大人二次小説(BLGL・二次15禁)

モブサイコ100短編集
日時: 2017/10/31 00:45
名前: やさいとう

モブサイコ100の腐り小説まとめ場です。
管理人は主に律くん受けを好みます。

Page:1



Re: モブサイコ100短編集 ( No.1 )
日時: 2017/10/31 01:04
名前: やさいとう

兄は世界の基本だった。
成長するたびに風船のようにみるみると膨らみ、遠くに、上に飛んでいった僕の兄への畏敬の念はやがて大気圏にたどりついて簡単に破裂した。……かのように思えた。
その風船は一つだって、一体誰が言っただろうか?
色とりどりの風船はまたたくまに飛んでいき、大気圏をも突破する。
…ありえない、だなんてつまらないつっこみはよしてほしい。これは比喩であり、現実ではないのだから。
風船には紐。紐の先には小さなメモがついているとしよう。
メモには「尊敬」「敬愛」「仰望」…そんな似たような言葉ばかりだろう。だから、その言葉の中に「愛情」なんてものが並んでいたとしても、違和感なんて何一つ覚えなかったのだ。

モブ律
無自覚恋愛真空空間

「兄さん、今日は僕もいくよ」
「本当?生徒会は?」
「生徒会だって毎日朝から拘束してくるほど鬼じゃないよ」
「そうだね」
くふ、とあどけなく笑う兄さんに僕もつられるように目を細める。
兄さんと他愛ない会話をしながら登校すると、何の変哲もないこのアスファルトの道も、面倒くさい学校もきらきらと煌めいて見える程だった。
「じゃあね、律、また家で」
「…うん、また」
学校に着くのはあっという間だった。兄さんはひらひらと手を振りながらさっさと行ってしまう。僕は兄さんの背中が見えなくなるまで、ずっと目で送り続けた。
角を曲がってやっと見えなくなると僕も重い足を上げて教室へと向かう。

Page:1



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大7000文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。