を抓られた。力出てないケド。
弱く陰茎を撫でると大きく飛び跳ねた。かーわいい。
ズボンの中に手をツッコむともう下着はグシャグシャだった。
チョロ松のソレを掴むと意地らしく爪でなぞる。
そのたびに押し殺すように出る声はとても可愛らしかった。
「トイレ行こっか。」
そう言うとチョロ松は小さく頷いた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「はあ・・・んん・・ああっ、もっむ・・」
先程からあたえられるのは確かな快感だった。
抜き差しされるソレは熱く、僕を興奮させた。
汗が背中を伝う。と言うかなぜ僕は兄さんとこんな事をしているのだろうか。
ただただ真っ白になった頭で考える。
(それはおそ松兄さんが僕のことを愛しているからだよ。)
本当に?
(本当さ。聞いてみればいい。)
「おそまつ・・・にー、・・さ・・・・ん、」
「なーに?」
「僕のこと愛してる=H」
絶え絶えの意識のなかで訊いたものの返事はきっと僕がこの世で一番望み、忌み嫌っている言葉だった。
次の朝、兄さんとはもちろん気まずくて、あとケツが痛くなった。
着替えの途中に一松に
「昨日はお盛んだったねー。・・・ヒヒッ」
なんて隣で呟かれた。
嗚呼、さよなら僕の純潔。
さよなら。僕。
愛された僕なんて必要ない。
僕は人に愛されると脆く崩れ、朽ち果ててしまう。きっといままで誰にも尊敬されず、愛されなかったからこそ保たれてきたのだ。
少しでも足を踏み外すと落ちてしまうような細い細い糸の上で。
だって僕は道化師だから。嘘吐きの、大嘘吐きのピエロだから。
愛してたよ。<Nソ長男。
僕は細い細い糸の上を自ら落ちた。
【せいぜいそこで泣きわめく姿を見下ろしてやるよ。】
そう言った道化師の顔は仮面で隠れて見えなかったが少し濡れていたように見えた。
fin
Page:1
- Re: 【おそ松さん】道化師。(おそチョロ) ( No.1 )
- 日時: 2016/02/15 01:38
- 名前: 朱月
こんにちは朱月です
すっごく面白いです
これからも頑張って下さいね🎵
- Re: 【おそ松さん】道化師。(おそチョロ) ( No.2 )
- 日時: 2016/02/16 21:31
- 名前: 朱月
うう
チョロさんんんん
(TДT)・゜・(つД`)・゜・
- Re: 【おそ松さん】道化師。(おそチョロ) ( No.3 )
- 日時: 2016/02/23 18:57
- 名前: 厚揚げ豆腐
お返事めちゃくちゃ遅くなりました!
応援していただきありがとうございます!!
私は展開が急すぎるような気もしたのですが、気に入ってくれてよかったです!
これからも気が向いたらのんびりと投稿させて戴きたいと思います。
Page:1