大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- 想って、想いあって。 銀土 サンゾロ
- 日時: 2019/01/30 22:04
- 名前: あぶらあげ
自分の大好きな土方とゾロが同じ声優さんだと知って‥
唐突に書きたくなったものなので文章構成めちゃくちゃです。
あらすじ
色々なアニメが集う島、「マジワッテーノ島」に流れ着いた麦わらの一味。
偵察役としてデキているサンジとゾロが島の中へ。
するとその中には、まだデキていない坂田と土方が‥
デキているサンゾロが、デキていない銀土のくっつけ大作戦を‥
続きは本編で!
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- 序章 ( No.1 )
- 日時: 2019/03/08 22:42
- 名前: あぶらあげ
なんやかんやあって見慣れない海に迷い込んでしまった麦わらの一味。
そこで最初にたどり着いた「マジワッテーノ島」というところに食料等の補給に船を止めることにした。そして島の偵察役に、サンジとゾロは行くことになったのだった。
「あーあ、せっかく行くなら可愛いレディ達と一緒に行きたかったなぁー」
サンジはそう言って隣を歩いている男をちらちらと見る。
「五月蝿え。そんなに行きたけりゃ勝手に行け。」
少し拗ねたように言い、ゾロはサンジより前を歩く。
「あー、悪かったって。お前すぐに迷子になるんだからやめてくれよ〜」
そう言ってサンジはゾロの手を引き、歩き出す。
「んなっ!?人前でこんな事すんなよ!!」
顔を真っ赤にしてゾロはサンジに言う。
「お前が可愛いのが悪い。」
真顔でそう言い、手を離さないサンジ。そんなサンジをゾロは引き剥がそうと刀に手をかけた。その時ーーーーー
ギィン!!!
金属と金属のぶつかるような音がし、それとともに煙と爆風がサンジを襲った。
「てめえ…何者だ…?」
そう言ってゾロは煙の中にいる二つの人影を睨む。
「へえ…やるじゃねえか。俺の剣を受けれる奴なんぞそういねえぞ…?」
「まあまあ、それより悪かったねお2人さん。こいつ、慣れない島で気が立っててさ…」
「いやいや、別にいいんだけどよ…お前ら誰だ?」
睨みあっているゾロと土方をサンジ達は収めにかかり、そう相手にきいた。
何も答えない土方の代わりに坂田が答えた。
「あ、名前言ってなかったか。俺は坂田銀時。侍で、こっちは土方十四郎。真選組に所属している侍だ。お前らは?」
「俺はサンジ。コックで、こいつはゾロ。剣士だ。そして…俺たちは付き合っている。」
そう相手に告げた途端にゾロが顔を真っ赤にして言った。
「馬鹿かお前!!?なんでそう言う事言うんだよ…」
「だって事実じゃーん。隠すことでもないしな。」
「わざわざ言う事もないだろ!!」
「まあまあ。んで、お前らは付き合ってねえの?」
ニヤニヤしながら坂田と土方の方を見る。
「あ〜…どうだろうなぁ…」
坂田は言葉を濁しながら土方の方を見る。
「馬鹿な事きいてんじゃねえ。付き合ってねえよ。」
この時ゾロだけが気づいた。そう告げる土方の耳が真っ赤になっている事に。
「…お前、こいつのこと好きだろ…?」
坂田を指差して土方にきく。
そうしたら案の定、土方は真っ赤になって、その場から逃げ出した。
- Re: 想って、想いあって。 銀土 サンゾロ ( No.2 )
- 日時: 2019/03/08 22:39
- 名前: あぶらあげ
急に逃げ出した土方を追おうとゾロは走り出した。
するとサンジが声を荒らげながら追いかけた。
「おい!!お前すぐ迷子になるから走るなよ!!」
「心配ない。迷ったらお前の気配で戻ってくる。お前は坂田という奴を頼んだ。」
淡々とそう喋ると更にスピードを上げてゾロは去っていった。
サンジはゾロの突然の告白のような言葉に驚き、急に立ち止まった。
そこに後から追いかけて来た坂田が合流した。
「おい、お前いいのか?彼奴いっちまったぞ?」
何も聞こえていないらしいサンジに坂田は溜息をつき、腰にさしていた木刀を抜きサンジに向けて振りかぶった。
殺気に反応したのか、サンジはすぐに横に飛び退いた。
「お前、大丈夫か?顔真っ赤だぞ?」
「…え?…ああ、大丈夫だ…」
弱々しく返事をして、またぼうっとサンジはゾロの行った道を眺めていた。
ーーー
「…彼奴、意外と速いんだな…流石の俺も少し疲れてきた…」
ゾロが軽く息を上げながら土方を追う。
ついに土方が立ち止まった。
急にだったためゾロは体制を崩し、土方の背中に顔から飛び込んだ。
「っつー!!!」
額を抑えて蹲るゾロに土方が声をかけた。
「あっ、悪い…てかお前、ここまで走ってきたのか?結構な距離走った筈だが…」
「鍛えてんだ俺は…それより急に走ってどうしたんだよ…」
額を抑え、立ち上がったゾロに土方は
「いや、少しな…頭も冷えたしちょうどいい。戻るか。」
少し苦笑いを零した土方の表情が自分とほとんど一緒…つまり、無表情に近い顔をしていた。
「お前、ほんと不思議だな…俺と声一緒だし、見せる表情も俺そっくりだ。」
ゾロは呟き首を傾げた。
「お前とそっくりだぁ?どこが似てんだ…って、声が一緒か…?」
今更か、と言わずに心の中で思いつつもゾロは言った。
「ああ、どういうわけか俺とお前は声がまるっきり一緒だ。すげえな…」
関心したようにゾロは土方の体を眺めた。
ジロジロと見られ続ければ土方もいい気はしない。
「…おい、帰るぞ…」
低い声でそう告げると、土方は元来た道を歩き出した。
「あ、待てよ、俺も行くってんだ!」
後に続くようにゾロが小走りで追いかけた。
- Re: 想って、想いあって。 銀土 サンゾロ(No.3) ( No.3 )
- 日時: 2019/05/02 21:26
- 名前: あぶらあげ
一方その頃、銀時とサンジはというと…
「そういや、お前さんとこのゾロ?だっけか?はどうなんだ?可愛いのか?」
「当たり前だろ、そりゃあもう可愛くて可愛くて…そっちの土方?っつうのはどうなんだ?」
「可愛いし、剣の腕も一流だし、もう我慢できなくて襲っちゃいそう☆」
世間話をしていた。
「襲っちまえばいいんだよ、多分だが彼奴は俺のゾロと同じで耳が弱い。多分だけどな。」
「マジで?じゃあ今度やってみようかな〜…でもその前に恋仲にならないと…って、お前まつげになんかついてるぞ?」
「え、マジか、とってくれね?」
「ん、ちょっと待ってな〜…」
坂田はサンジの顔を覗き込み、まつげについたものを取ろうとした
その時、運悪く土方とゾロが戻ってきた
「待たせたなよろ…ずや…」
呼びかけて硬直した土方の目線の先には、お互いを見つめているサンジと坂田がいた
もちろんまつげのゴミをとっているだけなのだが、土方の目線から見ればキスをしているように見え、誤解するのには十分すぎた
止まったままの土方を見て不思議に思ったゾロが土方の目線の先を追った
同じような誤解をしたのか、土方の手を引き、
「行くぞ」
とだけ呟き元来た道を歩き出した
気付いた坂田が土方とゾロに向かって手を振り
「おーい多串くん、こっちこっち〜」
と呑気に呼ぶが戻るわけもなく、土方が
「…はは、俺はなんて馬鹿だったんだろうな…お前の好意が俺に向いてない事ぐらい、分かってたのに…」
と呟き、坂田に悲しげな笑みを見せた
サンジも同じような言葉で呼びかけたが、ゾロは切なそうにただ微笑むだけだった
坂田とサンジは土方とゾロに触れようと手を伸ばしたが、ゾロが
「触るな」
とドスのきいた声で言い、二人とも反射的に手を引っ込めた
「行くぞ、土方。」
まだ悲しげに笑っていた土方の手を引き、走り出した
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