官能小説(オリジナル18禁小説)

Re: Это убивает【新キャラ募集】 ( No.18 )
日時: 2014/10/10 21:47
名前: サニ。 ◆6owQRz8NsM
参照: http://m.youtube.com/

Secondstory―A murderous fiend's work―


「ふう………今日も疲れた」

学校から帰り、凪は部屋に戻った。
そこらへんにカバンを置き、ベッドに横たわる。
白い天井を見上げた。
明かりは眩しく、凪は思わず腕で目を覆う。
今日はいろいろとあって走り回ったせいか、足が少し痛い。
凪は物思いにふける。
進路はどうだだの、次のターゲットは誰だだの、妙に引っかかる『一部の過去』だの。
あれやこれやと考えるが、途中から睡魔が襲ってきた。
凪は体を起こし、ブラックコーヒーを飲みに下へとおりた。





台所はすっきりとしていて、不快感とかそういうのは特になかった。
シンクもピカピカしており、料理器具もきちんと整備してあった。
これから料理でも作りそうな雰囲気だったが、今の凪が作らんとしているのは食べ物ではない。
眠気を覚ます時にピッタリなブラックコーヒーだ。 
凪はコーヒー豆を挽き、ゆっくりと湯を注いだ。
香ばしい湯気がたつ。
近くにあった椅子に座り、さあ飲むぞというところで、とある物のせいで凪の表情が一瞬イラッとしたものになった。

『ゴマダレ-(メール着信音)』

こんな時に誰だと思いつつ、スマフォを見る。
メールの差出人には『HAZAMA』とだけ。
間違いなく情報屋『廻間』からの物であった。
本文はこんなことが書かれてあった。

『燃 夜 12 殺』

最後の文字が些か物騒ではあるものの、殺人予告ではない。
これにもちゃんと意味があるのだ。
まず、『燃』という文字。
これは曜日の『火曜日』を意味する。
次に『夜』。これはそのままだ。
そして次、『12』。これは先程の夜と繋げて読み、『夜の12時』を意味する。
最後の『殺』。これは彼らにとって殺されることを意味するのではなく、『殺す目標を確認したよ』、という意味合いになるのだ。
つまり、『火曜日夜12時、殺す目標見つけたんで処分ヨロシク』、ということになる。
凪はそれを理解したあと、目付きが変わった。 
今までちょっと緩かった目もとが、一気に引き締まりまさしく王の眼光、のようになっていた。
スマフォを閉じてテーブルの上に置くと、凪はコーヒーを啜り、愉悦に浸った。

「今度は腕っ節いいの来てくれよ」





一方ここは嵜の部屋。
あいも変わらずゲームに没頭する日々。
嵜は対戦格ゲーに夢中になり、他の物には目をくれようともしなかった。
その嵜が丁度対戦を終わらせたあと、嵜のスマフォにメールがはいった。

『メールだって。穏やかじゃないですね』

嵜はスマフォを取り出し、メールを確認した。
内容は凪のと同じだ。
嵜はスマフォを閉じ、また格ゲーにのめり込んだ。

「うぜえ」

内心廻間をぶん殴りたいのを抑えるため、嵜はキャラに入り込んだ。
廻間は見てないようで見ている。
だから変化とかにもすごく早く気付きすぎる。
でも恐ろしいものだと嵜は心の中で思う。
嵜はもんもんとした何かを吹っ飛ばすように、技を決めた。





「これでよしっと」

メールの送信が完了したのを見ると、電源を切りスマフォを置く。
ここはどこかの書斎。
壁には本がぎっしりと並べられていて、隙間の一つも存在しない。
廻間はその中からひとつの本を取り出し、ただ本を広げた。
本を読むわけでもない、が、眺めるのは好きらしい。

「後は明日を待つだけかあ。なかなか楽しそうだね」

廻間は素顔を隠している白い紙を、ペラっとめくった。
そして奇妙な笑い声が部屋に広がる。
その笑は三日月のよう。



「       」



その時出た言葉は、あまり聞きなれない言語だった。


To be continued