官能小説(オリジナル18禁小説)

Re: カゲプロ小説 【BL・GL有】 ( No.147 )
日時: 2015/12/05 11:05
名前: さら

てか、今起きました☆

昨日出す予定だったやつ
クロハ×シンタロー
えっと、クロシン?

▼君の涙にキスをした

いつもいつも思っていた
「俺ならおまえを泣かせたりしないのに」
「おまえの前から××たりしないのに」

俺の腕のなかでスースーと寝息をたてるシンタロー
時々眉をよせて顔をしかめる

1つ溜め息をこぼして
「どんな夢を見てるんだか」なんて呟いた
誰にも聞かれずに終わるその言葉を
いつも通り闇にとかして

それと同時に
ようやく訪れた倦怠感が
俺の思考さえも溶かそうとしていく

それなのに

「あ…ヤ、ノ」

あぁまたかよ
またあいつかよ

俺の腕の中から聞こえてきた声に
溶けた思考がまた形を取り戻すかのように
固まっていくのがわかる

なぁ、シンタロー
もうおまえの身体も、心も、全部
全部、全部もう俺のものなんだよ

ベッドに下ろしたシンタローの目尻には
うっすらと赤い涙が浮かぶ

もうあいつなんかのために
泣く必要なんてないんだ

あいつはもう××たんだ
おまえの前にはもういないんだよ

「なぁ、いい加減俺を見ろよ」

シンタローの目から零れる涙を
拭うかのようにキスをして
白いからだに手を伸ばし
きゅっと弱々しく抱き締める

それでもまだシンタローは「アヤノ」と
譫言のように繰り返して

「くそやろう」

止めどなく零れる涙が
シンタローと俺の肌を濡らしていた

「…くそやろう」

もう一度だけ"もう"一度だけ
くそやろうと誰に宛てるわけでもなく
いや、自分に宛てるかのように呟いた