官能小説(オリジナル18禁小説)

Re: カゲプロ小説 【BL・GL有】 ( No.267 )
日時: 2015/12/28 16:55
名前: さら

最近あーるさん書いてないなーと思ったから
久々のカノシンであーるさんです

▽足りない

「ひっ…・あ、やだ、あっ やらッ」

自分の口から漏れる声を抑えられない。
カノのモノはもう、俺の中に入っていて、
ぐちぐちと入り口付近を擦るように動く。

でも、でも、もう奥の快感を知っている俺には
少し…・、いや、まだ足りない。

足りないのに。
焦らしともとれるその動きは
止まるなんてこともなく、、、

「や、やら!も…・たりなぁっ」

もういっそ奥まで突いてくれれば、
溜まった熱を吐き出せるのに。

他のところも触ってくれれば、
"足りない"なんて思うこともないのに。


それなのにカノの手は、
俺の腰に伸びている手は、
…………ただ添えているだけだった。

ぐちぐちと擦られて
こんな、こんなになって
止まらない緩い快感は
溜まって、溜まって、たまって


俺のモノからコポッと白い欲が溢れた。
吐き出したわけでもない"それ"は
まだ終わってくれないらしい、

「あっれー、足りないんじゃなかったのー?」

なんて荒い息を吐きながら、
ぐちぐちと擦るだけだった動きを、
動きを、大きく深いものにしていくカノ。

「む、むり…・イったばっか!あぁぁッ」
なんて言葉を溢せば、

「え?」とでも言いたげな顔で
「だってシンタローくん"足りない"んでしょ?」と返す。

ふと窓の外に向いた視線の先には、
…・青く深い夜の空が広がっていた。
あぁ、まだ夜は始まったばかりだ。