官能小説(オリジナル18禁小説)

Re: シア(フィアル)のカゲプロr18小説 ( No.6 )
日時: 2014/11/25 23:51
名前: シア(フィアル)

「セトさん?」

 セトは動かない。
 もう2時半になるが……。
 不思議に思い、モモは玄関へ向かう。
 外に屋根が無いので、ドアを開けたモモは早速濡れてしまう。
 建物の影で雨水をしのいでいたのであろうセトに近づく。

「……セトさん?」

 肩に触れると、ピクリとセトが動く。
 顔を上げて、モモを見る。

「あれ……キサラギさん?」
「ど、どうしたんですか? とりあえず入りましょう!」

 中に入り、あらかじめ置いといたタオルを1枚セトに渡し、モモはもう1枚のタオルで体を拭く。
 つなぎを脱いでシャツ姿になったセトは、リビングに移動しながら説明する。

「いやぁ、実は鍵を落としちゃたんすよ」
「え! 帰ってきたから、ずっとあそこに居たんですか!?」
「まぁ、そうっすね」

 中々強い雨だったので、2人ともまだ水が滴っている。
 濡れてもいいように、風呂場の前へ移動した。

「寒くないですか?」
「大丈夫っすよ。夏だし、そうそう風邪引かないっす」

 セトの言葉に、モモがムッとする。

「ダメです! 暖まってて下さい!」

 すっかり冷えてしまったセトを暖めようと、シャワーを出したりして風呂の準備をする。
 セトはその間、素直にタオルで体を暖めていた。

「セトさん、準備できました」

 温度調整しつつ、モモが言う。
 着替えの邪魔をしないよう、風呂場から立ち去ろうとしたところで、セトに手を掴まれる。

「? どうかしました?」
「……キサラギさん」