大人二次小説(BLGL・二次15禁)

文スト(供養文)
日時: 2018/09/19 10:49
名前: ネズミ目

新しい物に取りかかったはいいけれど、その代わりに倉庫にしまった文はありませんか?(;`∀´)
そんな、いつやるのか、もうやらないのかも分からなくなった文や練習がてらに打ち込んだものを置いて行きます。
同じ思いの方がいらっしゃいましたら、どうぞお使いになってくださるとうれしいです

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Re: 文スト(供養文) ( No.1 )
日時: 2018/09/19 10:51
名前: ネズミ目

※文スト太中、にょた

脇から通した手を、細い背を抱くようにして胸へ回した。手に持っていた白い布を引いて柔肉を押し潰してやれば、ん、と小さく息を詰める吐息が聞こえた。少し、強く締めたのだろうか。そんなことで僅かに動揺した自分に腹が立つ。
成長するに従って、中也の体つきは丸みを帯び年相応に膨らみだした胸はキャミソールのような薄っぺらい布程度では隠しきれないほどになっていた。動けば支えのない乳房は揺れ、生地に映った輪郭は一層卑猥に弾むのだ。あまりのしどけなさに見るに耐えかね、乳房を支える下着の着用を薦めたのに、それは愛想もなく突っぱねられる結果となった。言わせれば、窮屈な締め付けは気分が悪くなるし、体を動かすたびに訪れる不自然な揺動に重心を取られるのだとか。
そう言って提案を跳ね除けるのならば、それこそこれくらいは黙って従って貰いたいところである。
細い背中を見ながら、何度もそう思っていた。
意識されていないのは結構堪える。こちらはその気があるのに、相手には全くその気がなく、相も変わらず自由にさせた乳房の上に平気でシャツを羽織るものだから、目のやり場に太宰は参っていた。だったら、襲われても文句はないよね?と華奢な肩を押し倒してみた所で「どけ、クソ重てぇ」と股間を重点的に強襲されて返り討ちにあったあの日のことは、多分潰され掛けた陰嚢と下っ腹に響いた重鈍い痛みと共に一生かかっても忘れられない。
あの日を境に、中也へのセクハラは控えるように心がけてはいるが、それでも薄いシャツを通してぷっくりと起立した二つの膨らみを見るなと言う方が無理がある。意識せずにいられる訳がない。意中の人が薄いシャツ1枚とショーツだけを纏って、ふらふらと部屋の中を歩いているのに。よこしまな目で見ているのも十二分にあっても、その根底には女性としての矜持を持ってよ、と諦めの眼差しでもある。それでも、そんな自然体の中也へ秘めた感情があるのだから、惚れた方が負け理論もあながち間違いではないのだ。
「きつくない?」
胸に巻いた白い綿布を、くっ、と引っ張って声を掛けると、目の前の頭がこくりと頷く。
「そう。もう少しだから」
我慢してね?と確認を取ってから、もう一度綿布を中也の脇から回した。
これは或いは中也から齎される拷問なのかもしれない。触れたい肌がすぐそばにあるのに、意識してもらえないことには触れることは出来ない。例え合意があったとしてもそれが互いの性処理であってはならないのだ。独りよがりのセックスなんて、何度味わっても満足感はなく、ただ置いてきぼりにされた倦怠感を満喫しているだけだ。あんなものを中也と共有するなんて、つまらないことはしたくない。
だから、と引き換えに毎朝中也の胸へ綿布を巻く行為はそう言った切なさが生んだ愛情に他ならない。いつか、習慣であったと中也が思い返してくれるのをただ膝を抱えて待つだけなのだ。その時に、ほんの僅かでもいいから一欠片の情を思って欲しい。
辛いなぁ。最後の一巻きを終えようとする手が、そんな思いを表すように細い胸を抱き込んでいた。頼りない肩口に額を乗せて、太宰はぐりぐりと頭を振るう。
「…太宰」
「解ってるよ、解ってるから。少しだけこうさせてよ」
早く振り払ってと思うのに、どうかこのままで居させて欲しいと願ってしまう。
中也の胸に巻いた綿布が緩んでくる。巻き終わりまで絞めていなかったせいだろう、中途半端に止めてしまった布が、はらりと太宰の腕の上へ落ちた。また、巻き直さなければならないな、なんて考えながら、太宰は腕の中から中也の身体を解放させた。
「満足か?」
「いいや、飢餓感でいっぱいさ」
「ざまぁねぇな。そんな事で幹部が務まんのかよ」
「中也のせいでしょ?幹部一人腑抜けにするなんて、良くできた幹部候補様だよ」
それでも、他の誰かに任せたくはないのだから末期である。
垂れて落ちてしまった綿布を再び手に取り、中也の胸に宛がった。肩口から眺めてみると、小ぶりではあるが、柔らかな肉の塊はたったそれだけで形を変えてしまっていた。下から持ち上げるように支えた綿布の上にははみ出した白い乳房とやや薄いピンク色の乳輪が半分程度。これ以上は危ない、目に毒だと思うのに目は脳からの警告を無視し続けている。
「だ、ざいっ」
吐息の混ざる中也の声を聞こえないふりをする。
警告を無視し続けているのは、何も目だけではなかった。綿布を巻く口実に、両手でその肉の塊を掴み上げる。柔らかく揉み込みその先端を撫でると、甘く色めいた吐息を中也は吐いた。
独りよがりのセックスなんてしたくはない。それは本当なのだ。けれど、それとは別に本能は目の前の身体に無体を働きたいと希望する。だが、そんなものが欲しいわけじゃない。後になにも残らないまるで残滓のような日常で片付けてしまうなんてまっぴら御免だ。

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