大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- 文ストBL 太宰さん受け多め 【リク募集!】
- 日時: 2018/12/22 14:31
- 名前: 腐れ外道
はじめまして!腐れ外道と言う者です。
太宰さん受けの少なさを危惧して作りました。
このサイトで初めての投稿なので、拙いところもあると思いますが、何卒よろしくお願いします。
【リク募集してます!】
基本何でも書きますが、太宰さん攻めと中也受けだけは地雷なので書けません…悪しからず。
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- Re: 文ストBL 太宰さん受け多め 【リク募集!】 ( No.1 )
- 日時: 2018/11/17 15:03
- 名前: 腐れ外道
ピノキオ(中←太)
「ねぇ中也、大ッ嫌い」
私は今日もまた、嘘をつく。
***
私には、何が足りないのだろう。
素直な性格?優しい言葉?
私がどんなひとになれば、彼に嫌われることのない“太宰治”になれるのだろう。
ほら、また目があっただけで睨まれた。
「…なんだよ、此方見んじゃねぇ」
「煩いな。私だって中也となんて目も合わせたくないよ。本当は君の隣を歩きたくもない。只の帽子置き場の隣なんてね」
嗚呼、まただ。どうしてもっと素直な言葉を言えないのだろう。
こうやって毒を吐いて、彼を馬鹿にして、後で後悔して苦しむ。毎日まいにち堂々巡り。
「はぁ!?黙れ、クソ太宰!死ね、っつうか殺す!」
キッと睨み付けてくる彼の吐く言葉は、いつだって私をくるわせる。
本当に殺してくれたら善いのに。
嘘つきであまのじゃくな私なんて。私はこんなわたしが大ッ嫌いだ。
- Re: 文ストBL 太宰さん受け多め 【リク募集!】 ( No.2 )
- 日時: 2018/11/17 18:28
- 名前: 腐れ外道
***
中也は優しい。なんだかんだ言いながらも私に付き合ってくれるところも、いつも私を助けてくれるところも、全部彼の優しさだ。
今日だって、任務に失敗しかけた私を助けに来てくれた。
なんで。なんで私なんか助けに来てくれるの。
中也は敵を異能で床に縫い付け、私の方へ寄ってきた。
「…戻るぞ。首領が心配する」
「あ〜あ、なんできたの?折角死ねると思ったのにさあ」
彼が助けに来てくれた。それが嬉しい筈なのに、口をついて出るのは皮肉なことば。
「人に助けに来てもらって一番に云う台詞がそれかよ」
「だって私そんなの頼んでいないもの。余計なお世話だよ」
馬鹿。馬鹿。なんでそんなこと言うの。
心のなかでもうひとりのわたしが叫んでいる。
嘘をつく度鼻が伸びたら、こんな言葉だって嘘と証明出来るのに。
毒に混ぜ込んだ私の精一杯の「大好き」はどろどろに溶かされ、彼が気づく訳もなく。
「ちっ、助けに来るんじゃなかった」
そう言いながらも差し出された手のひらに、どうしたら善いのか分からなくなる。
この手を素直に取れば、私は彼に嫌われない?
でも、怖い。今更自分の気持ちに素直になるなんて、出来ない。
気づけば私は、彼の手を振り払っていた。
一旦切ります
- Re: 文ストBL 太宰さん受け多め 【リク募集!】 ( No.3 )
- 日時: 2018/11/17 20:57
- 名前: 腐れ外道
彼が驚きに目を見開く。当たり前だ。私が彼の優しさを完璧に拒否するなんて、今までなかったから。
私は、自分の反応に困惑していた。
何故。何故、今手を振り払ったのか。
「っ、ち、中也、ごめ、ごめん、」
私が混乱する頭を叱咤しながら口に出したばかみたいな謝罪は、呆気に取られていた彼の意識を呼び戻したようで、いや、と言って私から距離を取る。
「…なんで謝んだよ。手前が俺のことを嫌ってることなんて何年も前から知ってる」
私、が、中也、を、嫌って、る、なんて、知ってる。
その言葉が、深く胸に刺さった。
「じゃあ俺は戻るが、手前未だ仕事残ってんの分かってんだろうな?ちゃんと戻ってこねぇとぶっとばすぞ」
何事もなかったかのようにそう言って彼は本部に戻っていった。
初めてだった。自分が今何をしたのかすら分からなくなることなんて。
不意に視界がぼやけて、手の甲に暖かい雫が落ちてきた。
「なんで…」
なんで泣いてるんだろう。馬鹿みたいだ。泣いたって彼への言動はなかったことになんてなりやしないのに。
こんなに涙が出るのは、身体中の痛みのせいだ。
そう思うことにした。
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