大人二次小説(BLGL・二次15禁)

おそ松のおそ松はおそ松
日時: 2016/05/15 23:09
名前: it ◆R.fS.6QCPc

おそ松さんの二次創作になります。本家のようなパンツの中のものはもう二度と出すんじゃねぇぞ感が好きな方ブラウザバッグ推奨です。
作者は箱推しです。パーカー松と色松が好きです。そしてBLは書いていますが、腐女子という訳ではなかったりする雑食類です。

兄弟愛とかのほっこり系も書きたいです。

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Re: 学生松【おそ松×一松】 ( No.1 )
日時: 2016/05/16 00:18
名前: it ◆R.fS.6QCPc

いつもの居間で二人、僕と長男がいた。中学で部活に入っていない僕と兄さんは、帰宅して暇を潰しては、特に大した会話をすることもなく他の兄弟が帰るの待つ。
……いや、別に待ってるのは兄さんだけであって、僕なんかに待たれていても誰にも需要無いし、寧ろこんなゴミに出迎えられるだなんて、あちらの方が可哀想だよね。
まあさ、何もしないよりはましな訳で、今日も僕は隅で猫と戯れていて。兄さんは茶舞台上でトランプタワーを作っている。

「一松。お前さ、最近色々溜まってんじゃねぇの?」

唐突な兄からの質問に、僕は一瞬の戸惑いを隠す事は出来なかった。しかし、一つ咳をついては額から流れる汗を感じつつ平静を保ったふりをして取り敢えずは返事をする、

「……何?“溜まってんじゃないの”ってなんか、さ」

「“誘ってるみたいで気持ち悪い”……だろ?図星??図星だよね。長男の言うことはやっぱり正解な訳よ〜」

そ、そうですね。
僕の渾身の蔑みの返しを遮って、ごもっともな問いをしてきた。クソ松なら僕の言葉に傷ついて泣いたりしないだろうか……否、割りとしないんだろうな。アイツは案外楽観的なやつだ。ポジティブを極めてる。
そんなクソの話はどうでもいいんだけど。何なのだろうか、この長男。この溢れ出ている余裕。憎たらしくてこれこそ気持ち悪いはずなのに、胸の奥がトクトクと鳴っているような気がする……。
言うべきことは決まっているのに、どの様な答え方をすれば当たりなのかが分からない。本当ゴミ。ああ僕本当ゴミだわ。兄弟ともろくに会話出来ないゴミが。あー来世来世〜……。気持ち悪ぃー……。

「あーほらほら、そういうのだよ。俺が言ってる溜め込んでるってのはさ……」

そう言って、兄さんは僕のところに寄って来て僕の胸に優しく右手を乗せて「ここの話をしてんだよ」と耳元で囁いた。
耳周辺が紅潮するのがよく分かる。とても熱くて、息が苦しい。近い。兄さんがとても近い、苦しい。辛い。

Re: おそ松のおそ松はおそ松 ( No.2 )
日時: 2016/05/16 19:05
名前: it ◆R.fS.6QCPc

つづき…


「ちょっと、やめろよ……俺みたいなのに近寄ったら兄さんもゴミになる…」

僕は震える身体を必死に抑えながら、抵抗をした。でも兄さんは僕から離れようともしない、

「大丈夫大丈夫〜。俺はもう十分ゴミクズ人生直行便だよ」

そう兄さんは言い、ケラケラと笑っていた。けれど、目が全く笑っていないことぐらい、僕にもすぐに分かった。恐怖すら覚えるくらいにその瞳は暗かった。
兄さんは余裕そうにいつもしているけれど、本当は何か悩んでいたりするのかな。長男とは言っても僕たちは六つ子、みんな元は一つでその概念はきっとこれからも変わらない。実は兄さんの方が僕より悩んでいて誰にも打ち明けられないでいるのかな。もしそうなのだとしたら、僕はどれ程までに弱いんだ。あんな事で直ぐに悩んで…。もういっそ死んでしまえよこのゴミが。

「だからそういう顔すんなって言ってるだろ」

顔?
途端、両の頬に強い刺激を感じた。兄さんが摘まんだのだ。「ふやぁ」と変な声が出たのが少し恥ずかしくも思ったが、今はそれどころではない。僕を見る兄さんの表情がいつもの飄々さが抜けて、とても冷厳だったからだ。
兄さんは一度目を逸らし一息つくと、また向き直り

「お前のそういう顔、お兄ちゃん見たくないの。お前さ、今どんな表情してたか分かる?俺は仮にもお前の兄ちゃんだからさ、お前が今どんな事を思って悩んでいるのか分かってるつもりだし。分からなくても、知りたいと思ってんだよ?ていうか、命令命令!金輪際その顔禁止!!」

唖然とした。兄さんの唾が顔面にかかった。

やはり前言撤回だね。兄さんは兄さんだ。余裕さもありそげに見せることが得意な子どもなんだ。否、見せているのではなくもしかしたら無意識なのかもしれない。長男ていう重荷を実は引き摺っているのだと思う。

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