官能小説(オリジナル18禁小説)

Re: 未定 ( No.2 )
日時: 2015/01/18 23:08
名前: tema


2.



「随分と楽しそうな顔してたな、さっき。」
「あ、そう?」

夕陰に校舎が照らされている。もうほとんど人の姿は見当たらない。

「愉快愉快!だってあんな面白いこと、楽しまなきゃ損だろ」
「人の不幸がそんなに楽しいのかよ・・・」

コイツは愉快犯。いつも楽しいことばかりを優先して生きている。

「・・・そろそろ飽きたか。」
「そうだねー。そろそろ次のオモシロイコト、起こらないかなあ。」

そのくせ自分で起こすのではなく、何かが起こるのをただただ待っている。

「起こらないかなあ。」

有名な童話の猫のように目を細めてこちらを見てくる。
コイツはいつも外側から全てを傍観している。その瞳には何が映っているのだろう。
ーーーー俺は、映っているのだろうか。



「じゃ、俺はそろそろ帰るわ」
「んー」
「・・・起こるといいな。」
「んー?」



「オモシロイコト」






昨日のとは別視点です。