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１つ目！
『それは確かに恋だった』様より
お題｢上手なキスの仕方を教えて｣

▼上手なキスの仕方を教えて

｢セトってさキス上手いよな｣

恋人と二人きり
そんなことをボソッと呟いた
シンタローさんに驚きが隠せない

｢そ、そうっすかね…？！｣

ん？でも、ということは、あれ？
シンタローさんに上手いって思ってもらえてる(？)
ってことっすよね！？！？

ぼっと音が出る勢いで
自分の頬が赤く染まるのがわかる

シンタローさんはというと
｢なんで！あ、赤くなるんだっ｣なんて言いながらも
耳まで真っ赤に染まっていた

………かわいい

｢なんでそう思ったんすか？｣

なんて聞いてみようか
…なんて返ってくるのだろうか

｢い、いつもきもちいいか…ら………？｣

思考が一度だけ停止した

あ、煽ってるんすかね、これ、
かわい過ぎるっす。
てか、き、きもちいいんすか

｢…それに俺キス下手だし｣

そらされた視線と彼の赤い頬に
"なにか"が切れた音がした

耳まで真っ赤で 目を潤ませて 顔をそらせながら
こんなことを言うなんて卑怯っすよね

｢…そうなんすか？｣

｢あ、じゃあシンタローさん！！｣

｢俺にキスしてくださいっす！｣

なんて言って軽く目を閉じれば
｢え｣｢へ？｣｢あ、、、｣
なんてシンタローさんはうろたえる

これ以上煽るなんて
切れた"理性"で抑えられるわけがないっすよ

嫌って言ってもやめないっすから
ね？シンタローさん