大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- 息抜き短編集
- 日時: 2017/04/26 17:55
- 名前: 紅々莉
こんにちは紅々莉です。
大したR-18ではないかも知れませんがご勘弁を。
息抜き程度に創りましたので、駄作です。
リクエストも受け付けますのでお気軽に声をかけて下さい。
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- Re: 息抜き短編集 ( No.1 )
- 日時: 2017/04/26 18:00
- 名前: 紅々莉
俺たちはどんな時でも一緒にいた。
産まれてから今日まで。この先も一緒にいるだろう。
そう思っていたのに神様は、俺たちに、正確には俺に、難を与えた。
難が降ってきたのは小学校三年生のときだ。
3人も転校生が来るなんて思ってもいなかった。
女子二人、男子一人。
この三人が俺らのクラスに馴染むのは速い方だったと思う。
でも、女子グループと男子グループに別れるのは鉄則の様で、教室の2ヶ所で賑やかな声が毎日聞こえた。
いつからだったのだろうか。
転校生の男子が邪魔だと感じ始めたのは。
高学年に上がると同時に、俺たちは思春期というレールに脱線した。
この脱線は一時的なもので、時が経てばすぐ戻ることが出来る。
でも、この恋心は違う。
例え、思春期を終えたとしても戻れない。
俺は双子の兄の哲に、抱いてはイケナイ気持ちを抱いてしまった。
きっと、ここからだ。
邪魔と思い始めたのは。
日に日に仲良くなっていく哲と蓮。
小学校を卒業する頃には、まるで恋人の様に、蓮は哲の隣にいた。
哲の隣はいつだって俺の場所だ。
なのに途中から割り込んで来た輩に場所を盗られた。
蓮が哲の隣にいるとき、いつも俺に向かって蓮は笑っていた気がする。
『これから哲の隣は僕の場所だ。』
そう言われているみたいだった。
中学校に入ると部活動を選択しなければならない。
俺は勿論、哲と一緒にテニス部に入部した。
.......................................おまけで蓮も来た。
ことごとく邪魔された。俺と哲の仲を。
俺は後衛、哲は前衛。
もしかすれば、ペアに成れるかもしれないと期待を抱いた。
浅はかだった。
人一倍努力して、後衛としての自給力、技術力を着けた蓮が、哲のペアになった。
負けじと練習をするが、俺が練習して上手くなっても、蓮はもっと上手くなっていく。
まさにイタチごっこ。
虚しかった、苦しかった、悲しかった、寂しかった、憎かった、辛かった、居たかった、死にたかった。
色んな感情が混ざり、気持ち悪くなった。
俺の状態を察して、哲は心配してくれた。
俺は大丈夫じゃないと答えた。
そうすれば、哲が一緒にいてくれると思ったから。
やっぱり、そう簡単には行かない。
蓮に促され、保健室へ俺は行った。
先生はいなく、俺は椅子に横になった。
こんな状態でも哲のことを考える。
男同士の恋はまだいいとして、兄弟での恋は流石にイケナイこと。
だれが兄弟同士は違法だと決めたのだろう。
その人を呪ってやりたかった。
そんな事を考えている間も、時間は過ぎていく。
バスに乗り、帰路につく。
哲といるのが何故か気まずく思えてしまう。
「おい、紘。お前最近おかしいぞ」
「うるさい、ハゲ」
せっかく哲が話しかけてくれたのに、鋭く冷たい言葉で返してしまった。
一言の返事で、俺は嫌悪感に飲み込まれた。
本当に、自分が嫌になる。
沈黙した空気が家に着くまで続いた。
俺は自身の部屋に入り、ベッドに横たわった。
哲と蓮の事が嫌でも出てくる。
仲良くはなしている二人。
笑い合う二人。
一人ずっと悶々としていた。
LINEの通知音が鳴る。
哲からだった。
『今日、タカちゃん帰ってくるの遅いとさ。ご飯どうする?』
『哲作ってくれる?』
『えっ、俺?めんど。まぁ、分かった。何が出てきても怒るなよ!』
『作ってくれるんやwダークマターでも作るつもりか?』
既読だけが付き、LINEのやり取りが終わった。
何で、わざわざLINEで送ってきた。
俺の部屋来ればいいだけだろ。
それか、俺に会いたくないとか...。
少しの事でも大袈裟に考えてしまう。
LINEでのやり取りなんて、いつもの事なのに。
いつからか、俺は本当にダメ人間になった。
哲がいなきゃ、きっと俺は、気を狂わせて死んでしまうだろう。
あ、でも、死んだら哲の頭から一生離れなくなるんじゃ。
良くない事を考えるな、俺。
俺が死んだら、状況は悪くなる一方だ。
人間は悲しんでいる時に、優しい言葉をかけられると、酷く安心し、その人に好意的になる。
落ち込んでいる哲に蓮が甘い言葉をかけたらイチコロなんじゃ............。
「あ"あ"ほんと、うぜぇ」
イライラしてきた。
側にあった枕を壁に向かって投げてつける。
ぼすっと鈍い音がして地面に落ちる。
拾っては投げつけ、拾っては投げつけを繰り返す。
何度ぶつけても鬱憤は晴れなかった。
俺がドアに投げつけたとき、ちょうど哲が扉を開けた。
勿論、枕は哲にクリーンヒット。
うっ、と低い声がした。
突然の事態に俺も哲も顔を見合わせた。
「何してんの、紘?一人枕投げか?」
「んなクリぼっちの遊びなんかしねぇってんの」
「えっ、お前ぼっちじゃ無かったの?」
哲は分かって俺を弄ってきた。
ニヤニヤとしながら、俺を見る。
いつもの俺なら反撃するだろう。
今はそんな気分じゃなく、短い溜め息をついた。
哲の側に無造作に落ちていた枕を拾い上げ、顔を枕に埋め、ベッドに三角座りした。
ヒキニートの典型的な姿勢だ。
そんな俺を哲は怪訝な目で見ていた。
「ご飯出来たけど、食べんの?」
「....................................。」
「早くしねーと、冷めるぞ」
「.....................................。」
「んじゃ、俺1人で食べるか。」
「....................................。」
哲が扉を開けようとしたとき、LINEの通知音がなった。
音から判断して哲のスマホだ。
勿論、スマホ厨の俺たちがスルーなんてするはず無く、すぐに確認した。
「あ、蓮からだ」
蓮という名前を聞いて俺はバッと、立ち上がった。
そして哲に近づき、手からスマホを奪いベッドに投げた。
「ちょ、何すんだよ。既読スルーになんだろう!」
「うるさい、黙れ」
自分でも驚くくらい低い声が出た。
哲は何かを感じ取ったのか、黙って俺を見ていた。
哲を壁に押さえつけ、キスをした。
啄むような短いキスを。
哲は状況が飲み込めず、一人ワタワタとしていたが、観念したように俺にされるがままでいた。
口から外れ、首、鎖骨とキスの場所を変えていく。
哲は顔を真っ赤にしながらこの状況に耐えていた。
可愛すぎるだろ、こいつ。
そんな事を考えていながらも、キスを続ける。
服の裾を捲り上げ、お腹にもキスを落としていく。
試しにへそを舐めてみた。
周りをねっとりと舐め、次にシワに沿って触れるか触れないぐらいの強さで舐めた。
哲は唇を噛み締め声を我慢していたが、やがて、甘い吐息と声が聞こえ始めた。
それでも尚、声を抑えようとするのだから、その様子がエロくて堪らなかった。
我慢の限界だった俺は、哲をベッドに移動させた。
覆い被さるように俺が重なり、再びキスを降らせた。
今度は短くなく、長く大人なキスをした。
舌と舌を絡ませ、互いの唾液を混ぜ合わせた。
耳の鼓膜に水音がこだましていた。
硬くなった哲のモノを取り出し、自身の後ろに当てがう。
入るのだろうか?
そう思いながらも、ユルユルと腰を下ろしていく。
圧迫感が身体を襲ったと同時に、幸福感が頭を支配した。
今の体制は言うなれば騎乗位というやつだ。
更なる快感を得る為に、俺は哲の上で腰を振る。
ただただ、哲と繋がっているのが嬉しかった。
やがて、俺は最高潮に達した。
息があがり、肩を上下させていたとき、哲が俺を押し倒した。
俺は達していたが、哲は達しておらず、ただ1人欲情していた。
「何一人だけイってんだよ」
そう言うと、激しく腰を動かし始めた。
達したばかりの俺は気が狂いそうだった。
頭がチカチカとし、自分でも分かる恥ずかしい声を高らかにあげていた。
そして哲も達し、俺の横に寝転んだ。
哲のモノが抜かれた時、ドロりとした液体が溢れてきた。
越えてはいけない一線を越えてしまった。
アダムとイブが禁断の果実を口にし、無垢を失った様に、俺たちは兄弟関係を失った。
隣にいた哲が起き上がり、風呂に入るからとだけ言って部屋から出ていった。
俺はご飯を食べる為、リビングに向かった。
- Re: 息抜き短編集 ( No.2 )
- 日時: 2017/04/26 18:29
- 名前: 紅々莉
2人分のご飯が綺麗に並べられていた。
当たり前だが、ご飯は冷たくなっていた。
席につき、ご飯を口へと運んでいく。
哲が来たら何て言おう。
許してくれるだろうか?
どんな対応をするだろうか?
顔を見れるだろうか?
俺を嫌いになっただろうか?
嫌いになっていたらどうしよう。
もう、どうする事も出来ないんじゃ。
蓮の所に行ったらどうしよう…......。
自分が1番恐れていた事態が起こるかもしれない。
俺がご飯を食べ終わえたのと同時に、哲がやって来た。
一緒に居れる自身が無くて、部屋に戻ろうとすると、哲が腕を掴んできた。
「ちょっと、話合おうぜ」
無理矢理椅子に座らされ、面と向かって話し合う体制になる。
顔なんて到底合わせられない。
哲がじっと俺を見る。
視線で殺されそうな気がした。
「なぁ」
怖い。
「なーぁー」
怖い。
「なぁってば!」
「......っ.........な、なに...」
「なにって事ないだろ」
「やっ、だって.........」
「んじゃ、質問するな。ちゃんと答えろよ」
「あれは遊びか?」
「違う」
「出来心とかじゃないんだな?」
「そうだ」
「ふーん。」
哲がジト目で俺を見る。
そんな視線を向けられているのに、少々興奮した。
「んじゃあ、最後に、なんであんなことをした。」
「そ、それは..................」
言ってはイケナイ様な気がした。
きっと全てが崩れてしまうだろう。
でも言わなければ哲を怒らせてしまう。
哲が俺の返事を待つ。
この時だけ、やけに時計の音が煩いくらい聞こえた。
「哲を独占したかった、昔は俺たち仲良く2人で一緒にいたし、遊んでた、お互いがお互いを必要としてた、でも、最近じゃ哲は蓮に付きっきりだし、話とかもしないし、俺だけが哲を求めて馬鹿みたいに思った、いつか哲が蓮に盗られてしまうんじゃないかって、朝起きたら、この家にいないんじゃないかって、ただ離れるのが怖かった、盗られたくなかった、頼むから俺の側に居ろよ!」
自分が今まで溜め込んで来た感情を哲にぶつけた。
肝心の哲は豆鉄砲でもくらったかのように、ぽかんと口を開けていた。
あぁ終わった。
全てが台無しになった。
もう後戻りはできない。
下を向いて落ち込んでいると哲から声が聞こえた。
「...っ、くっ.............................」
苦しんでいるのかと思ったら、次の瞬間には笑い出した。
「アハハハハ!...くふふ...」
「な、なに笑ってんだよ!殺すぞ」
「ふふっ.........、だっ、だって可笑しくてよ」
「こっちは深刻なんだよ!」
「いやぁ、悪ぃ悪ぃ。取り敢えず、言っとくぜ。俺はお前が好きだ。」
「は?」
今度は俺が豆鉄砲をくらった顔になった。
哲が俺を好き?
聞き間違いか?
「聞き間違いとか思ってんだろうけど嘘じゃあないから。昔からだぜ、てっきりバレてるとか思ってたけど、お前鈍感なんだな〜」
「えっ、でも蓮とスゲェ仲良いじゃん。」
「まぁ、テニスのペアだしな」
「でもそれにしても距離が近くねーか?」
「それは分かんねーけど、蓮が俺を好きだとしても、俺は蓮と付き合わないから。付き合うのはお前だけだ。俺の初めてもお前にやるぞ...............まぁもうやったけど。」
突然の哲の告白にどう反応すればいいか分からず、あたふたしていた。
「取り敢えず両想いか?」
哲に確認した。
「取り敢えずじゃなく、両想いだろ。それにもう恋人な」
「恋人......」
嬉しかった。
嫌がれるかと思ってたからすごく嬉しかった。
互いの想いを伝えあった俺たちはまた愛を確かめ合った。
学校があるが、明日は休んでしまおう。
隣で寝ている人がとても愛しく感じる。
You’re the irreplaceable person to me.
I can’t live without you.
end
- Re: 息抜き短編集 ( No.3 )
- 日時: 2017/05/02 19:29
- 名前: 紅々莉
これは叶わなかった恋の話
分かってただろう。
紘には敵わないって。
叶わぬ恋だと分かってた。
でも、少し期待していたんだ。
哲が僕に気があるんじゃないかって。
「本当に馬鹿だな、僕は」
テニス部に入って、哲とペアになって、生活が充実してたんだ。
それ以上を望んだからいけなかったのか?
別にいいじゃないか、恋人になりたいと望むくらい。
神様は不公平だね。
二人の関係をクラスにバラしてやろうかな。
バラしたところで、二人だったら開き直りそうだな。
もう少し、夢を見させて欲しかった。
やっと、紘の場所を奪い盗ってやったのに。
羨ましそうに紘が僕の事を見ているのが愉快で堪らなかったな。
もう一度、やり直そうか。
みんなと一緒に小学校3年生から。
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