官能小説(オリジナル18禁小説)

Re: カゲプロ小説 【BL・GL有】 ( No.86 )
日時: 2015/11/28 00:36
名前: さら

四つ目
『それは確かに恋だった』様より
お題「意識しちゃってください」

▼意識しちゃってください

不意に手が誰かに握られた
逃げようとする手を捕まえる骨張った手
………これはセトのものだ

握った手が引かれてバランスを崩す
それを支えたセトに抱きつく形となってしまう

「ご、ごめんっ!」

慌てて顔をあげれば
にっこり笑うセトが目にはいる

「んー?大丈夫っすよ??」

なんて言いながらも
セトは抱き締める手に力を加える

しっかりとした胸板と筋肉が
自分のものではない暖かさが

こんなにしっかり抱き締められると
意識しざるを得ない

なんだか恥ずかしくなって下を向けば
上から嬉しそうな声が降ってくる

「シンタローさん」

「もっと意識しちゃってくださいっす」


どうやらセトは確信犯だったみたいだ
頬により熱が溜まるのが自分でもわかった

あーあ、これじゃセトの思うつぼじゃないか
俺は熱を逃がしたくてセトの身体に顔を埋めた