官能小説(オリジナル18禁小説)

Re: Это убивает【書き直し】 ( No.4 )
日時: 2014/09/08 17:33
名前: サニ。 ◆6owQRz8NsM
参照: http://planetmeteos.com/index.html

firststory―Is a murderous fiend a person?―

「そっちは?」

「終わった。呆気なくな」

「ふうん。こっちも死亡を確認。」

「了解。今日の仕事は終わりだな」

闇に黒い影が二つ。 二丁銃と刀。 そして、死体が幾つか。


それが『目の前の光景』であった。


二つの黒い影は、颯爽と風を作り去っていった。



【桜庭市】


桜庭(オウテイ)市―――――そこは、静かで過ごしやすい街だと言われている。
日のあたりもよく、一年中快適に過ごせる。
そんな桜庭市に、とある殺人鬼は住んでいた。


何時もの登校時間がくる。

朝の坂道は、重々しく登る生徒や、軽い足取りで登る生徒で 埋め尽くされていた。
きょうは週はじめの登校日。
そう、月曜日だ。

「おはよー凪!」

「ああ、一ノ宮か。おはよう」

とある場所では、一ノ宮と言う生徒と一人の少年が登校していた。
彼の名は凪(ナギ)。
いつも無表情で、眉一つ動かさないことで有名だ。
しかし交友関係は広く、そこそこ人気のある生徒だった。
凪は一ノ宮の挨拶に眠そうに答える。

一ノ宮というのは、桜庭高校広報部部長、一ノ宮鬨(イチノ ミヤトキ)のことだ。
なんに対しても全力投球で、一度やりだすととまらない、ある意味厄介な人物。
そんな彼女の目標は、今巷で噂になっている『殺人鬼』の正体を突き止めること。
部員も乗り気で、殺人鬼についての情報を片っ端から集めている。

『殺人鬼』といっても、普通の殺人鬼ではない。
他の殺人鬼とは違う点があるからだ。
それは――――――



『殺人鬼だけを殺す』というもので。




一般人には決して手を加えないというのが特徴的な殺人鬼。
昔の日本でいう、『義賊』みたいなものだ。
だが、それにも関わらず、指名手配をされてないというのも、妙な話だが。

しかしその殺人鬼の正体は、意外と一ノ宮の近くにいたりする。
お分かりだろうが、そう凪と嵜だ。
真意は未だに不明だが、二人がその正体というのは確かな事実。
一ノ宮はそれを知る事はない。

「あれー?凪、いつも一緒の嵜は?」

「今日は休むってさ」

「へえー…………」

嵜(サキ)、という者が休みと聞いた時、一ノ宮はすこしニヤリとした。
嵜というのは、凪といつも一緒にいる少女のことだ。
凪に似て無表情で、酷い低血圧故、学校をしばしば休む。
その雰囲気から、近寄る者は殆どいないが、午後になると急激に元気になるという。

なぜニヤリとしたかというと、実は、一ノ宮は凪に対し好意を持っている。
大方の理由は『一目惚れ』というもので。
嵜が休みだということに、表面上は普通に返していたが、内心はガッツポーズをとっているのだろう。
嵜が、いつも凪の隣にいるからだ。

「(うぇふへへへキタコレ!!!)」

彼女はそう思いながら、凪と一緒に登校した。
だが凪は、女子と登校すること自体、いつものことなので、普通に教室へ向かった。