官能小説(オリジナル18禁小説)

Re: Это убивает【新キャラ募集】 ( No.19 )
日時: 2014/10/19 19:43
名前: サニ。 ◆6owQRz8NsM
参照: http://sp.nicovideo.jp/watch/sm11984141




「あれ?もう帰るの?」

翌日、凪が帰る準備をしていると、ふと後ろから声をかけられる。
振り向くと別のクラス、即ち嵜と同じクラスの女生徒だった。
茶がかかったミディアムくらいの黒髪に、爛々と光る茶色の瞳。
腕には『広報部』とかかれた腕章が付けてあった。
それこそまさしく、『一ノ宮 鬨』の、放課後の姿であった。
凪は至極普通に答える。

「ああ、用事あるしな」
「嵜は?ここ最近学校来てないけど」
「いつもの低血圧だろ。気にするこたーねーって」

そう言うと、一ノ宮に背を向ける。

「じゃ、またな」

一言だけつぶやくと、凪は真っ直ぐ階段へと向かっていった。
その姿を見て一ノ宮は暫くぼうっとしていた。

「(かっこいい………)」

顔がだんだんりんごのように赤く染まっていく。
瞳はとろんとしており、なんだか危険な雰囲気を匂わせる。
だがそれもすぐに消える。

「部長ー!どうしたんですか棒立ちになって………って部長!?本当にどうしたんですか!?熱あるんですか!?」
「ハッ!?」

突如声をかけられ、われに戻る一ノ宮。
隣を見ると、心配そうにのぞき込む後輩の姿があった。
制服はぴしっと決めており、髪の毛も整っておりまさに理想の学生像、と言っても過言ではないだろう。
その人物こそ、最近入部した広報部1年生、『矢車 御言』だった。
矢車は苦笑いしながら一ノ宮に話しかける。

「部長、新しい記事できましたよ。例の殺人鬼についての」

そう言って一枚の紙を見せると、一ノ宮は素早くそれをひったくった。
その記事を見るなり瞳は輝いていった。

「いいわねコレ!早速纏めましょ!」
「はいっ!」

一ノ宮はダッシュで部室へと戻っていき、矢車もそれに続かんとばかりに、全速力で部屋に戻る。
今日も、桜庭高校広報部は、活気に溢れている。





一方ここは誰かの家。
庶民的な家で、その部屋はゲームがたっくさんおいてあり、ゴミなどはほとんどなかった。
若干光は弱いものの、パソコンの光でなんとか普通に保っているようだった。
そんな部屋に、1人の男子の1人の女子がいた。
1人の女子というのは、あのゲーマー少女嵜のことだ。
では1人男子というのは?

「『夏蓮』、暇」
「と言われても要件全部済んだんじゃねえの?」
「帰るのめんどくさい」
「そんな無茶な」

嵜の一言を苦笑して受け流す少年。
引きこもっているせいか肌白く、髪は少しボサボサだった。
しかしながら顔立ちはそこそこよく、印象はまだいいほうだ。
この少年の名前は『村雲 夏蓮』。嵜の良きゲーム友達だ。
出会いはネトゲのギルドメンバーだったことがきっかけで、そこから仲良くなったという。
ちなみに彼は殺人鬼を殺す殺人鬼の正体を知っており、協力者の立場にいた。
ある意味嵜が、凪以外に心を開ける他人という好ポジションにいる。
そんな彼の家にいる嵜。
一体どんな用件だったのだろうか。

「それにさ、今度夏蓮をうちに招待しようかと思って………無理だな」
「ちょっと待てなんだ最後の諦め」
「いやだって、夏蓮さあ、外に出るといっつも問題起こすじゃん。だから無理だなって」
「そりゃ確かに起こすけど………」
「じゃあ無理だな」
「頼む俺に彼女の家で彼女と2人きりなんて夢を抱かせてくれ」
「彼の家、ってのはやり尽くしたからね。何?今度はR-18的な話になるの?」
「俺お前と同じ高校生な。しかも3年な。まだ純粋な。そんな大人の階段まだ登るのは早すぎるな。だから俺落ち着け、な」
「…………………」

彼らの関係。
一言で言うならば「恋人同士」と言った方が早いだろう。
どちらが告白したとかそういう話はなく、ただ単に気があったし付き合ってみるか、という彼らの概念によって、「恋人同士」となっただけである。
お互いに好意を抱いているのかは分からないが、村雲が嵜を好いているのは確かだ。

「そんなことよりな、修理終わったぜ」

村雲は話題を変えようと、棚から二丁の拳銃を取り出し、嵜に投げた。
ゴトッと重々しい音がした。
見てみるとそれは嵜の武器である、『S&W3566』というとんでもない拳銃だった。
S&W 3566というのは、s&w M59ベースの競技用拳銃である。
カスタム部門のs&wパフォーマンスセンターによるカスタムのため「PC356」と呼ばれる。
.356TSW弾を使用し、高いストッピングパワーを持つ。
現在はカタログ落ち状態で、かなりレアであったりする。
初めて見た時、どこで仕入れたのだろうかこんなレア物、と一瞬村雲は思ったが、段々そんなことはどうでも良くなった。
嵜はそれを手に持つと、くるくると回してみたりと、いろいろ試した。
ジャキッと銃をしまうと、コクコクと頷きながら

「うん、かなりいいよコレ。夏蓮に任せておいてよかった」

と言った。
村雲はかなり頑張った、と嵜に笑った。

「今夜の仕事バッチリ決めろよ」

村雲はそういうと、嵜に拳を突き出した。
嵜も拳を突き出し、こつんと合わせた。





リア充め!!!!
この廻間を置いといて何をしとるか!!

「また盗聴?」

うん、なかなか帰ってこないから。
いやあ青春っていいねえ殺すぞ。

「僻むなこの不審者」

君も大概だけどね?
第一拷問が趣味の人って聞いたことないよ物騒じゃないか。
あれでしょ?拷問で苦しむ人の顔を楽しむんでしょ?あー怖い怖い。

「彼らに殺人鬼やらせてる君も大概だけどね」

はて、なんのことやらあ?

「ガロットかエクスター公の娘かどっちがいい?」

やめろ後者は知ってる人いないから。
つーかどっちにしろやめろ。

「あ!異端者のフォークとかどう!?」

てめえ殺すぞコノヤロー。

「冗談だって。冗談だから。だからGDPはやめてイタイイタイイタタタタタタ」

ったく君は本当に変態だな。
拷問かけたやつのもがき苦しむ顔をオカズにするんでしょ?
うわー引くわー

「エクスター公の娘と結婚しろ」

やめてください死んでしまいます。

「「ま、それはおいといて」」

今夜なんだよなー、楽しみ楽しみ。
まあ『アイツ』も見てるんだろうけどさ。

「『アイツ』って、あのアイツ?僕もアイツはどうにもならない野郎だなーとは思ってるけど」
何れはこの手で直接殺す。
見てるとホント殺意しか沸かないんだよな。見ててイラつく。

「1回拷問かけさせてよ」

あー楽しそうだなそれでも。
でもま、まずは今夜の仕事を楽しんでから考えるとしましょうかね。

「はは、了解」




To be continued